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東北沢登り

栃ヶ森山塊 木賊沢〜合ノ俣沢

東北

2022年6月25日(土)〜26日(日) 栃ヶ森山塊 木賊沢〜合ノ俣沢

メンバー : 3人(Waka, Kさん,ポムチム)

天気 : 1日目 曇り、2日目 晴れ

久々のSさんことポムチムとの山行!今回の目的地は栃ヶ森山塊。今現在成瀬ダムが建設中で近い将来栃ヶ森の沢はダム底に沈みゆく運命にある。2020年にポムチムが北ノ俣沢の周回を行っている。今回のルートはそれより南に位置する木賊沢〜合ノ俣沢の周回。ネット上に遡行記録は見当たらないが、山域の傾向からして穏やかな渓相が予測できる。何が出てくるか分からないが、行ってみよう!ということでKさん、私、ポムチムの3人で栃ヶ森へ訪れることになった。

当日の朝、成瀬ダムの展望台駐車場に到着した。私たちが支度していると、後から駐車場に入ってきた車から2人の男性が出てきて私たちに声をかけてくる。あいさつの後、「釣りですか?」という問いかけがあり沢登りだと答えると、どこへ入る予定なのか聞かれた。「木賊沢〜合ノ俣沢です。」と言ったら「う〜ん、丸かぶりですねぇ〜。」と。「自分達は釣りの予定で、入られてしまうと釣れなくなるんですよねぇ〜。困ったな〜。」と、言ってきた。そう言われてもどうすれば良いのか分からず、「あ、そうですか・・・。」と困っていると「ま、分かりました。」と言ってその人たちは駐車場の隅の方へ移動していった。

相手は若い男性と年配の男性のペアで、私たちと主に会話したのは年配の男性の方だった。相手方の、まるで私たちに沢を変えろとでも言いたげな横暴な振る舞いに、理不尽さを感じながらも準備が完了したので、気持ちを切り替えて出発。車道から外れ山沿いの踏み跡を辿り木賊沢へ入渓。
釣り師の中では「先行者優先」というルールがあるらしい。これにて我々は釣り師ルールに当てはめたとしても完全勝利となったはずなので彼らも何も文句言えまい。

穏やかな河原歩きをこなしていると、辺りにひんやりとした白いモヤが漂うようになってきた。そのうち目前に雪渓が現れた。標高も低くて穏やかなこの沢でもまだ雪渓が残っているのか!と全員が驚いた。

白い靄が立ち込める。
古い堰堤があった
雪渓のトンネル

のんびりと左右の森の景色を楽しみながら遡行してゆく。
沢床が河原になっている場所が多いのは上流の崩落地が原因かもしれない。崩落地を過ぎると次第に沢床のナメが目立つようになってきた。それにしても雪渓が多く、雪渓の上を歩く時間がかなり長かった。

美しい滝やナメもチラホラ
しかし雪渓歩きが多い

雪渓がある場所はまだ春の様相で、思いもよらず可愛らしいお花たちに出会えて大興奮。特にシラネアオイの大群落は素晴らしかった。シラネアオイは鹿の大好物でもあり食害にさらされている花でもある。個体数が減っており都道府県によっては絶滅危惧種に指定されている。私自身これほどまでの大群落を今まで見たことがなかったのでとても嬉しくなった。

オオバキスミレ
スミレサイシン
シラネアオイの大群落
シラネアオイの立派な株がいくつも!

水中にはチラホラと魚影が散見される。ポムチムが「竿出したら?」と提案してきたので、もうすぐで水線も細くなりそうだったので、1回釣ってみることにした。

イワナの潜んでいそうな釜に竿を投げ入れると、、、しばらくしてヒット。
引き上げたらそこそこ立派なイワナが釣れた。毛鉤を外してイワナを掴むとヌルッと滑り、慌てて逃げようとする。もう一度しっかりと捕獲する。
Kさんとポムチムが、これから詰めだし魚リリースしてもいいよ。と言ってきたがしばし悩む。

私自身は晩御飯にいただくつもりで釣り上げてしまい、逃すまい!とイワナの身体をベタベタ触ってしまった。河原で人の手の形に皮膚が腐ったイワナが死んでいたという話を、私に釣りを教えてくれた人から聞いたことがある。なのでリリースするイワナは極力触りたくない。この子はもう触りすぎてしまった気がして、ここで締めて持っていくことにした。

イワナちゃん!

その後、イワナのいそうな釜がもう一つあったがそこはスルー。次第に水流が細くなり詰めの様相。ここから右岸の枝沢に入り稜線へ向けて登ってゆく。大量の羽虫が顔の周りをぶんぶん飛び交う。たまらず虫除けスプレーを吹きかけるがそれも束の間、またブンブン・・・。

しばらくスラブを快適に登っていたがそのうち藪に突入。久々の沢の詰めに私はもう疲れていたが、ポムチムはまだまだ元気だ。久々に会ってみたらとてつもなく逞しくなったようだ。

詰めてゆく

ようやく稜線へ詰め上げ、しばし休憩を挟んだ後に尾根を挟んで反対側の合ノ俣沢への下降を試みる。沢筋はガレルンゼなのでルンゼ左岸の急斜面の藪を木々を掴みながら下降してゆく。あまりに急斜面で腕がパンプしそうだったがなんとか降り、ガレルンゼの平坦な場所に着地。その後も急斜面のガレを避けて右岸の泥斜面を木を掴みながら下降してゆく。泥々で滑るので私はチェーンスパイクを装着した。その時突然右のふくらはぎに鋭い痛みが走る。足が攣った!!!人生で初めて山で足が攣ってしまった!泥斜面の真っ只中だったが、痛くてその場でちょっと休憩。痛みが多少落ち着いたら頑張って、下のテラスまで下降する。途中で上部から自然落石で頭サイズの石がすっ飛んできたのには驚いた。
Kさんとポムチムに足が攣ったから少しここで休むと伝えた。見回すと辺り一面、感動的なほどのウルイ畑だった。ウルイといえば険しくて悪い場所に生えるイメージだ。いつも収穫するのにちょっと苦労するのだが、そのウルイが足元からびっしりと生えている様は嬉しい反面、自分が険しくて通常人が立ち入るべきでない場所にいるような気がしてちょっと怖くもなった。ダムが完成したら、いよいよこのウルイ畑は閉ざされた秘境となるのか。いまでさえ、きっと誰も摘みに来ないだろう。足は攣ってジンジン痛むが、せっかくなので収穫しつつ休憩した。

ウルイ畑!

下降してゆくと直下に滝が見えたので左岸より巻き下る。ほぼ垂直な斜面を木を掴みながら懸命にクライムダウン。てっきり今日は「のんびり」だと思っていたのに、詰めに入ってからずっと険しいぞ。ポムチムとKさんはスイスイ下降してゆくが、私はビビりまくりで下降に時間がかかり二人をお待たせしてしまった。最後の数mはついに木がなくなり泥壁を草を掴みながら慎重に下降。ある程度クライムダウンしたらあとは地面目がけて滑るように着地。

滝を左岸から巻く

そのうち傾斜が緩み雪渓も現れて、ようやく泥々地帯から解放されて一安心。雪渓を快適に降ってゆく。

雪渓の上を下ってゆく

渓相は次第に穏やかになってゆき、程なくして合ノ俣沢と合流した。ナメを楽しみつつもゴーロが続く。途中、右岸に手頃な台地を見つけてここを幕営地とした。
ポムチムとKさんがタープ設営をやっている間に私は釣りへ出かける。Kさんが「頼むよ!」とプレッシャーかけてくる。そういうのやめてほしいんですよね〜。

先ほど降ってきた支流出合まで遡行して、さらに合ノ俣沢上流を目指す。小さな釜があったので、いるかな?という気持ちで投げ込むと、ヒットして、先ほど釣れたのよりはやや小さいが塩焼きに出来そうなイワナちゃんが釣れた。さらに遡行してゆくと水深の浅いトロ場があり、水中には魚影あり。竿を投げ入れようとしたら毛鉤を木に引っ掛けてしまいロスト・・・。毛鉤を付け直して再びトライ。イワナが毛鉤に寄ってきたが途中で餌じゃないと判断したのか岩陰に引っ込んでしまった。その後も一向に出てくる気配はなく。諦めて遡行してゆくとナメ床は終わり河原に。水深も浅く釣れる見込みがなさそうなのでこれにて引き返すことにした。

成果は合計2匹、出来れば1人1匹を釣り上げたかったが、まあ良いでしょう!

個人的には今日はなかなか良い感じに釣れた。今まで毛鉤を目で追って釣り上げることしか出来なかったが、今日は毛鉤を見ていなくても竿が沈む感覚?が分かるようになってきた。毛鉤を凝視してなくてもイワナがかかればタイミング合わせて引き上げることができるようになった。ちょっとは釣りのやり方が分かったような気がして嬉しくなった。

夜は焚き火を囲みながら塩をベタベタに塗りつけたイワナをじんわりと焼き上げる。山菜の味が苦手というポムチムのために先ほど収穫してきたウルイとツナマヨを和えてサラダを作ったところ、「美味しい!」と喜んで食べてくれた。ウドやワラビなど「ザ・山菜!」って感じの味は苦手のようだがウルイはさっぱりしていてお気に召してくれたようだ。
Kさんの炊いてくれた白米は、道中摘んできたコシアブラを加えて美味しくいただいた。
遠火で焼き上げたイワナはとても美味しい!昨年は一度もイワナを食べなかったので、久々の山の恵みに一層幸せを感じた。

楽しい時間!

男性2人が焚き火の横で寝息を立て始め、私はちまちま薪を焚べていたが、どうにも2人がまるで起きそうにないので、まぁ寒くなったら起きるやろ。と薪を焚べるのをやめて、お先にタープの下で就寝することにした。夜にゴソゴソと音がして、どうやらポムチムもタープの下に戻ってきた。Kさんもそのうちに戻ってきて、隣で寝息を立て始めた。

・・・

翌朝はのんびりと起床。夜中に少しだけ雨がぱらついていたようだが、起きた時には地面はすっかり乾いていた。焚き火を起こし、朝食を食べる。なんだか顔がやけに浮腫んでいる気がして、Kさんに「私の顔、浮腫んでない?」と聞いてみたら、虫刺されがすごいよ!と言われた。そういえば昨日は稜線からの下降でかなり虫にたかられたような。疲れて払い除ける気力もなく進んでしまったのが原因か。

顔をやられた。

支度を整えて出発。
ゴーロを交えながらも時折現れるナメを楽しみながら下降してゆく。

ヌメるナメ
雪渓もご健在
エゾエンゴサク
キクザキイチゲ
ニリンソウ
サンリンソウ

下降中、タバコの煙が漂ってきたと思ったら2人の釣り師と遭遇。こちらも若者と年配の男性のコンビ。何かの会で先輩が後輩に教えているのだろうか?
上流から私たちがやってきて、「通っていいですか?」と声をかけたら、どうぞ、と言われたのでそそくさ通過する。
引き返してきたのですか?と尋ねられたので木賊沢から周回してきましたと伝えた。まさか上流に人がいたと思わなかったようでちょっとびっくりした表情をしていた。

しばらくすると滝が現れるが、なんとびっくり側壁には何本ものボルトが打たれ、ロープが渡されていた。もはや登山道のような整備っぷりにちょっと驚いた。ダム関係者が入渓する関係で整備されたのだろうか?

沢が整備されている。

出合い間近の滝を抱えたゴルジュは右岸より巻き。右岸の斜面にはこれもまたダム関係者用なのかフィックスロープが取り付けられていた。さあ行こう!という時に足元を見たら、なんと人糞が水中に落ちているのを発見してしまった。水中に溶けつつある大便と、近くにはティッシュがフヨフヨ沈んでいた・・・。こんなことをする人がいるのかと衝撃を受けた。回収したい気持ちも山々だったが、他人のうんこを触る気になれず、スルーしてしまった。すみません・・・。

出合付近のゴルジュ

程なくして、出合に到着。北ノ俣沢出合の様子を観察して、引き返し、成瀬ダム展望台駐車場に無事帰着。

成瀬ダム建設中

・・・

酷い虫刺されに遭った事についてツイートしたところ意外と反響があった。皆様の対策を教えていただいたので、参考までに添付します。
私自身は、就寝中に虫に襲われることはあれど、今まで歩行中に虫にたかられた経験がなく、今回は完全に油断してしまった。まずは歩行中に防虫ネットをしっかり装備することから始めようと思う。

・・・

【おすすめの立ち寄り場所】

愛菜ファームブルーベリーハウス
ブルーベリーソフトがとっても美味しくておすすめ!バニラソフトに濃厚なブルーベリーソースがかかっている。
お土産で550円のブルーベリーソースを購入したが、こちらも甘さ控えめで非常に美味しかった。もっとまとめ買いしてくればよかった・・・。

美味しい!
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