スポンサーリンク
静岡山歩き沢登り

竜爪山 沢登り&ロープワーク練習

2025/07/29/(火)

メンバー : 2人(Waka、しむ)

装備 : フェルト、30mロープ (遡行自体はラバーでもどちらでも問題なさそう)

登山ガイドステージⅢの資格試験を受験することにしたので、同様にステージⅢの取得を目指す登山ガイドしむこと志村将行さんと一緒に、静岡の竜爪山の沢でロープワーク練習をしてきた。

ロープワークの中でもステージⅢで求められるのはショートロープの技術。
ショートロープはガイド特有の技術なので、ただ沢登りへ行っているだけでは絶対に上達することのない技術である。

出だしからゴーロだが、早速しむガイドとロープをつなぎ合う。
確保を想定しているのは「全く沢登りをしたことのない初心者のお客様」だ。

たまに出てくる滝も、安全に登るにはどうするかをしむガイドと話し合いながら進めていく。
仲間同士で行くなら各々自由に登りそうな滝でも、さて、お客様を連れていくとなるとどこを登ろうか悩んでしまう。

結局この滝は左岸から巻いた。濡れたくないし。笑

竜爪山の地形図上では何もなさそうな沢だと思ったが、3〜4m小滝があり遡行自体も案外楽しい。

途中に自然物を使ったテレインビレイなんかもしながら進んでゆく。
浮石が多い中、特にフォールラインを意識したビレイとか難しく感じた。

そのうち10mくらいの滝に阻まれる。これは登るにも高巻くにも職能範囲外だぜ!ってことで、引き返して枝沢に入り練習再開。

まさかの10mくらいの滝が出てきた。

枝沢の方は傾斜が寝ている滝が多く快適。ではあるが、ロープを持っていると話は違くて散々頭を悩ませながら遡行してゆく。笑

確保の手段をどうするか
しむガイド
ムンターヒッチを使った確保も。

そのうちに水が枯れ、詰めてゆくと、登山道へ飛び出した。
国土地理院地図で、地形がゆるそうな枝沢を選んで遡行したが、思った通り詰めまで快適な沢だった。

登山道でも3分の1引き上げシステムだとかのロープワークの確認をして、下山に取り掛かる。

しむガイドと話し合い、別の枝沢を下降して、本流に戻り下山することにした。

こちらの枝沢、出だしは杉林の急斜面だったので、最後は懸垂下降した。沢の側面が抉れて崖っぽくなっていたのでロープを出して正解だった。
新潟の沢では藪を掴みながら降りることがあるが、ここは杉林のザレた急斜面で掴める藪がなく、その点はちょっと怖かった。

なんかボロそうな滝
見栄えの良い沢では無かった

その後もクライムダウンが怖そーな滝がいくつか出てきたが、立木を利用して難なく懸垂下降。こちらは雪国と違って捨て縄を使わなくて済むのはありがたい。笑

行きで歩いた本流に合流し、さらに下降して無事に下山。

竜爪山といえば、私が20歳の頃、静岡県に住んでいたときにたまに登っていた山だ。
当時は「竜爪山=遭難の多い山」というイメージがあり、所属していた山岳会の先輩からも「竜爪山で道に迷っても、絶対に沢に降りちゃダメ。命は助からないからね」と何度も言われていた。
今回「確かにこれは危ないわ……」と改めて実感。まさか自分が、あのとき畏れていた竜爪山の沢に入る日が来るとは思ってもいなかったが、懐かしい気持ちが色々と蘇った。

何もない沢だと思っていたが案外滝が多くて楽しめた。同時にやっぱり沢は危険だなぁと思った。
しむガイドと一緒にロープワークの練習ができて大変有意義な時間でした。
ありがとうございました!

しむガイドのインスタはこちら!!

タイトルとURLをコピーしました