東北山スキー

厳冬期 焼石岳 山スキー

東北
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日 時 2021年1月25日(月)

山 域 東北 焼石連峰

目 的 山スキー

行 程
1月25日(月)
5:20 尿前渓谷橋 – 6:20 標高点568m – 7:00 中沼冬期登山口 – 7:50 中沼 – 8:55 銀明水避難小屋 – 10:00 標高点1,338m – 10:50 焼石岳 11:00 – 11:10 標高点1,338m – 11:15 銀明水避難小屋 – 11:35 中沼 – 11:50 中沼冬期登山口 – 12:00 標高点568m – 12:15 尿前渓谷橋

人 数 単独

天 気 森林限界上、強風の快晴

2021年1月 過去の天気図 気象庁

雪 の 状 態
森林限界上、ウィンドパック部はちょいザラメ (非常に滑りやすい)。吹き曝し部はシュカブラ。森林帯もちょいザラメ雪(場所により多少サンクラストモナカ)。林道(トレース部分)はガリガリ、非トレース部はストップスノー。

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羽後朝日岳に登った翌日、時間のある私は東北に1人居残り、焼石岳に登ることにした。
今日も東北は素晴らしい好天予報。奇跡はまだ続く。

冬季の焼石岳は歩く距離がけっこう長い。
山頂に辿り着けるかどうかも雪の状態によっては怪しい部分がある。
せっかくの好天。ピークハントを確実なものにするために色々と作戦を考える。

コース取りは大きく分けて、つぶ沼コースと中沼コースだろう。
つぶ沼コースは除雪終了点から尾根取り付きまでの道路歩きが約3km。地形図上では道路の起伏がありそうだ。尾根取り付きの標高は約450m。
中沼コースの場合は林道歩きが約4.5km、林道の帰りは滑りやすそう。中沼登山口の標高は約720m。

色々と比較検討した結果、中沼コースの往復が最も優しいかもしれないという結論に至った。

当日は夜明け前の5:30に出発。焼石岳に13時頃までに到着出来なければ引き返す計画とした。

尿前渓谷橋に車を停めて、登山開始。
林道にはスノーモービルの跡が残されている。
しばらく降雪が無かった為、非トレース部分でもラッセルすることはない。

快適に進んでゆく。
途中、状態によっては雪崩注意な箇所が1つ2つ。
さっと通過する。

林道を進む
次第に日が昇る

時折林道をショートカットしつつ、中沼方面へ向かう。
7:00、中沼冬期登山口に到着。登山口には赤布が括り付けられており一目で分かった。

登山口からはスキーやスノーシューのトレースが伸びている。
昨日や一昨日も好天だったのでその時に入山した方達だろうか。

焼石岳の山麓は広く、地形が複雑だ。
ここのルーファイで手間取ることを覚悟していたが、冬期登山口から各所に赤布があったことと、トレースのおかげで、さほど迷うこと無く進めた。(もちろん完全にアテにはせず、現在地を確認しながら進んだ。)

焼石岳山麓には広大なブナ林が広がる。

基本的に、尾根地形を繋いで中沼まで進むようにルートが作られているが、やはり複雑であることに変わりはない。
もし赤布がなければ、けっこう時間のかかりそうな場所だと思った。

林道から山へ入っても、雪の沈降具合は非常に良く、トレースを外れてもラッセルする箇所は無かった。
もしこの平らな地形でオールラッセルするとなれば、だいぶ大変だろう。

改めて、今日という日が天候としても雪のコンディションとしても非常に恵まれた1日であるという事を思い知らされた。
現在地を確認すると、山頂まで5km以上ある。
まだまだ遠い・・・が、今日という日に山頂へ行かない手はない。
可能な限り頑張ろうと思った。

中沼は広大な雪原になっていた。

7:50中沼到着。凍りついた池の上を横断する。

上沼。目前に見えているのは獅子ヶ鼻岳と横岳か。(本峰は見えていない。)

続いて上沼を横断し、程なくして銀明水避難小屋に到着。

ここら辺から晴天ではあるものの、強く風が吹き付けるようになってきた。
ニット帽+サングラスの装備をスキーヘルメット+ゴーグルに変更。
上着を1枚羽織り、改めて出発。

避難小屋の少し上の斜面ではやや苦戦。
トラバースしつつ高度を稼ぐが、それなりに硬い斜面の上に細かい雪が乗っており、板が噛まない。
ゆっくり慎重に進み、やっとこさ突破。沢地形に乗り上げる。

沢地形は風が吹き抜けておりかなり強風。
シュカブラも発達しており歩きづらい。
標高差40m程はそこそこ傾斜が急で、スキーを履いて登きれるか不安になったのでツボ足で進むことにした。

その時は、山頂まで歩くつもりで下部にスキー板をデポして登り初めてしまったのだが、後少しで急な斜面を登り終える時にふと思い直す。
普通に考えてシートラーゲンの方が良くないか?
この後は斜面が緩くなるし、山頂まであと2kmはある・・・。
スキー板を置いてきてしまった事を後悔しながら、登った斜面を一度降りてスキー板を取りに行く。そして再び登り返し・・・。
このくだりでやや時間ロス。
結果的にやはりスキー板は必要だった。取りに行って良かった。

東焼石岳が見えた
天竺山(てんじくやま)の向こうに早池峰山が見える。

斜面を登りきると、まずは東焼石岳が見えてきた。
再びスキー板を履いて、緩やかな斜面を歩いてゆく。
相変わらずの強風だが、体感温度はそれほど低くはない。

いよいよ焼石岳が姿を現した。(向かって右側)

少し歩くとついに焼石岳が目の前に。
ピークが近づいてきた。

赤旗と焼石岳
振り返って撮影。麓には広大な森が広がる。
雪面が太陽に照らされている

泉水沼まで来ればピークは目前。
焼石岳の斜面に目をやると、2つのシュプールがあった。
予測出来る範囲では2名のスキーヤーと1名のスノーシューの方が近い日に山頂へ登ったようだ。
(後日ヤマレコで調べると2日前の土曜日に入山している方の記録を発見した。その記録によると当日は5〜6人の入山者がいたようだ。)

焼石岳と横岳のコルに乗り、南尾根から山頂を目指す。

コルの向こうの山並み(クリックして拡大)
鳥海山(クリックして拡大)

コルの向こう側には圧巻の展望が待ち構えていた。
これは、凄すぎる・・・!
お楽しみは山頂で、と思ったがついつい写真を撮る手が止まらない。

そして10:50、ついに焼石岳の山頂へ到着した。

自撮りが出来ないので、私の分身で記念撮影。鳥海山をバックに。

焼石岳は火山であり、連なる山々は少なく連峰自体は非常にコンパクト。
しかし山頂からの眺めはとにかく抜群。東北の名峰たちがズラリと見渡せる。

向かって左から栗駒、虎毛、月山や朝日連峰まで見渡せる。栗駒と虎毛の手前に広がっているのは栃ヶ森山塊(クリックして拡大)
栗駒山方面ズーム(クリックして拡大)
虎毛山方面ズーム。向かって右奥に朝日連峰が見えている(クリックして拡大)
高松岳、月山方面ズーム(クリックして拡大)
鳥海山ズーム(クリックして拡大)
森吉山、和賀岳、秋田駒ヶ岳、岩手山方面(クリックして拡大)
早池峰山(クリックして拡大)

山頂へ辿りつく頃には、先ほどまで強かった風も多少おさまり、展望を楽しむ余裕を与えてくれた。

しばし景色を堪能し、いよいよ滑降。

焼石岳の南東斜面を滑り降りる。
程よく締まっており、これはまさにスーパーザラメバーン。
まるで残雪期のような厳冬期らしかぬコンディションに驚きを隠せない。
(嬉しいは嬉しいが異常気象ではないかとちょっと心配になった。)

一瞬で降りきると、ボコボコのシュカブラ地帯を越えて銀明水避難小屋まで。
登りで2時間程かかった区間を15分で滑り降りる。スキー、圧倒的な機動力だ。

樹林帯上部もザラメで滑りやすかったが、下部に行くとモナカ雪も現れ、滑りづらい場所があった。
合計2コケ。
それでも、私が今シーズン歩いた山の中では最も藪が少なく、藪が少ないというだけで非常に快適な滑降となった。
場所により、多少の登りがありカニ歩きの移動もあったが、気にする程ではない。

帰りは道迷い・現在地に気をつけつつ、11:50無事林道に合流。
林道ではスノーモービルの跡に乗って爆速で降る。
(こちらも多少の登り返しがあった。)
尿前渓谷橋が近づいてくると、いよいよ雪もグサグサになり、非トレース部分はストップスノーに。

12:15尿前渓谷橋に無事帰着。
山頂から1時間ちょっとでの下山。今シーズン最も快適な下山だった。

東北山域の奇跡の好天は今日も続く。
その幸運の波に乗っかり、厳冬期の焼石岳に登頂する事が出来てしまった。
しかも山頂からは素晴らしい展望付き。
今日という日は一生の思い出になりそうだ。
焼石岳は高山植物も豊かな山だ。ぜひ無雪期にまた訪れたいと思った。

【寄り道】伊豆沼・内沼 (宮城県登米市・栗原市)
日本一の渡り鳥の越冬地であり、日本に飛来する渡り鳥の8割がここ「伊豆沼・内沼」を中心とした宮城県北部に訪れるという。
毎年10万羽を越える渡り鳥がここで越冬をする。
鳥好きであれば、一見の価値がある場所だ。
私が行った時は、鳥が集まる場所が良く分からず、遠目から眺めるのみだった。
場所を良く調べて機会があれば改めて訪れたい。

オオハクチョウ
マガンの群れ(遠くから眺めるのみ)

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