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山歩き沢登り会越国境

叶津川 餅井戸沢フンギリ沢〜浅草岳

2024/9/24(火)晴れ
入叶津登山口(7:40)~林道入口(8:00)~餅井戸沢入渓(8:40)~2段15m大滝(13:10)〜Co1070m(15:15)/行動7h35m

2024/9/25(水)晴れ
幕営地(7:15)~天狗の庭(9:20)~浅草岳(9:40)~入叶津登山口(13:25)/行動6h10m

メンバー : 2人(Waka , Kさん )
装備 : ラバー(Kさん,Waka)、30mロープ

山行記録

今回は只見へ。叶津川の沢は過去に数回遡行しているが、今回は行ったことのない餅井戸沢へ。

1日目

南魚沼から只見は近いと思っていたが、車を走らせると意外と遠く、登山口まで片道約85kmで2時間のドライブ。入叶津いりかのうづ登山口に駐車して、登山開始。

餅井戸沢左岸の林道は工事中のようだ。立入禁止にはなっておらずテクテク歩かせていただき、林道終点で入渓。出だしから河原の穏やかな渓相で早速のんびり歩いてゆく。

一向に滝が現れず非常に穏やかだ。点在する会越らしいグリーンタフのナメ床を楽しみながら遡行してゆく。しばらく進むと2〜3m級の小滝が現れるが容易に越えられる。

進んでゆくと次第に側壁が高くなってゆく。

豪雪に磨かれた白いスラブが大きく露出しておりこれまた会越らしい景観だ。まだまだ草木は緑だが、紅葉の時期にも訪れてみたいものだ。

時刻は午後をまわった。そろそろ幕営地探しに取り掛かる。あまり詰めすぎると沢が急になってしまうので、地形図からCo850mあたりに狙いを定めた。
が、いざ行ってみたら目前に現れる大滝。てっきり幕営できると思ったのに全く逆で大滝のある険しい地形だった。地図読みとは難しいものだ…。

時刻は13:10、歩き始めて5時間後。これは一筋縄ではいかなそうだ。

大滝に近づいて登れるか探ってみるが、結果的に巻こうという話になった。左岸支流出合のさらに下流から大きく巻くのが一番簡単そうに見えたが、一応左岸支流に入ってすぐの12m滝も偵察に行ってみる。左壁の草付きがなんとなく登れそうに見えて、Kさんを呼んだら「なんとか行けるかも。」ということだった。Kさんがロープ出そうか。と聞いてくれたので、ありがたく私はフォローで登らせてもらうことにした。

ここにきてようやくハーネスを装着する。妊娠5ヶ月目。まだまだ妊婦体型ではないつもりだったが、お腹がそれなりに出ているようで、ハーネスがキュッと締められない。なんなら履いているfinetrackのカミノパンツもチャックが閉まらず全開である。見ていたKさんが申し訳なさそうにしていて「沢も今回で最後かなぁ。」と言っていた。私もそう思う。沢登りは納めて、そろそろキノコ狩りにシフトしても良さそう。

Kさんがザックから30mロープを取り出して用意を始めたが、いつの間に奪われたのか、私がいつもガイド山行で持ち歩いているベアールのバックアップラインではないか!
汚れるし臭くなるから沢で使わないでー!と言いたくなったが黙っておいた。いつも愛用のフローティングロープはどうした。多用しすぎて毛羽立ちが気になってきたのだろうか。

草付きにスルスルとロープを伸ばしてゆくKさん。しばらくしてコールが聞こえてきたので、私はマイクロトラクションを使用して登る。取り付きが地味に悪くて足場がなかったのでKさんがロープ出してくれてホッとした。急な草付きを登って灌木帯に入ると、木の根元に巻かれた捨て縄を見つけた。木に直結びだったので回収できなかったが、ここから懸垂した人が居るのだろうか。

その後の灌木帯の藪漕ぎはなかなか屈強だったが、すんなりと落ち口に出ることができた。もし左岸支流出合より下流から大高巻きしていたら藪漕ぎに苦戦してさらに時間がかかっていた気がする。ロープを伸ばしてくれたKさんに感謝だ。落ち口からの眺めは美しかった。

時刻は13:50、地形図から見ても沢は急になってきた。早急に幕営地を探さなければいけない。

側壁は高く、小滝がポツポツ現れる。全体的に急で、幕営できるような平坦な場所がない。

Co1070m、空が広がり渓が開けた。右岸にちょっと斜めで狭いが幕営できそうなところがあった。候補の1つ。Kさんが「ちょっと先を見てくる。」と言って100m程前方左岸に見えている草付き台地を指しながら言った。しばらく待っていたら、草付き台地から、大きくマル!の合図をするKさんが見えた。
よかった。今日の幕営地が無事に見つかった。

Kさんのザックを抱えて行こうとしたが、ロープ、タープ、焚き火缶、食糧、ガチャ類と、共同装備を全て担いでくれているKさんのザックはずっしりと重くて運べなかった。荷物を全て担いでくれてありがたい。頼りになる夫である。

草付き台地は、かつて大増水した時に水が流れたのだろうか。腰よりも高い草が一面なぎ倒されていて、整地せずとも眠れるスペースがあった。水の通り道ということでリスクはあるが、今晩は大雨は降らないはず。

焚き火を起こし、米を炊き、のんびり夕食をいただく。私は泊まり沢はこれで終わりだろう。もしかしたら沢登り自体、来年行けるかも分からない。穏やかで、楽しい夜を過ごした。

2日目

朝一番は寒く、朝つゆで一面びしょ濡れ。7:15、日が充分昇った頃に出発。

出発からしばらくは平凡なゴーロで問題なかったが、突如として現れる10m滝。左岸から高巻き。全体的に急でふくらはぎが疲れた。

その後はいよいよ源流の様相で、傾斜のあるゴーロをひたすら登る。体力勝負である。
水が枯れ、沢が細くなってきた。両岸の木々が覆いかぶさり藪っぽくなってきたので、右岸へ上がり、引き続き斜面を登ってゆく。

ちょっと藪っぽいものの一面の草原、広がる展望が心地良い。登山道まで後少し。

最後に密集した藪をかき分けたら木道に出た。時刻は9:20。せっかくなので浅草岳に立ち寄り。
スッキリとした秋晴れの日で、くっきりとした山々の展望が見渡せた。

下山は入叶津ルートを辿る。ブナの木々がとても美しいが、ところどころ登山道は藪に覆われていた。マイナーなルートではないはずだが、夏場は歩く人が少ないのかもしれない。

13:25無事下山。

遡行図

遡行図

立ち寄り

とんかつレストラン トンキー
場所 : 小出IC近く (google map)

中休みがなく11:00から21:00まで営業しているので食事難民になりづらく行きやすいお店。
いつもは定食だが、今日はとてもお腹が空いていたのでカツカレーオーダー。とんかつとカレーという主食2品のなんとも贅沢な組み合わせ…。満腹になりました。サラダのポテトサラダも美味しいので密かにお気に入り!

参考

Kさんの山レコ記録↓

山行記録: 叶津川 餅井戸沢フンギリ沢
2024年09月24日(2日間) 甲信越, 沢登り / nkzwの山行記録

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