2021年5月8日(土)
8:05 駐車場 – 8:20 本流散策 – 8:30 左俣出合 – 9:45 CO1,030m二俣 – 12:35 CO1,325m (合計時間 : 4h30m)
2021年5月9日(日)
7:05 CO1,325m – 8:05 稜線(荷物デポ) 8:25 – 8:55 大白森山 – 9:35 荷物デポ地点 – 10:00 一杯山 – 10:35 小白森山 – 12:35 小白森山登山口 – 13:25 駐車場 (合計時間 : 6h20m)
距離 : 13.4km 累計高度(+) : 1,245m 累計高度(-) : 1,241m

メンバー Waka、Kさん
天 気 初日は晴れ。2日目は次第に曇り(昼頃にわか雨)
季節は5月。
そろそろ沢へ入りたくなる時期だ。
沢はじめ、どこかのんびりと歩ける沢へ行きたい。
Kさんと2人、南会津の二俣川へ行ってみることにした。
御鍋神社手前の広い駐車場に車を停めて出発。
遊歩道を辿り、二俣川本流の沢床に立つ。
早速美しい釜ナメが広がっていた。
1年ぶりの沢、気持ちが高揚する。
駐車場からものの数分もしないうちに、こんなハイライトともいえる絶景に立ち会えるとは。
久々なので、うっかり転ばないように、慎重に。
ちょこっと本流の渓相を楽しんでから、左俣へ入渓。
右手に構える2段の小滝を見送ると、いよいよナメ床が現れた。
水量はごくわずかで、足首程度しか浸からない。
その水量の少なさのおかげか、ナメ床の中心部にある連続する釜を眺めることができた。
しばしナメ歩きを楽しむが、そのうちにゴーロ帯に突入。
進んでいくと、目前に巨大なブナの倒木が立ちはだかる。
倒れたブナはまだ生きているように見えた。
枝の先々からはまだ幼きブナの葉っぱたちが芽吹いている。
ブナの寿命は200年〜300年と言われているが、長く、成熟したブナでも、こうして突然に終わりを迎えてしまうことがあるのか。
なんだかとても切ない気持ちになった。
まだ生きているのに、このブナはもう死んでしまう運命にあるのだ。
この後も、数々の倒木を乗り越えてゆく。
そのほとんどが、やはりまだ呼吸をしているように見える。
そんな中、まだ私たちのスネくらいの高さにある幼きブナの幼木を見つけて、ホッとした。
ゴーロ・倒木地帯は実に長い。
CO1,030mの二俣より、小滝がちょこちょこと続くようになる。
どれも軽快に越えられる。
しかしながら滝にスタックしている倒木や、釜に沈んている倒木が気になってしまう。
今の時期、水量が少ないことも原因なのか、1つ1つの滝の勢いも弱い。
CO1,160m付近から再び美しいナメが散見される。
しかし、すぐにゴーロ。
そんなこんなで、いつの間にやらCO1,325mへ。
下流では幕営適地が随所にあったが、うっかり詰め過ぎてなかなか適地が見つからない。
沢の右岸のちょっとしたスペースを整地して幕営した。
久々の沢の夜。
夜ご飯は道中摘んだコゴミを入れての山菜うどんを食べた。
翌朝7:00出発。
少しのナメを歩くと、いよいよ源頭へ。
最後の最後ではつい雪渓につられて沢型を外れてしまったが、多少の藪をこなし、出発から1時間程で稜線へ飛び出す。
時間もあるので大白森山を往復する。
目前にどんとそびえる甲子旭岳が格好良かった。
一杯山、小白森山のアップダウンをこなし、美しいブナの森を抜けて登山口へ至る。
少しの林道を歩き、13:25駐車場無事帰着。