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ハイキング長野市の山

奇妙山・尼巌山 霞城石門〜大室ルート【長野市の里山】

ハイキング

日 時 2020年7月13日 (月)
山 域 奇妙山(1,099.5m)、尼厳山(あまかざりやま)(780.9m)
目 的 ハイキング
コース
霞城跡石門登山口〜奇妙山〜尼厳山〜大室(JA総合研究所)
長野市-トレッキングコースマップ

国土地理院地図 YAMAPログより

人 数 1人
天 気 曇り

気象庁 過去の天気図 20200713

2020年7月 過去の天気図 気象庁

「高見岩」からの展望。右手前に尼巌山が見える。

奇妙山の山頂

尼巌山へ向かう道中。左右で植生が異なるのが面白い。

尼巌山からの展望。飯縄山が見える。

「奇妙山」
何とも奇妙な名前に心惹かれ、いつか登りたいと思っていた山。
今日は久々の曇天。
雨続きだった最近を考えると、非常に喜ばしいことである。

今回もまた、長野市のトレッキングコースマップを参考にする。
里山あるあるだが、奇妙山・尼巌山も登山口がいくつかある。
せっかくなので、なるべく尾根の末端から登ってみたい。

末端付近は「大室古墳」や「霞城跡」もあるようだ。
その中の「石門登山口」。
霞城の城門であり、最も立派な石垣がよく見えるコース。
よし、ここにしよう。

公共交通機関のアクセスとしては、須坂駅から長電バス「屋代須坂線」に乗り、大室駅バス停で下車するのがちょうど良さそうだ。

しかし、今日はド平日であり、私の乗ろうとしている時間は高校の通学バスも兼ねているようだ。
JK・DKがどれだけ乗り込んでくるか分からない。
OLねーちゃんルックならまだ隅っこに乗れそうだけど、登山ルックはちょっと気にする。ザックや靴も汚いし、私は臭いかもしれないし。
KY客になるのも嫌なので、今回は数kmの距離になるが自宅から歩くことにした。

冷えた空気に包まれた、長野市の早朝。
車通りは非常に少なく、静かですっきりとしていて心地良い。
ブラブラと歩いていると、次第に街の交通量も増えてきた。
7:40、石門登山口に到着。
長野市のガイドでは、城門とされる大石があるそうだが、どれの事か分からなかった。
登山口付近はジャングルでまさに「里山」。マダニが出てきそうだ。
少し進むと、立派な石垣が。守られるように霞城跡があった。

ここからは一本道の尾根を登り、奇妙山を目指す。
最初は藪が深く少々分かり辛かったが、次第に明確になってくる。

落ち葉と泥の登山道、あたりはブナに囲まれている。
太陽が隠れているため気温は低いが、湿度が高いせいか汗をかく。
時折、登山道に蹄の跡。猪だろうか。
たまに滑っている足跡を見つけると笑える。
今日は道が固まっているが、猪はもっとぬかるんでいる日に歩いたようだ。

尼巌山分岐点を通過し、9:10奇妙山の展望スポット「高見岩」に到着。
本来見えるはずの北アルプスの山々は望めなかったが、長野市の街が見渡せた。
すぐ手前には尼巌山。そしてこれまた「長野市の里山」である皆神山(みなかみやま)も。
岩の上に腰掛け、ゆっくりと行動食を食べながら景色を堪能した。

9:40奇妙山(1099.5m)に到着。
あたりは樹林に囲まれ、展望はない。

先ほど「高見岩」で休憩してからそれ程時間も経っていないので、さっと写真を撮影して尾根を引き返す。
降りは快適だ。
分岐まで戻り、「尼巌山」方面へ。緩やかな尾根道が続く。

と、開けた窪地のような場所へ。
ん?ここも城跡か?特にそのような看板は見当たらないがそんな様子だ。
私も素人ながらに城跡レーダーが働くようになってきたかもしれない。堀切跡も見られた。

10:55最後のひと登りを経て、尼巌山(780.9m)に到着。
山頂標識の裏側には素晴らしい展望が広がる。
長野市街、頭が雲に隠れた飯縄山も。

山頂には尼巌城址の解説プレートが。やっぱりそうだったのか。
この場所は両サイドが崖に囲まれ、当時は難攻不落とも言われていたらしい。
それでも最後は武田軍の真田幸隆に攻略されてしまう。

しばし休憩を挟み、大室方面へ下山を開始する。
こちらにも立派な石垣が見られた。
付近の登山道は、大岩が鎮座しており、なかなか歩き辛い。
確かに難攻不落といえる。

が、しばらく下降し、尾根の傾斜が緩くなったところで、登山道は幅が広がり、道のようになった。
山中でたまにある昔の「交易路」のような感じ。
南アルプスにある交易路、山梨と長野を繋ぐ伝付峠のように歩きやすい。

この道について言及している資料は見つからなかったが、城まで荷を運ぶため、この道までなら馬も歩いていただろう。

サクサク降っていくと、道中シカと遭遇。
こちらに気づくと距離を離し、離れた場所からこちらをジッと見つめている。
立ち止まってジッと見つめ返していたが、いよいよ歩き出すと全力で逃げていった。

鹿のお尻は、尾鏡と呼ばれる。
危険を察知すると白い毛の部分をブワッと広げて、仲間に知らせるらしい。
鹿のお尻こそ、最も可愛い部位だと思っていたが、あれは警戒心の現れだと知ると少し複雑な気持ちになった。

11:45車道合流。無事下山。
早朝出発の半日コース。良いリフレッシュになった。

長野市の里山は史跡が多い。今回の山もまさにそうだった。

学生の頃に歴史は多少勉強したが、今ではその殆どを忘れてしまった。
当時は、何かと「丸暗記」だった。テストを切り抜けるべく一時的に記憶していただけだ。
今思えば、なんとまぁ、中身のないやり方だっただろうか。勿体無い。

歴史は幅が広く、奥が深いので、全てを知るには膨大な時間がかかるだろうが。
当時の状況や、人物の心情を想像しながら、せめて、主要な部分だけでも、学んでみるのも良いかもしれない。
そうすれば長野市の里山歩きも一層楽しめそうだ。

ブナ科の何か・・・?(見分けがつかない)

ミズメ?(全く自信なし)

サルナシ(マタタビ科)。果実は皮ごと食べられる。
サルナシを品種改良したものがキウイフルーツ。

ダンコウバイ。春先に黄色い花が咲く。クロモジと同じく爪楊枝の原材料。
花言葉は「永遠にあなたのもの」

ウリハダカエデ。まさに幹の模様がその名の由来。

※最後3種はいかにも私が知っている風だが、現地に親切な解説プレートがあったおかげで、覚えることができた。

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