2025年5月5日(月) 晴れ
駐車場(8:00)-上ノ山(8:30)-木六山(9:00)-蛇口山(10:00)-笠倉山(12:10/12:35)-黒禿の頭(13:15)-駒の頭(14:20)-駐車場(15:15)/合計7時間15分 ※のんびりペース
メンバー : 2人(Waka,よっしー)
距離 : 9.7km 累積標高差 : 1,100m
概念図

山行記録
越後の山仲間、よっしーと魚沼アルプスへ。今回は私のリクエストで笠倉東新道から笠倉山、駒の頭を経て笠倉新道を下る周回ルートとした。
笠倉東新道は、2022年秋に開通した、比較的新しいルートだ。
GW中の日曜日にも関らず仕事をしていたらしいよっしーは、道の駅で合流したときには寝不足気味。私も産後3ヶ月目で体力に自信がないので、今日は無理せず行きたい。
「湯之谷けんぽセンター」近くの登山口駐車場には、10台程度車がありほぼ満車状態。大体が長岡ナンバーだが、県外ナンバーもちらほら。目的は登山なのか、それとも山菜採りなのか…。
笠倉東新道はいくつか登山口があるが、私たちはせっかくなので一番末端から取り付くことにした。
出だしは杉林の急登だが、程なくして傾斜が落ち着き眺望の良い尾根になった。
振り返れば、魚沼アルプスの、駒の頭やトヤの頭が見える。沢筋にはまだ残雪が残り、山肌はゼブラ柄が美しい。低山ではあるが、雪崩で削られた山々は峻険で迫力がある。
30分ほどで、最初の一座である上ノ山(350m)に到着。
上ノ山から先は傾斜が緩やかになり、のんびりハイクを楽しむ。眺望の良い尾根歩きが続き、歩いていて楽しい。
よっしーも、はじめての魚沼アルプスを気に入ってくれたようで良かった。
遠くには越後駒ヶ岳や毛猛山塊、魚沼の名峰・下権現堂山、上権現堂山まで見えてきた。

木切山(401m)着。けんぽセンターからここまで直接上がる登山道もある。駐車場から最も近い登山口であるが、眺望を楽しみたいなら、末端から登るのが良い気がした。

木切山を越えると、眺望が無くなる代わりに美しいブナの森に入ってゆく。ちょうど良い場所に木のベンチがあったので、のんびり小休止。
ブナ林を抜けると、再び眺望の良い痩せ尾根になった。相変わらず、越後駒ヶ岳や毛猛山塊が見えていて眺望は飽きることがない。
笠倉東新道は長い尾根だが、最初の取り付き以外は、今のところ急登はなくのんびり歩くことができる。
蛇口山を過ぎて程なくして、再びブナの森に入る。
ツリーホールに、にょきっと生えた新緑のブナが美しい。ここに来てようやく標高600m程度。景観の素晴らしい里山である。
車道を横断して、再び尾根に取り付く。ようやく笠倉山が近づいてきた。
雪が繋がるようになったので、せっかくなので雪の上を歩く。ひたすらに展望がよく、なかなか足が進まない。笑
いやぁ本当に美しい!
いよいよ笠倉山まであと少し。最後の急登を目前に眺めながらの稜線歩き。山腹にポンポンと生えるブナたちが可愛らしい。
眺望がすばらしく、何度も立ち止まって写真を撮ってしまう。

最後の岩場まじりの急登を登り、少し歩くと、ついに笠倉山到着!
標高907mの頂は、360度の大絶景。
魚沼の里山の中で、一番好きな山は笠倉山かもしれない。笑
ちょうど山頂に着くと、チェンソーを持った男性がいた。
挨拶の後に、気になっていたことを尋ねると、案の定、東新道の整備をしながら登ってきたそうだ。
「イグチさん」というお名前のその方は、東新道の整備や、笠倉新道や桑原山〜トヤの頭の登山道開拓に関わっているそうだ。
個人で、5〜6人のメンバーで5年ほどの期間をかけてこれらの道を開拓していったそう。笠倉東新道を開拓したのはホシ カズミさんというかたらしい。
魚沼アルプスの登山道の中で、湯之谷けんぽセンターを起点として登るルートの数々は、急登こそあるものの眺望がかなり優れているので、私もけっこう気に入っている。
そんな、素晴らしい登山道を整備・開拓してくださった方に、まさかお会いできるなんて光栄だ!!

笠倉山でのんびり休憩して、黒禿の頭に向かう。西面の登山道は、ひと月前に比べてかなり雪どけが進んでいた。新緑と残雪の気持ち良い森の中を歩いてゆく。

黒禿の頭から駒の頭までは意外と距離が長く、アップダウンも多いので侮れない。笠倉東新道に比べて樹林帯の歩きが多くなる。
駒の頭に到着し、いよいよ魚沼アルプスの主稜線に別れを告げる。
これから下る笠倉新道は、先ほど笠倉山でお会いしたイグチさんが開拓・整備に関わっている。登山道は急勾配が多く、ザ・新潟って感じだが、それでもこのような道を切り拓いてくれたみなさんに感謝と敬意しかない。

15:15、無事下山。