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東北山スキー

春の八甲田と酸ヶ湯温泉② 櫛ヶ峯から駒ヶ峯へ

東北

2022年4月22日(金)
8:20 睡蓮沼 – 9:45 標高点1,167m – 13:00 櫛ヶ峯 – 14:25 駒ヶ峯 – 15:35 睡蓮沼

メンバー : 6人(Waka, 他5人) – 途中2人離脱して4人に。

天気 : 曇りのち風雨

雪の状態 :ザラメ雪

距離 : 12.7km , 累計標高差(+): 801m , 累計標高差(-) : 801m

本日は南八甲田へ。青森県在住のS田さんをお誘いして6人で櫛ヶ峯、駒ヶ峯を目指すことになった。

しばらく緩やかな針葉樹林をハイクアップしていくも、途中でアクシデントが発生してしまった。登山開始から1時間後、標高点1,167mの直下の急登にさしかかろうとしている時、S枝さんがシール滑降中に転倒。肩を強打して「右肩が上がらなくなってしまった。」と非常に痛そうな様子。みんなで話し合い、S枝さんとS枝さんの旦那さんのJさんは先に下山することになった。サポート1人だけで果たして大丈夫だろうか?と心配になったが「ピーク行ってきてください。」とのことだったので残る4人で先に進むこととした。

大きなダケカンバ
樹林の間をハイクアップしてゆく

大きくジグを切りながら急登を登り切ると、再び穏やかな傾斜が続く。CO1,300m付近から櫛ヶ峯方面へトラバース気味に進んでゆく。夏は湿原となっているであろう広大な雪原をのんびりと横断してゆく。木々が少ないので、風が少し強まった。それでも気温は高く、S部さんは半袖になって歩いている。左手を見上げると、駒ヶ峯。曇り空で天気はいまいちだが、北八甲田の山々はよく見える。

目指す駒ヶ峯と櫛ヶ峯が見えてきた
北八甲田の山々
広大な雪原を横断してゆく
横岳

12:10櫛ヶ峯直下に到着。櫛ヶ峯の広大なバーンはなんとなく急傾斜に見える。本当にここは登れるのだろうか・・・。見上げる櫛ヶ峯にみるみるガスがかかってゆき、一瞬でホワイトアウト状態に。
八甲田に通い慣れているS田さんが先頭で歩いてくれる。

櫛ヶ峯は目前
すっかりホワイトアウト

もはやどこをどう歩いているのか分からなくなってくるが、先頭のS田さんはしっかりとした足取りで先行。櫛ヶ峯のオープンバーンをしばらくジグを切りながら登り、良い感じのところでトラバースして右手の尾根に乗り上げた。下から見上げた時は雪庇が発達しているように見えていたが・・・、S田さんの絶妙なルートファインディングのお陰で雪庇に行き詰まることなく尾根に乗り上げた。完全ホワイトアウトなのに、すごいなぁと感心してしまった。通い慣れた地元民、最強である。

13:00櫛ヶ峯到着。

山頂から直接オープンバーンにドロップしたいところだが、ホワイトアウトで危険なので往路を慎重に滑降することになった。S田さんが、オープンバーンは凄く気持ち良いんだよ。とか言うものだから、滑れなくてちょっと悔しかった。天気を恨みますぜ・・・。
往路を辿り、短く刻みながらの滑降だったが充分楽しかったのでこれはこれで良かった。

ホワイトアウトの滑降

櫛ヶ峯の付け根で再びシールハイクに切り替え。すっかり天候は悪くなり、風雨となっている。ここから行きで歩いた湿原を辿って帰るのも、駒ヶ峯へ寄り道するのも、そう大して変わらないので予定通り駒ヶ峯を目指すこととした。

風雨の中でのシールの取り付け。山頂でシールオフした時すでにシールの表面はびしょ濡れ・・・。なるべく雨に濡れないようにシールを貼り付けるが、シールの隙間に指を入れるといともたやすくペリッと剥がれる。グルーの粘着力がだいぶ落ちているのは明らか。
私は貼り流しスタイルなので歩き出したらそのうちシールが取れてしまいそうだ。最悪シートラーゲンかな?と半ば諦めていたが、歩き出せばあら不思議。シールハイクはまるで問題なかった。雨降って完全に終わったと思っていたが、貼り流しは結構有効なのかもしれない。

相変わらず風雨激しく、せっかくの展望はゼロ。

風雨の稜線を進む。

14:25駒ヶ峯到着。

一昨年の夏、黄瀬川で沢登りをした後にここのピークに立った。今回は2度目の登頂。あの時は激ヤブだった山頂はすっかり雪に埋まりまるで異なる様相となっていた。

当時は発見できなかった山頂看板を今回初めて発見。笑

懐かしの駒ヶ峯へ!

青森在住のS田さんに、夏に歩いたことがあると話したら、「すごいねぇ。ここは地元の人でも歩かないよ〜。」と言われた。
山と高原地図では破線ルートとなっているが、現状刈り払いは全くされていないので地元の人も寄り付かなくなったようだ。そ、そうだったのか。笑

スキーコースを示す標識。
2020年9月に撮影した時のもの。今回同じ看板を見つけて嬉しかった。

↓2020年9月の藪こぎの様子(笑) 7:44より

展望もないので、早々に滑降準備。天気が良ければS田さんがお勧めの滑降コースへ案内したかったみたいだが、ホワイトアウトなので、最短ルートで下山することとした。

駒ヶ峯直下の気持ちの良い斜面をひと滑りすると、ほぼ平らな斜面がしばらく続く。疲れるトラバースをこなしつつ高度を下げてゆく。CO1,200m付近から再びお楽しみの滑降タイム。すっかり雪に埋まった沢筋を快適に滑ってゆく。S田さん曰く、ここら辺は「パラダイス」と呼ばれているのだとか。

スキーコースを示す標識。
2020年9月に撮影した時のもの。今回同じ看板を見つけて嬉しかった。

15:35睡蓮沼無事帰着。

・・・

お先に下山したS枝さんは、酸ヶ湯温泉に常駐している看護師さんに診てもらったところ「骨折しているかも。」と言われ、街へ降りて整形外科を受診したところ、予想通り骨折していたようだ。
事の発端から顛末にかけて、私自身も色々考えさせられる事あり今後に活かしていきたいと思った。

・・・

今日の夕飯は青森県八戸市の郷土料理、「せんべい汁」初めて食べたが、とても美味しかった!手軽に作れるのでお勧めです。

材料
せんべい汁用のせんべい、ゴボウ、白菜、舞茸、せり、長ネギ、鳥もも肉、比内地鶏スープ

せんべい汁美味しかった!

「せんべい汁用のせんべい」は販売場所が限られるかも?おやつ用の南部せんべいとはまた違い、甘くなくてかなり硬いのが特徴です。

せんべい汁のお煎餅

↓3日目(最終日)の記録はこちら

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