日 時 2020年10月31日(土)
山 域 奥只見
目 的 沢登り・スラブ紅葉狩り
行 程
7:10白石沢出合ー8:20白石沢スラブ14:10ー14:50白石沢出合
人 数 3人
天 気 晴れ(午前中は雲量多めだが、次第にすっきりと晴れていく)
費 用 「六方」ボートチャーター代(2回)22,000円
白石沢スラブは、おそらく日本一の面積を誇るスラブだと思う。
GoogleEarthで奥只見湖近辺を表示すると、圧倒的存在感のある白い場所がある。それこそが「白石沢スラブ」だ。
今回、私は初めてのスラブ歩きを経験する。
お初で日本一を歩いてしまうとはなんと贅沢か。今日という日は忘れられない思い出となった。
↓今回の山行動画 ドローン撮影:しゅんぺい(Sさん) 映像編集:たな(M氏)
朝7時前、奥只見湖の船着場から出発。
六方でボートをチャーターし、白石沢スラブの出合へ。
ボートから眺める景色も美しい。これは奥只見湖遊覧船が流行るわけだ。
これから向かう白石スラブはどんな景色が広がっているのか。期待に胸が高鳴る。
10分程で白石沢出合に到着。
六方のおじさんに15時頃迎えに来てもらうようお願いし、いよいよ白石沢へ入渓。
白石沢の水量は少なく、濡れても深くて膝下程度で済んだ。
残念ながらガスが漂っているが、その隙間から側壁の真っ白な岸壁が見え隠れしている。
8:20ついに白石沢スラブへ到着。
スラブをよじ登り、あたりを見渡す。
あまりの絶景に思わず叫び声を上げた。
なんて場所だ。まるで日本じゃないみたい。
SさんもM氏も、ワーワーと歓声の声を上げている。
素晴らしい景色を目の当たりにして全員が興奮を抑えられない。
天気は曇り空。
ガスの浮かぶ中に、湿って鉛色に見えるスラブがおどろおどろしく映えている。
この後、天気予報では「晴れ」となっている。
Sさんは好天を狙いドローンを飛ばすつもりだ。
今日は丸一日、白石沢スラブで過ごす。
あまりも贅沢なプラン。たっぷりと堪能しなければ。
陰ったスラブは意外と寒く、沢近くでM氏が焚き火を着火させようと奮闘。
私とSさんは、早速うろうろとスラブを歩き回る。
奥只見湖を挟んだ対岸にも立派なスラブ。
貝ノ嵓スラブが見えた。
次第に雲量が減っていく。
11時前にはすっかり晴れ空に。
太陽に照らされたスラブが、本来の白い輝きを取り戻した。
紅葉とのコントラストが実に見事だ。
本当に美しい。来てよかった。
いよいよSさんがドローンを使ってスラブの空影に取り掛かる。
私とM氏は出演者。
自由気ままに歩き回っているだけだが、時折Sさんから「立ってー!」「歩いてー!」と指示が飛んでくるので従った。
しばしスラブを徘徊した後に、右岸尾根のコルまで詰める。
上部には、スラブ表面が薄く剥がれた破片が大量に転がっていた。
この白石沢スラブが非常に脆く侵食されやすい地質であることが伺える。
ものの数十分でコルに到着。
反対側にもスラブが広がっており、コルは岩の尾根のようになっていた。
尾根の向こうには、越後駒ヶ岳や荒沢岳の素晴らしい展望。
再び歓声。
なんて、なんて贅沢な景色なんだ。
尾根上から眺める白石沢スラブも格別。
ここでもドローンを飛ばすSさん。
ドローンで記念撮影。素晴らしい!
気づけば時刻は14時前。
15時、白石沢出合にお迎えのボートを呼んでいる。
あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。
非常に名残惜しいが、そろそろ下山しなければならない。
いつの間にか雲ひとつない快晴。贅沢に遊ばせてもらった。
一歩一歩を踏みしめながら下降した。
15時前に白石沢出合に到着。
六方のおじさんは既に迎えに来てくれていた。
白石沢にいよいよ別れを告げる。
白石沢スラブは非常に美しい場所だった。
はるか昔、噴火によって、その地に堆積した火山岩。
長い年月をかけて雪崩による侵食が続き、今のようなスラブが作り出された。
数百万年前の白石沢はどのような形だったのだろう。
これから先、長い年月を経てどのような地形になっていくのだろう。
日本一の大スラブを目の当たりにして、長大な歴史の1つの瞬間に立ち会えた事を嬉しく感じた。
やっぱり自然は壮大で、奥が深い。そして美しい。
人間の寿命だけでは到底全てを知る事なんて出来ない。とても崇高な存在。
そんな自然の片鱗と触れ合える「山歩き」という趣味を持ってよかったと改めて感じた。
Sさん、M氏、六方のおじさん、そして白石沢スラブに感謝です。
これからも、もっと山歩きを楽しんでいきたい。
今回、白石沢でダウンジャケットを落としてしまいました。
たまたまお会いした、貝ノ嵓から繋げてきたお二人パーティーに拾ってもらい、郵送していただきました・・・。
本当にありがとうございます。
【食事処】台湾料理 百福宴 11:00〜23:00
「台湾料理屋」といえば、量が多くてコスパが良い。
ここ百福宴も例外ではなく・・・。
小出IC近くで寄り道しやすく、お腹いっぱい料理を食べることができる。
地元の宴会場に利用されることが多いのか、私たちが行った時はグループが結構賑やかだった。
静かに食事を楽しみたい方は、入店のタイミングによっては気になる事があるかもしれない。