山スキー 飯豊・五頭

飯豊連峰 北股岳 山スキー女子会

飯豊・五頭

2021年5月13日(木)
3:40 倉手山登山口駐車場 – 5:00 堰堤前 5:30 – 6:35 梶川出合 7:00 – 10:20 梅花皮荘 – 10:50 北股岳 – 11:05 梅花皮荘 11:45 – 石転び沢 – 13:00 梶川出合 – 14:55 堰堤前 – 16:00 倉手山登山口駐車場 (合計時間 : 12h20m)

距離 : 23.3km 累計高度(+) : 1,935m 累計高度(-) : 1,936m

メンバー Waka、ponn

天 気 晴れ

気象庁過去の天気図 5/13 9:00

今回、ponnさんと2人飯豊連峰の北股岳で山スキー女子会を楽しんできた。

私がponnさんと山へ行くのは今回が初めてである。
ponnさんとは、昨年の11月に奥只見の沢でお会いしたのが初だ。
たまたま白石沢の出合で、貝ノ嵓から周回してきたponnパーティーと会った。
私は白石沢にダウンジャケットを落としてしまい困っていたのだが、その時全くの初対面だったponnさんがその後私の落とし物を回収してくれて、後日自宅に郵送までしてくれた。
私にとっては恩人とも呼べるお方である。(白石沢スラブの記録)

今回、なんと素晴らしいことに、一緒に山スキーへ行く機会に恵まれた。

私にとっては初めての飯豊山スキーでもある。
事前にponnさんにリクエストを尋ねられた。
もちろん、「いつか行きたい」憧れのルートはいくつかあるのだが、私の知る限り飯豊の山スキーは概ねガッツリ系でかつ難しそうなイメージがある。
とりあえず、私の中で最も山行イメージの湧く「石転び沢」からの北股岳へ行きたいと伝えた。
石転び沢ルートは山スキールート212にも載っている有名ルートだし、デビューにはちょうど良いだろう。
で、行き先を決めた後に、ガイド本をよく読み返してみると北股岳ピークハントを含めると参考コースタイム14h10m。標高差1,900m・・・。
選んだは良いものの、これもなかなかのガッツリ系じゃないか。大丈夫か私?
指折り時間を計算して、下山は18時台・・・?とか、荷物軽量化とか色々と考えを巡らせる。

ということで、女子会という割にはなかなか厳ついルートになってしまったが、もはや頑張るしかない。

結果的に、16時には無事下山することが出来た。
稜線ではコーヒータイム、出合で山菜摘み、という優雅な時間まで十分満喫した。
無事に女子会を楽しめて良かった。

当初は2人共自転車アプローチの予定だったが、直前になり私が自転車を調達出来なくなってしまい、
急遽、私は先に歩き出すことにした。

堰堤の少し手前で、ponnさんを待ち、5:30改めて出発。

どうやら5〜6回はこのルートを歩いているらしいponnさんはまるで自分の庭を散歩しているかのように進んでいく。

私が心配していた「婆マクレ」には鎖が渡っており、安心して通過することが出来た。
その後も婆マクレのようなトラバースがいくつかあった。
フィックスロープは無かったが踏み跡はあり、無事に突破。

お互いに色々な山の話をしつつ、ちょこちょこponnさんがまるで現地ガイドの如く小ネタを教えてくれながら楽しく進む。

朝日に染まる飯豊
婆マクレ
雪渓を歩く

時折藪のトンネルをくぐり、6:35梶川出合で雪渓に降り立つ。
自転車デポ地点から1時間程でここまで来てしまったが、意外と早く歩くことが出来た。

ここからはいよいよ、シール登高に切替え。
ひたすら続く雪渓を上まで詰めてゆく。

雪は既に緩んでおり、すっかりザラメ化している。

ときおり時計を眺めるponnさんが、「このペースなら11時前には稜線に着くかも。」
と。
確かに、今の今まで、私自身もかなり良いペースで進んでいると思っていた。
「せっかくの女子会なのでもっとのんびり行きましょう♪」と言ってきたので、「はい!ぜひ!」と私も即座に頷いたのだが、のんびりも束の間、結局爆速で進んでゆくponnさん。

やがて梅花皮岳から伸びるホン石転び沢の出合を通過。
(ここもまたponnガイドが解説してくれた。)

ホン石転び沢も、地形図で見るとすごい斜度だ。
さすが、ponnガイドは既に滑降済みらしい。

振り返ると、1人の登山者も登ってきている。
そのうちに私たちを追い抜かして行った。この方も早い!

梶川出合。左に石転び沢。
詰めの稜線を目指す
朝日連峰を背負って登る(Photo by ponn)
ホン石転び沢出合を振り返る
ひたすら上を目指す

徐々に傾斜も増してきて、うんしょ、うんしょ、と頑張って登ってゆく。
北股岳のルンゼから、デロデロと点発生雪崩。
ゆーっくりと流れていく様子を見守りながら、高度を稼ぐ。

CO1,500mを過ぎると、ジグを切りつつ。
傾斜が急なので、足に負担が・・・。
その内、徐々に私とponnさんの距離が開いてゆく。

最強馬力、ponn。あの後ろ姿、まだまだ全然疲れていない背中だ。

稜線まで残り標高差100mのところでシートラーゲンに変更。
雪も緩んでいたので、ツボ足のまま、キックステップを効かせながら登る。

担ぎの直登もこれはこれでなかなかハード。
私としてはシールつけてジグをきるのは精神的恐怖。担いで直登は体力的負荷が激しい。
果たしてどっちがマシなのだろう?
もはや疲れて3歩歩いて1回休むって感じ。
先行しているponnさんは、サクサク・グサグサと、まるでそこら辺の里山ハイキングをしているかのようにリズミカルに登っていく。
薄々感づいていたが・・・、体力鬼か!!

稜線が近づいてきた。ponnさんと単独男性が写っている。
頑張る私(Photo by ponn)
あと少し!(Photo by ponn)

一足早く稜線に上がったponnさんの背中を追いかけて、私もようやく稜線に到着。
時刻は10:20。とりあえず、昼前に稜線に到着できて安心!
ponnさんに聞いたら、だいぶ早いからのんびりできますよと。あー良かった。

先ほど私たちを追い越した単独の男性も梅花皮小屋の前でのんびり休憩しているところだった。

軽く休憩した後に荷物をデポして北股岳の山頂を目指す。
スキーブーツを履いているのに、まるでスニーカーを履いているかのような軽やかな足取りでponnさんが先行していく。
その後ろを、ロボットのようなガチャガチャした動きで私もついてゆく。
相変わらず爆速なponnさんの背中を追いかける。
そのお陰か、てっきり遠いと思っていた北股岳にもすぐ到着した。
10:50北股岳。

梅花皮小屋
大日岳、こんにちは(Photo by ponn)
北股岳を目指す

私は今回で2度目の飯豊連峰だ。
初めての飯豊ではバテて本山をピークハント出来なかったので、実質今回が初めての登頂となる。
嬉しい。雄大な飯豊連峰の山についに立つことが出来た。

稜線上は雪がだいぶ溶けている。続く峰々を眺めていると、つい歩いて縦走したくなってしまう。
ぐるりと見回しても、今の私には山の名前がほとんど分からない。
やっぱり、これから歩き回りたい山域だ。

私たちが稜線で追い抜かした単独男性の方も後から山頂に登ってきた。
せっかくなのでお願いしてponnさんとの記念写真を撮っていただいた。
その時に、「お姉さん方タフですねぇ〜。私はもう足が限界ですよ・・・。」と言われた。
いや、私は普通である。ponnさんが突出してヤバいのだ。
この方は、梶川峰の方へと周回するようで、その後お別れ。

北股岳の山頂で記念撮影
朝日連峰
二王子岳
門内岳方面

梅花皮荘に引き返したら、しばしのんびり休憩。
ponnさんが、お湯を沸かし始め、コーヒーとお菓子を御馳走してくれた。
まったりと過ごす。まさに女子会!

まさか、こんなのんびりする暇があるとは思ってもいなかった。
いかに日没前に下山するかしか考えてなかったので、何も持ってきていない。
また今回もponnさんに色々ご厚意頂いてしまい、本当にありがたい。

11:45、いよいよ石転び沢の滑降に取り掛かる。
今シーズン、残雪期山スキーでまともに滑るのは今回が初めてだ。(他には日本平山で2〜3ターンしたくらい。)
何やかんやで、この斜度だって、今までで一番急かもしれない。
うまく滑れるかな?とドキドキだったが、緩んだザラメは非常に滑りやすく、神!だった。

梅花皮荘のコルへ引き返す
ponnさんがコーヒーをいれてくれた。
いよいよ滑降

私も2番手で滑り、少し下で待っているponnさんの元へ。
スキーカットでデロデロ小雪崩を誘発させてしまった。上の方で、ゆーっくりと雪崩が流れてくる様子が見える。
下方に、単独の山スキーヤーの方が登ってくるのが見え、ponnさんと2人、これはまずい!と言い合う。

気をつけながら、単独山スキーヤーの方の元へ滑りこみ、先に滑ったponnさんが挨拶を交わして謝っていた。
幸いにも山スキーヤーの方は気に留めていない様子。
この方は梅花皮荘に1泊する予定らしい。出合で行者ニンニクを摘んだとか、のんびりと会話が始まる。
その内に、デロデロ雪崩が近づいてきたら、「おー、きたきた〜。」とこれまたのんびりと楽しそうに雪崩を見守っていた。

デロデロで滑降路が塞がる前に、私たちはお先に失礼する。
下部はボコボコとデブリ跡。
足が疲れるが、それでもなお順調に高度を落とす。

石転び沢を見下ろす
滑る!(Photo by ponn)
あっという間に高度を落とす(Photo by ponn)

そのうちにponnさんが左岸の斜面にスーッと吸い寄せられていくようになった。
ついに始まったか、山菜タイム。
ponnさんが、板を外して斜面をよじ登っていく。
まるで沢登りの高巻きの如く悪そうな斜面だったが、チャカチャカ登って、高い場所で山菜を探している。

最初の目当ては「ウルイ」。「バイケイソウ」と見た目が似ているが、葉脈のつき方で違いが分かる。
ponnさんは以前、間違えてバイケイソウを摘んでしまったことがあるらしく、若干のトラウマになっているらしい。
私はつい昨日「ウルイ」の見分け方を予習してきたので、それなりに自信はある。
ponnさんが上から草を投げたのを、私がチェックしてみた。
あ、バイケイソウだ・・・。
ponnさんがさらに上に登って、再び、草を放る。
1本の軌道が逸れてシュルンドに消えていってしまった・・・。
他の草たちをチェックすると、今度はウルイだ!
確かに情報の通り、葉脈に明らかな違いがあった。ちゃんと見分けられたのが嬉しかった。

この後、ponnさんに教わって、初めて行者ニンニクを摘んだ。
また1つ、山菜を覚えることが出来て嬉しい。

斜面をじーっと眺めるponnさん
そして取りに行く
ウルイと行者ニンニクと記念撮影

概ね満足したのか、板を履いてようやく滑りだしたと思ったら、数十m先で再び斜面にスーッと吸い寄せられていくponnさん。滑降は一向に捗らない。

そのうちにponnさんお目当ての山菜も無事ゲットしたようだ。
このひとときの間、完全にオバチャンと化していたponnさん。
山菜を手にご満悦の様子。

キクザキイチゲ
ご満悦です
さて、帰りましょうか。

13:00梶川出合到着。
順調に往路を辿り14:55に堰堤近くの自転車デポ地点まで到着した。

ponnさんが、自転車に乗って荷物を置いて、また空身で来るので、そうしたら自転車使ってください。と提案してくれた。
わかりました。と答えて、私は歩き始める。

ちょこちょこ草を摘みつつ歩いていると、40分後に、空身で引き返してくるponnさんがやってきた。
早っ!
意外と距離が短くて15分程で駐車場に戻れたとか言っていた。
ponnさんに自転車をお借りし、漕ぎ出す。
残す距離は2.5km。これから空身で歩くponnさんにちょっと申し訳なく感じてしまう。

なるべく早くお迎えに行こう!
・・・とは頑張ったものの重荷を担いでのアップが意外ときつくて、たまらずに2度ほど自転車を降りてしまった。
ponnさんなら登り坂も爆速で突き抜けただろうことが容易に想像できる。

15:50ようやく駐車場に到着。荷物を車に積み込んでから、歩いてponnさんをお迎えに行く。
と思ったら数十m先であっけなくponnさんと合流。
あれ?ponnさんワープした?体力オバケのponnさんのことだ。おそらく原始的な方法でスピードアップを図ったと思われる。
共に駐車場へ、16:00無事下山。

慎重に(Photo by ponn)
順調に
下山する

初めての飯豊連峰、初めてのponnさんとの山スキー、とっても楽しかった。
ponnさん曰く、飯豊で山スキーをする女子がいないらしく(山岳会とかで飯豊に入っているのをたまに見かけるらしいが。)
今回私と行けたことが嬉しかったと言ってもらえた。
私自身も、山スキーをする女子仲間は、1人も居ないので、ponnさんと一緒に行けたことが嬉しかった。

今回のルートは、一応ガイド本(山スキー212)では14時間超えのルートだ。
自分自身の山スキーステップアップの観点からしても、今回の行程を無事にこなせたことが嬉しかった。

半ばponnさんに引きずられるようにして登頂できたものだが、2年前はガイド本のコースタイムですら歩くのも苦しかった。
当時に比べて、体力もハイクアップの技術もちょっとは成長したのかなと嬉しくなった。

そして、今回はponnさんの能力の高さに驚かされた。
雪山などのバリエーションルートでのロングコースは、ただ体力があるだけでは絶対にこなせないと思う。
正確なルートファイディング能力や、素早い判断が要求されるものだ。
私自身、そういった能力がまだ未熟であるため、たまに単独で山を歩くときは結構時間がかかってしまったりする。(五剣谷岳が大変だった)
その点、今回先頭を歩いてくれたponnさんの、迷いのない判断、的確なルーファイには驚いた。(もちろん何度も通っていて慣れているというのもあるかもしれないが。)
もし、私が単独で石転び沢へ入ったら、絶対にここまで早く歩くことは出来ない。

まだまだ自分は未熟だし、ponnさんみたいにガンガン山へ行けるようになりたいなぁと思った。

今回は、そういう意味でも大変刺激を受けた山行だった。
素晴らしい山スキー女子会だった。

大変魅力的な仲間と出会えたことに感謝です。
ありがとうございました!

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