日 時 2021年2月11日(木) (予定では〜14日(日)までの3泊4日)
目 的 山スキー
行 程
2021年2月11日(木)
3:45 ゲート- 6:50 引き返し地点 – 9:25 ゲート
人 数 2人
天 気 風雪
雪 の 状 態
2021年、2月の第2週。 建国記念日と合わせて4連休を得た私たちは、平ヶ岳を目指す計画を立てた。
予定では初日の2月11日に戸倉から鳩待峠を経て尾瀬へ入山。12〜13日に平ヶ岳アタック。14日に戸倉へ下山するつもりだった。
結果としては初日の午前中で撤退。雪の平ヶ岳のピークを踏む事は出来なかった。
前日の夜、近場で車中泊し午前3時過ぎにゲート前に到着。元々2月11日は冬型気圧配置の悪天予報。ラッセルに時間がかかることが予想されたので、早めに出発するつもりで現地へ赴いた。日付を越えた頃から降雪が始まったようで、今もなおガンガン雪が降っている。
手早く準備をすませ、暗闇の道路をヘッドライトの明かりを頼りに進んでゆく。 吹き付ける風雪が強く、周りの様子が分かりづらい。 真っ直ぐ歩いているつもりでもいつの間にか蛇行してしまい、グネグネのトレースになってしまう。
自分の汗なのか、吹き付ける雪が染みてくるせいなのか、いつの間にか自分の服はビショ濡れになった。ひたすら身体を動かしていないと寒い。幸い明日からは好天予報だから、今日頑張ればきっとなんとかなる。
Kさんと交代でラッセルしながら進んでいくが、そのうちにKさんがペースダウン。私が先行して進んでいくが、次第に距離が離れていく。道路脇の斜面は場所により雪崩が怖い。
振り返るとKさんが時々立ち止まっている。雪崩斜面が危険だから距離を置いているのか、そうでないのか意図がよく分からない。
いつもなら小型トランシーバーを携帯しているが、今回の山は滑る場所があまり無いから不要だろうということで持ってこなかった。 しかし今日は予想以上の風雪。近くにいても会話がまともに出来ない。 こんな時こそトランシーバーが活躍するのに・・・。 持ってこなかったことが悔やまれた。
いよいよ距離が離れて、姿が見えなくなりそうだったので、安全なポイントでKさんを待つ。
やっとこさ追いついたKさん、すこぶる調子が悪そうだ。一言私に、「もう帰ろう。」と言ってきた。とにかく寒くて身体が動かないようだ。
流石に、そんな状態で「頑張って行くよ!」なんて声をかける気にもならない。
潔くKさんの提案に賛同した。
引き返すと、せっかくのトレースは場所により風雪に消されていた。
そのうちに夜明けの時間を迎え、次第に降雪が落ち着いてきた。太陽が雪雲の向こうにうっすらと見え、道路の様子も分かるようになってきた。
Kさんも太陽のお陰で身体が温まってきたようだ。
9:25ゲートに無事帰着。
今回の撤退で経験したことについてはしっかり対策を立てて今後に活かしたい。