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ハイキング山歩き山スキー越後三山

あいの峰~駒見山~藤権現 魚沼市の里山

2025年1月1日(水) 晴れ
見晴らしの湯 こまみ(13:10)-あいの峰(14:00)-駒見山(14:30)-藤権現(15:10)-見晴らしの湯 こまみ(15:35)/合計2時間25分

メンバー : 2人(Waka , Kさん )

距離 : 3.6km 累積標高差 : 200m

※登山の方は小出スキー場のエリア内立ち入り禁止です。
(今回、誤ってゲレンデ及びスキー場敷地内を一部歩いてしまいました。)
車道を迂回する形か、総合スキーセンター側の市営駐車場から藤権現経由で登るのが安心です。
パトロール・係員の指示に従うようにしてください。

現在妊娠9ヶ月目。山はすっかり雪が積もり、険しい山はとてもじゃないが転倒のリスクあり登る気になれない。12月は山に登らず、近所を散歩したり、カモを探しに近くの川や池を見に行ったりしていた。

久々に山を歩きたくなり、近場の山へ行ってみることにした。
近所の里山といえば、大力山や坂戸山が一番に思いつくが、今の私にとっては、そのどちらも「ハードで険しい山」である。駒見山やあいの峰は、標高差が少ない上に尾根も緩いので行けると思った。

12月の散歩やカモ探しでは、長靴にワカンをつけて歩いていたが、ワカンは腿上げが大変でラッセルになると50m歩いただけで疲れるので、今回はショートスキーを履いてみることにした。

山行記録

午後、見晴らしの湯こまみに車を停めてハイキング開始。
小出スキー場が営業しておりゲレンデ内は登山者立ち入り禁止の看板があったため、スキー場を迂回するように車道から登り始める。

車道には古いトレースがあった。今日は誰も入山していないようだ。

ショートスキーで、くるぶし〜すね下くらいのラッセル。スキーはワカンと異なり、腿上げをせず足をスライドさせるだけなので疲れづらく楽だ。ショートスキーで軽いのも良い。

ラッセルの大半は元気な夫に任せて、私は2番目をのんびりついてゆく。

今年は山スキーはおろか、雪山ハイキングすらできないと思っていた。ただ車道を歩いているだけだが、今の私にはとてつもなく特別なことで、楽しい。やっぱり山は良い。山の素晴らしさや魅力を噛み締める。

しばらく進むと、あいの峰が見えてきた。

車道を進むとあいの峰が見えてきた

引き続き車道を歩くか迷ったが、遠回りになるので前方の尾根に取り付くことにした。

杉林ではキックターンをこなしながら高度を稼ぐ。ここは雪山ハイキングならぬ本格山スキーだ。
今の私は転倒厳禁なので充分気を付ける。とはいえ、山スキーの歩き方はもう身体に染み付いているようで、約1年ぶりではあるが問題なかった。

ジグを切りながら登ってゆく。

登っていくと、小出スキー場の「のうさぎコース」に合流してしまった。まだクローズ中のようで、シュプールは無い。
本当は良くないが、端っこの方を歩かせてもらうことにした。

もう少し車道を進んで、西側に向かって沢筋か尾根を登って、あいの峰と房ヶ沢山のコルに出るラインが良かったと後になって思った。

11月に訪れたことのある、駒見山とあいの峰の分岐まで到着。

ここからゲレンデを外れてあいの峰へ向かう。
杉林を抜けると、早速見晴らしの良い尾根歩き。魚沼の里山は標高が低いものの、全体的に山肌が急峻なので大きな木が育ちにくい。豪雪地帯の藪山は、冬には素晴らしい雪稜となる。

稜線漫歩
開放的で気持ちが良い
秋の様子 2024/11/9

無雪期であれば、分岐からあいの峰山頂までは約10分の距離。今の私にはちょうど良い。
南魚沼市は雪が降っていたが、ここ魚沼市は天気が良く、次第に越後三山にかかる雲も取れてきた。

八海山(っかいさん)、中ノ岳(かのだけ)、駒ヶ岳(まがたけ)の頭文字を取って”はなこ“と呼ばれている

山頂直下は急登なので、ややトラバース気味にあがる。

山頂直下は少し急登

待望のあいの峰山頂到着!!

標高275.4mの山頂で、こんなに良い景色を眺められるとは。もちろん魅力的なのはここの山だけではない。南魚沼や魚沼周辺の里山のポテンシャルの高さを感じた。

妊娠後期に雪山を楽しめると思っていなかったので本当に嬉しい。お腹も、張っておらず問題はなさそう。

あいの峰登頂
11月に登った房ヶ沢山と記念撮影
山頂
越後三山アップ

ひとしきり景色を楽しみ、下山に取り掛かる。
ショートスキーは深雪滑降には向いておらず、トップが突き刺さり転倒する恐れがあるので、歩いて下る。
ツボ足だと踏み抜いて余計に時間がかかりそうなので、踵をロックして滑降モードにしてからカニ歩きで下ることにした。お腹が出っぱっていて屈むのが辛いので、夫が、私の踵のロックやら、スキーブーツのバックルをしめる作業やらを代わりに行ってくれた。

下山はカニ歩きで

あいの峰と駒見山の分岐におりる杉林では板を脱いで歩いて下る。稜線の深雪と異なり、杉林から滴り落ちる水分で、雪はしまっているので歩くには全く問題ない。
夫が、私のスキー板を運んでくれた。頼りになる。

ハシブトカラスかな?
夫が板を持ってくれる。ありがとう!

ちょうど分岐に降りたところで、小出スキー場のパトロールのお姉さん2人とお会いした。挨拶を交わし、下山ルートの確認を行った。

分岐から、ゲレンデを横断して尾根に取り付き、次は駒見山へ向かう。

駒見山へ向かう
こちらも素晴らしい!

駒見山直下には、スキー場のリフト終点があり、ここでもスタッフのお兄さん2人がいらっしゃったのでまたまた下山ルートの確認を行う。

夫は、いつも山とスキー場の狭間でスタッフに話しかけられたり注意されると、警戒して喧嘩口調になるが、今回は珍しく穏やかに対応していた。
こちらが穏やかであれば、当然向こうも親切である。私はその場所の管理者に迷惑をかけたくない気持ちが一番だ。我が夫ながら、いついかなる時も常にこのような態度でいてほしいと思ったのだった(笑)。

駒見山山頂(スキー場トップ)はかもしかコース・のうさぎコースがあるが、いずれも明日からOPENとのことで、CLOSE中は滑らないでほしいとの話だった。山頂の西に面したスキー場敷地外の林道を利用して藤権現へ向かう。

(※駒見山山頂から、リフトトップに直接降りてしまったが、ゲレンデがオープンしている場合は、分岐まで引き返し、そこから林道を利用した方が良いかもしれない。)

次は藤権現へ

迂回すると、そのうちゲレンデとの境目に合流する。
登山者向けの立て看板が刺さっていた。
登山者向けにちゃんと注意喚起や情報公開をしているだけ、小出スキー場は親切だし、良心的であると感じる。

スキー場内は立ち入らないように
魚沼の街並み

藤権現方面はワカン・スノーシューのトレースが続いており、また道中も何人かの登山者とお会いした。
山頂で記念撮影!

藤権現の山頂にも鐘がある
謹賀新年!

下山は再び、スキー場敷地外の林道を利用。途中でシールオフして滑降モードに切り替える。

すると、間も無くかもしかコース下部に合流した。
オープンしているゲレンデに合流するつもりだったが、予想が外れてしまった。
コース上部には先ほどお会いしたパトのお姉さん二人が見えた。パトの目の前で堂々と滑る訳にもいかないし、引き返して適当な藪から降りようと思ったら、こちらに気づいて「滑って良いですよ。」と声をかけてくださった。

お礼を言い、下部の100m程を滑走させていただく。
転倒リスクからパラレルターンが怖くて100%ボーゲンでノロノロ滑降。上部にいるパトのお2人に、「あんなに下手なのに山スキーやっているの!?」と思われていそうだ。

無事に他のスキー客もいるゲレンデに合流。
ここまでくれば一安心だ。駐車場に向かって、最後の滑降。傾斜が緩くなってきたので、恐る恐るパラレルターンに切り替えるが、やはり転ぶことを考えると、心の底から楽しめない。私にとって、雪山ハイキング以上にゲレンデスキーが危険だ。

15:30駐車場に到着。2時間半の雪山ハイキングは無事に終わった。

ワカンの代わりにショートスキーを履いてみたが、調子良く大活躍だった。妊婦向けかもしれない(笑)。

スキー場とのやりとりにてんやわんやだったが、新年早々、満たされた時間だった。
「見晴らしの湯 こまみ」でのんびり温泉に浸かり、帰路についた。

立ち寄り

見晴らしの湯 こまみ

元旦から営業している。元旦といえど、それなりに混雑している。

見晴らしの湯 こまみ | スノーパーク小出
見晴らしの湯こまみはナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉お肌の蘇生効果があるとされる硫酸塩泉でハリと弾力があるお肌が作られ塩化物泉の塩のパック効果で保湿され湯冷めしにくい温泉です。お肌に優しいぬるめの温泉に浸かれば心も体もリラックス。...

ショートスキーについて

使用したショートスキーは、いわゆるファンスキーに山スキー用のビンディングを取り付けたものになります。シールはサイズに合わせてカットしており、テールは貼り流しです。

厳冬期の深雪やパウダーで滑降する場合は、トップが突き刺さり転びやすいです。(後傾気味に滑らないといけない。)
ラッセルの歩きメインであれば、扱いやすいです。(浮力は当然、一般的な山スキー板より短いために劣りますが、ワカン・スノーシューよりはあります。)

残雪期のザラメ雪では、山スキー用として、全体的に問題なく使えます。

使ってる板について

Waka
商品名:GR ski life ForFree
全長:99cm
トップ/センター幅/テール:113-90-103mm
重さ:1000g(片足)

Kさん
商品名:Summit GroovN
全長:106cm
トップ/センター幅/テール:145-105-135mm
重さ:1175g(片足)

ビンディングは二人ともG3 ZED9です。

〈参考情報〉ブルーモリスという青森のスキーメーカーでは登山靴で履けるショートスキーを販売しています。私は履いたことありません。

Just a moment...

動画

秋の記録

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