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ガイド記録PH山歩き上信越

苗場山 登山ツアー(7/21-23) ガイド記録

ガイド記録

2024/7/21(日)〜7/23(火)

今年は2度、苗場山ツアーを企画しており、先日「夏の部」が無事終わりました。
苗場山は日帰りでも登れる山ですが、今回は2泊3日で苗場山の魅力を存分に満喫する企画です。

準備運動をして小日橋からスタート。今日の宿泊地は赤湯温泉山口館。日本三大峡谷の1つ清津峡の上流部に赤湯温泉は位置します。
出発からひたすら清津川沿いの登山道を歩いてゆきます。標高差はないものの、アップダウンのあるトラバースが続き意外と気が抜けません。

最後につづら折りの急斜面を慎重に降りれば赤湯温泉はもう近いです!
暖かいスタッフさんに迎えられ、チェックイン。夕飯までの時間があるので温泉に浸かったり、お茶会をしたりと、のんびり過ごしました。

夜は発電機不良ということで、ランプの灯りで夕飯。天ぷら主食の美味しい食事をいただきました♪

夜は男湯と女湯が入れ替えになります。昼間は男湯だった玉子湯、薬師湯にせっかくなので入りました。混んでいるかと思いきや、大半のお客様方は疲れて寝てしまったようで、意外と空いていました。玉子湯は登山道から丸見えですが、夜は暗いので心配ありません笑
行燈の灯りが幻想的な夜の入浴時間でした。

翌朝は6:00から朝食をいただきます。ご飯、お味噌汁はお代わり自由です。とっても美味しいです。

赤湯温泉でお昼のおにぎりを包んでもらい、いざ山頂へ向けて出発です!

これから歩くのは昌次新道です。苗場山へ至る他のルートと比べると、歩きづらく侮れません。しばらく滑落に注意しながら慎重に歩きました。急登を登り、七合目フクベの平まで到着するとホッと一息。
周囲は美しいブナが取り囲み、癒しの空間です。

お昼にはまだ早い時間ですが、赤湯温泉でいただいたおにぎりを開封。愛情のこもった大きい梅干おにぎりが2つ入っていました。とても二個は一気に食べられないので、皆さんまずは一個だけ完食です。

まだまだ先は長いです。たまに現れる急登地帯をゆっくり、確実に登ってゆきます。

深穴岩を越えると、傾斜が緩み、いよいよ頂上が近づいてきました。「シラビソ廊下」と名称が付いているほど、シラビソの森が美しいです。

隣を向けば、神楽ヶ峰、振り向けば谷川連峰が見えます。時折冷たい風が吹き、空には雲がかかったり晴れたり。曇っているとちょうど良い気候。晴れると日陰が無いので灼熱です。いよいよ夏の到来を感じます。

目前に迫るは急登。あとひと登りで山頂です。一生懸命鎖場を登ると、周囲に咲き乱れるキンコウカがお出迎えしてくれました。

ついに山頂台地へ到着です。赤湯温泉からの長く険しい道のりがまるで嘘だったかのような、穏やかな湿原がどこまでも続いています。苗場山へ登るのが憧れだったというYさん、嬉しそうな表情でよかったです。

今一番咲いているのはキンコウカのようで、あちこちに黄色い花が咲き乱れていました。他にもワタスゲ、チングルマ、モウセンゴケ、イワイチョウなど。タテヤマリンドウはもう終わりで、1輪2輪だけ見かけました。

次第にガスが上がってきて、上空はどんよりとした雲に包まれるように。雷が心配なので苗場山頂ヒュッテへチェックイン。
のんびりしていたら湿原はガスに包まれてしまったので、散策は明朝にするとしてヒュッテでゆっくり過ごしました。

18:00、お待ちかねの夕食はカレーライス!バイキング方式でお代わり自由です。カレーも美味しいですが、ポテトサラダもとっても美味しいです。
欲張って食べると、次の日胃が重くなるって分かっているのですが…、今日もやはり食べすぎてしまいました笑

翌朝は早起きして日の出を拝みに行きました。
すっきりとした晴れ空で、苗場山を取り囲む山並みが見事。

朝飯前にちょっと湿原散歩。苗場神社にお参りしてきました。
イワショウブ、タカネアオヤギソウ、キソチドリなど見かけました。

朝食もバイキングで、またついつい食べすぎてしまいます笑

「食後にコーヒーゼリーが食べたい!」とお声が上がっていましたが、結局朝食で満腹になってしまい、ゼリーはまたの機会に。
支度を済ませて7:00出発です。

秡川ルート方面へ下山してゆきます。7:00を過ぎるとすっかり灼熱のお天気。今この調子で真夏はどうなってしまうのでしょう…。

せっかくなので、皆さんにヒカリゴケをご案内する予定でしたが、一番の観察ポイントだった穴は、土で埋まってしまったのか、ヒカリゴケがかなり分かりづらくなっていました…。
大雨の影響でしょうか。山は諸行無常ですが切ないですね。

苗場山山頂台地直下はかなり急登ですが、そこかしこに花が咲き乱れ、思わず足を止めてしまいます。
可愛らしいモミジカラマツ、ミヤマカラマツがお出迎えしてくれました。

他にもお花がいっぱい。(写真を撮り忘れたものもたくさんあります。)
ナエバキスミレの花期は終わったようで、葉っぱだけになっていました。

苗場山は、特定の花が群生している訳ではなく、多くの種が仲良く自生しています。尾瀬の水芭蕉のような景観的なインパクトはありませんが、登山道の脇にちらほらと顔を見せてくれる花々に思わず心がほっこりします。こんな「お花畑」も良いですね。皆さん写真を撮る手が止まりません笑

雷清水で冷たい湧水をチャージし、神楽ヶ峰へ登り返し。振り向けば苗場山の素晴らしい山容。

神楽ヶ峰へ到着すると、苗場山はすっかり見えなくなります。ここからは谷川連峰や越後の山々の展望を楽しみながら歩きます。

お昼頃、秡川登山口へ無事下山。最後まで雨に降られず良いお天気の中歩くことができました。
ご参加の皆様、お疲れ様でした!ありがとうございました♪

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コメント ☆お気軽にコメントください☆

  1. 赤湯温泉山口館と山頂ヒュッテに泊まってゆったりと苗場山の魅力を堪能した本当に素晴らしい山旅でしたね。またの機会に是非参加させていただきたいと思います。

    • ぜひ、またよろしくお願いします!

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