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沢登り会越国境

会越国境 只見川 川原井戸沢 〜 風来沢下降

沢登り

先週に続き、今週も会越の美渓を堪能してきた。

日 時 2020年6月6日 (土)〜7日(日)
山 域 会越 阿賀野川水系 只見川
目 的 沢登り
コース 川原井戸沢〜P1,103〜風来沢(かさぎさわ)
人 数 4人
天 気 初日は曇り。時折晴れ間が見える。夜は満月。雲が広がっており星はあまり見えず。2日目は晴れ。気温が高く暑かった。

20.6.6-7 気象庁 過去の天気図

photo by Mちゃん

流木の詰まったゴルジュが多々あった。

GOPRO photo by Kさん
OLYMPUS DIGITAL CAMERA photo by Kさん

詰めは脆いリッジを登っていく。落石を起こさないように慎重に。

P1103mから尾根を南下、南西方向に伸びる尾根を下降して風来沢を目指す。
前方に見えるのはP980m。

風来沢では目立ったゴルジュや滝もなく、黙々と歩く。

藻をむしる御三方。

先週に引き続き、会越を愛する3人(Kさん、Sさん、Mちゃん)と共に山旅を楽しんできた。
今回もまた、非常に楽しい時間を過ごすことが出来た。

私にとって「一緒に歩いてくれる仲間」は本当にかけがえのない存在だ。
今回もまた、会越という山々の魅力を存分に感じる事が出来た。
それもまた、この3人のお陰だ。本当にありがたい。

今回、詰めたピークは標高1,103m。
ピーク自体に展望はなかったが、稜線上の所々で展望が開けた。
その中には、先週歩いたP1,005mも見ることが出来た。

やはりここら一帯の山脈はとても美しい。
会越山域の特徴でもあるスラブ帯は、「アバランチ・シュート」と呼ばれるものらしい。

今回気になったのは、先週行った駒倉沢と、こちらの川原井戸沢で、植生が異なる点だ。
駒倉沢では豊かなブナ林が広がっていたが、今回は天然のスギ林が広がっていた。
地形図でパッと確認したところ、御神楽岳よりも南西方向に向かうほどに広葉樹林帯が広がっているように思う。
今回の川原井戸沢はじめ、鍋倉山やその北の山々は、針葉樹林帯が大幅に目立っている。

調べたところ、針葉樹林は、分布というよりかは「育つ場所が限られている」という考え方が正しいようだ。
ここらの山域は「アバランチ・シュート」がそこかしこに見られる。
雪崩は植物をも痛めつける為、アバランチシュートとアバランチシュートに挟まれた場所には低木が分布していることが多い。
それもマルバマンサクやミヤマナラ、ヒメヤシャブシなどの柔軟な植物に限られる。(これらは広葉樹だ。)

スギなどの高木は、そのような雪崩道で育つ事は到底出来ず、雪崩の通過しない尾根筋の最上部を選んで、かろうじて生育出来ているそうだ。
(参考文献:山の自然学 小泉武栄著)

ここ川原井戸沢近辺は、先週行った駒倉沢近辺に比べると、より急峻で、尾根筋、谷筋がハッキリしているように見える。
地形の中の顕著な尾根筋では、雪崩のリスクも少なく、スギも成長できるのだろうか。

巨木のスギ林は地表に差し込む光が少ない為か、比較的藪が少なかった。

遡行した川原井戸沢はゴルジュに詰まった倒木が目立った。
これもまた、近隣の植生が根の浅い針葉樹林帯であることが影響しているのだろうか。

川原井戸沢は、川原とゴルジュが続く、まさに「川原井戸」という名にふさわしい沢だった。ゴルジュは、特別大きいものはなく、なんとか突破することが出来た。
(私はヘタッピーなので、時折フォローしてもらった。)
全体を通して明らかに水量が少なく、場所によっては沢床に蔓延る「藻」が散見された。
特に風来沢の中腹より下部は、圧倒的に「藻」の量が多く、流石に気分が辟易してしまう程だった。
藻の種類は「カワシオグサ 」?
度を超えた増殖は環境的によろしくないようだ。
確かに、藻の増殖する沢にはイワナの姿がなかった。
風来沢下部は、再び綺麗な渓相が現れた。元気に泳ぐ魚影が見えたので少し安心した。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA photo by Kさん
photo by Mちゃん

山で暮らす、住人たちとふれ合うことが出来た。

Mちゃんの釣り上げたイワナを、刺身と塩焼きにしていただいた。

塩焼きは、Sさんが焚き火の業火に炙られながら一生懸命焼いてくれた。
どちらも最高に美味しかった。仲間とイワナに感謝。
私も竿を持ってきたが、釣れないので早々に諦めて焚き火の前でくつろいでしまっていた・・・。意欲と執念が足りなかったことを反省。次回は頑張ります。

川原井戸沢の詰めで見渡した景色。南東方向を見ている。
向かって左手前は岳山(941m)だろうか。
遠くには博士山(1,481m)も見えているらしいが・・・。
山座同定しようにも、ギブアップ。

P1,103mの南尾根より、北西方向をのぞむ。
風来沢源頭のスラブのバックに御神楽岳(1,386m)。
左に辿り、再びこんもりと持ち上がったところが日尊の倉山(1,262m)。
貉ヶ森山、雲河曽根山と繋がっている。
歩いたことがないので、山座同定がイマイチだ・・・。いつか歩きに行きたい。

御神楽岳ズーム。

御神楽岳と日尊の倉山のコル向こうズーム。
向かって左にスラブ(桃尻スラブ)を抱えたピークが見える。駒形山(1,072m)
先週歩いたのは、そこから右に少し辿り、手前に向かって伸びている青い尾根だ。
写真だと分かりづらいが・・・、尾根上にP1,005が存在している。

正面の藪山が鍋倉山(1,137m)。
手前の露岩帯の顕著な尾根のさらに手前、岩がこんもりした箇所を詰めた。

【おすすめご飯処】
すし処 鮨岡(11:30〜13:30/17:30〜22:00)南魚沼市
1,200円でウンマイ海鮮丼を食べる事が出来る。

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