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ハイキング丹沢・富士山周辺

青木ヶ原樹海〜富士大室山〜洞穴巡り 神秘の森へ

丹沢・富士山周辺

2022年6月27日(月)
9:20 精進口登山道入口 – 10:25 石塚山 – 10:40 本栖風穴 – 12:40 大室山山頂部散策 14:05 – 14:35 神座風穴 – 15:15 大室洞穴 – 15:40 富士風穴 – 16:00 精進口登山道入口

メンバー : 2人(Waka , Mei)

天気 : 晴れ

Mei氏と遊ぶ約束をした月曜日。外遊びが得意なMei氏とどこ行くかーと考えていて、海かハイキングという案が出たのだが、私は前日の沢登りでブヨに顔中刺されてしまい「海で泳いだら塩水が染みて痛いかも・・・。」という事態になってしまったので今回はハイキングへ行くことにした。(海もすごく気になるのでまた今度行きたい!!!)

即座に思い浮かんだのは、富士山の西側、青木ヶ原樹海の中にある富士大室山。2018年4月に行った時、その素晴らしさに大層感激して、以来私のお気に入りハイキングコースの上位に食い込んでいる山だ。
冬に足を怪我して現在リハビリ中のMei氏でも歩ける強度だろうし。
ただ連日酷暑が続く中、山中の気温が心配だったが、樹海は意外と涼しいし、まだ6月だからぎりぎり大丈夫だろうということで決定した。

道中Mei氏をピックアップし登山口へ。出発地点となる精進口登山道入口は駐車スペースが非常に少ない。先に3台の車が停車しており、空いたスペースになんとか駐車することができた。

準備を整えて9:20出発。本日のルートは反時計回りの周回コースだ。石塚山を経て大室山へ、その後各洞穴を巡り最後に富士風穴を眺めて下山。長くても4時間ほどで周回できるお手軽コースである。

いよいよ青木ヶ原樹海の遊歩道へと入ってゆく。まず目に入ったのは巨大なサルノコシカケ。(帰宅後2018年の山行記録を読み返していたら、なんと当時も同じサルノコシカケの写真を撮っていた。笑)サラサラと葉っぱを揺らす緑の木々は、見ていて涼しげで気持ちが良い。

サルノコシカケ
フタリシズカ

青木ヶ原樹海に初めて入るMei氏が「樹海って意外と明るいんだね。もっと苔むしているかと思った。」と言っていた。確かに。私も初めて訪れた時はイメージと現実のギャップに驚いた。

あーだこーだと世間話を弾ませながら進んでゆく。女子と歩くと山と関係ない話で大盛り上がりするのはもはやお約束である。笑

木漏れ日差し込む、樹海の森

道中、あの木はなんだろう?この苔モフモフだね!!と周囲の植物が気になって、じーっと眺めてしまう。足止めばかりでまるで前に進まない。笑
樹海の森は、針葉樹、広葉樹、照葉樹、とさまざまな樹木が混成していて面白い。

モッフモフ!カモジゴケってやつかな?
様々な樹木が混成
天然スギもあった。

途中、遊歩道を外れて石塚山へと寄り道。古の火口を淵から覗き込む。緑の苔に覆われたその場所は、もはや過去に溶岩が流れ出た気配は微塵もないが、なんだか神秘的な雰囲気を感じた。

石塚山
石塚山火口の様子

藪を漕いで遊歩道へ復帰。Mei氏が久々にプチ藪漕ぎをして楽しかったようで「久々に沢登りしてる気分になった!」と喜んでいた。藪漕ぎは申し訳ないと思っていたので安心した。笑

ニョキニョキ
本栖風穴
巨木!

大室山の付け根に広がる巨木の森を抜けて、いよいよ大室山山頂を目指す。踏み跡を辿りつつひたすら上を目指してゆく。

マムシグサ。毒草。特に球根は毒性が強いらしい
緑の森

程なくして大室山北峰に到着。続いてさらに奥へと進んで南峰へと至る。
南峰からは富士山の絶景と、広大な青木ヶ原樹海が眼前に見渡せた。少し雲が沸いてしまったが、それでも素晴らしい景観だ。日差しは暑いが、風が通り涼しい。ここでお昼休憩とし、Mei氏とのんびりおしゃべりタイム。

北峰〜南峰間は気持ちの良い雰囲気
富士山の展望

しばらく休憩したのち重い腰を上げて、次なる目的地へ向かう。南峰の北西方向にある大室山火口へと寄り道。

「南アルプス深南部・藪山讃歌」の著者である永野敏夫さんが「古代ローマの演舞場のよう」と表現したそこは、やはり神秘的で美しい場所だった。

大室火口に降り立つ

周りを斜面に囲まれた火口だというのに、どこからともなく涼しい風が入ってくる。まるで鹿の楽園でもありそうな場所だが、今回は違和感のあるものを発見してしまった。

火口の中心にハエの集った子鹿の死骸が横たわっていた。
鹿にとっての楽園、豊かな自然に満ちたこの場所で、まさか発見するとは思わなかった。この子鹿がなぜここで息絶えてしまったのか想像を膨らませる。親や仲間の鹿に見捨てられて餓死してしまったのだろうか。ただ大自然の優しさと厳しさをなんとなく肌で感じた。

しばらく子鹿を眺めていて、ふと我にかえり、先へ進む。大室山北峰へと登り返す。2018年に歩いた頃はここの藪漕ぎが印象深かったが、今回はどうにも枯れた笹の背か明らかに低くなっており、歩きやすくなっていた。大室山北峰付近まで戻ったら往路の斜面を下る。

今度の目的地は大室山の北東に位置する、神座風穴だ。時刻は14:30を回り、空には雲が増えたことも相まって、樹海は薄暗くなってきた。再び遊歩道に合流したものの踏み跡がやや不明瞭になってくる。流石に樹海で迷子になったらマズイので油断せず進んでいく。Mei氏が「ここは一人で歩くの嫌かも。」と言っていた。私も同感。森が深いのは確かで一人だと心細くなりそうだ。

程なくして「神座風穴」「蒲鉾穴」に到着。その付近にあると言われる「眼鏡穴」は前回眺めたはずなのに今回は発見することができなかった。

蒲鉾穴
薄暗くなってきた。天然ヒノキの森。

4時間コースのつもりが、いつの間にやら時間もだいぶ押してしまっているので、植物観察は自粛してテキパキと歩みを進める。

その後大室洞穴へと寄り道。ひんやりと涼しくて気持ちが良い。心地が良いのでいつまでもこの場所に留まりたくなってしまう。

「涼しい風が来る〜!」のムーブ

最後の立ち寄り場所は富士風穴。風穴前の広場に降り立つと、今日一番の冷えた空気に包まれた。むしろ寒くて鳥肌が立ってくるような。ポッカリと口を開けている黒々とした風穴の入り口には一つの木製はしごがかかっている。
興味をそそられ降りてみたかったが、そもそも入洞には許可が必要なのと、ヘッドライトが暗すぎてまるで照らせないのと、Mei氏がリハビリ中でまた怪我しても困るので今回は諦めた。でもMei氏と、装備用意して今度洞窟探検するのも面白そうだねぇ〜なんて話した。本当に魅力的なので機会あればちゃんと実現させたい。笑

富士風穴
風穴の入口から空を見上げる

遊歩道をテクテク歩き、16:00無事に駐車場に帰着。本来4時間コースだったはずだが、結局7時間ほど時間を要してしまった。知らぬ間に樹海で遊びすぎてしまったようだ。

Mei氏が満足そうでよかった。私も大満足です。また遊ぼうね!

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登山ガイドWaka
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