2020年6月15日〜6月18日にかけての3泊4日。
浅貝からスタートし、大源太山、平標山、谷川岳までの主脈縦走、その後にもう一つの大源太山に寄り道しつつ、白毛門までの馬蹄形縦走を行った。
6月中旬、平標山〜仙ノ倉山、谷川近辺も花真っ盛りで、素晴らしい山歩きを楽しめた。
山行記録と別にして、見た花々の記録をまとめます。
平標山の家〜平標山 ワタスゲの群落
平標山〜仙ノ倉山 チングルマの群落
ハクサンイチゲの群落
ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラのミックス群落
花に見惚れなければ一瞬で過ぎ去ってしまうであろう、この区間。
あまりにも素晴らし過ぎて、30分以上かけて歩いてしまった。
平標山から谷川岳に向けての主脈。登山道脇にハクサンイチゲが咲き乱れる。
険しい岩の隙間にも花たちが。
茂倉岳〜蓬峠 ユキワリソウの群落
ホソバヒナウスユキソウの群落
ミヤマキンポウゲの道。目前は蓬ヒュッテ。
平標山〜仙ノ倉山間にあるお花畑には、ハクサンイチゲ、チングルマ、ハクサンコザクラが咲き乱れていた。
谷川岳に続く縦走路で、最も目立っていたのはハクサンイチゲだった。
2箇所ほど、オゼソウの群落を見つけたのは嬉しかった。
イワカガミの他、白くて可憐なヒメイワカガミもそこかしこに。
終始、あちこち咲いていたのはアカモノだろうか。
谷川岳からの馬蹄形縦走を始めると、「黄色い花」の他、ユキワリソウや、ホソバヒナウスユキソウが目立ち始めた。
朝日岳近辺ではチングルマが。なんとなく平標山のチングルマよりも活きが良かった。イワイチョウも同じく、平標山の花よりも元気だった。
撮影するのを忘れてしまったが、ショウジョウバカマやアズマギクも少しだけ咲いていた。
今回の縦走は、2日目(平標山の家〜茂倉岳避難小屋)のコースタイムは約11時間程度、本来は時間を意識して足早に行動しなければならない。
しかし、道中咲き乱れる花にどうしても意識が向かってしまう。新しい花を見かけるたびにしゃがんでシャッターを押してしまう。
カメラを構える度に体力を余計に消耗してしまうが、愛しい花たちをどうしても見過ごす訳には行かない・・・。
谷川岳肩の小屋に着いたのは13時頃。辺りはすっかりガスに巻かれ、冷たい風が吹き、時折雨がパラつく。昨日も午後に雷雨が接近した。
さすがの私も雷雨の可能性を恐怖し、肩の小屋〜茂倉岳避難小屋にかけてはお花には目もくれず、全力歩行した。
ここら辺は、黄色の花(ミヤマキンバイ、キジムシロ、ミツバツチグリ、どれかは判別できなかったが・・・。)が目立っていた。
雨の中、強風の中、花びら一つ散らさず咲いている高山植物たちは、可憐さの中にも強さやたくましさを兼ね備えている。
人として(花として?)見習いたいといつも感じてしまう。
ガスの中での山歩き、遠くの展望はすぐれないものの、下を向けば可愛らしい高山植物たちがあちこちに咲いている。
いつどんな時に歩いても、やっぱり山歩きは楽しいものだ。
アカモノ
イワイチョウ
イワカガミ
ヒメイワカガミ(花が白っぽい)
ウラジロヨウラク
ベニサラサドウダン
オオカメノキ
オゼソウ 。一属一種(サクライソウ科オゼソウ属)、絶滅危惧II類。
ここ谷川岳や至仏山、北海道の一部にしか咲かない貴重な高山植物。
なんと群落になっていた。以前至仏山で見かけた時よりもこちらの方が個体数が多い。仲間たちと共に元気よく咲いているご様子、ホッと一安心だ。
ゴゼンタチバナ
コバイケイソウ。花期は6〜7月頃だが、開花は3〜4年に1度しか咲かないそうだ。毒草であり、ギョウジャニンニクとよく間違われる話も有名だ。
シラネアオイ
タテヤマリンドウ
チングルマ
ツガザクラ
ツマトリソウ
ノウゴウイチゴ。花弁が7〜8枚あるのが特徴。
よく似ているシロバナノヘビイチゴは、花弁が5枚。
ノウゴウイチゴの実は、まぁ美味しいらしい。
ハクサンイチゲ
ハクサンコザクラ。サクラソウ科サクラソウ属。
ユキワリソウ。同じくサクラソウ科サクラソウ属。
ハクサンコザクラと似ているが、こちらは、花弁がハート型に近い。
色はやや薄めのピンクで、真ん中の黄色が少し小さい。
サクラソウ科の花は個人的に大好きだ。
ハクサンチドリ
ホソバヒナウスユキソウ
マイヅルソウ
ミツバオウレン
ミネズオウ
ミヤマキスミレ。輪生状の3枚の葉っぱが特徴。
オオバキスミレと似ている。
ミヤマツボスミレ
モミジカラマツ
カラマツソウ
ヨツバシオガマ
キバナノコマノツメ。葉っぱが馬の蹄のような形をしているのが特徴。
ミヤマキンポウゲ
キジムシロ。葉っぱは5~9個の小葉を持つ。
ミツバツチグリ
これもミツバツチグリ?
ミヤマキンバイ。キジムシロやミツバツチグリに比べて、葉っぱの形が丸っこく、ふちはかなり荒いギザギザ。
「黄色い花」は見分けるのが難しい。
特にキジムシロと、ミツバツチグリ。
帰宅後、改めて調べたところ、ポイントは葉っぱの枚数にあるようだ。
先ほど書いた通り、キジムシロの葉っぱは5〜9枚。
対して、ミツバツチグリの葉っぱは3枚のみ。
そして、キジムシロはその名の由来の通り(キジの筵)、地に這うような形で咲いている。ミツバツチグリは高さは15㎝〜30㎝程あるそうだ。
また山へ赴いた時に、実際の花を見て確認したい。
まだ完全に開花していないが、これはイワハタザオ?
もし、分かる方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。