日 時 2020年7月18日 (土)
山 域 朝日連峰 以東岳(1,771.4m)
目 的 無雪期周回登山
コース
泡滝ダム〜大鳥小屋キャンプ場〜直登コース〜以東岳〜オツボ峰〜大鳥小屋キャンプ場〜泡滝ダム
人 数 2人
天 気 晴れ






朝日連峰の以東岳は、山形県鶴岡市と新潟県村上市の境に位置する山である。
私が「以東岳」の存在を知ったのはつい最近の話だ。
ふとツイッターを見ていたら、以東岳の投稿が。
素晴らしい景色だなぁと思いつつ、聞いたことのない山名に「ここはどこの山だろう?」と気になって調べたのが最初だ。
いつか登りたいとは思っていたが、まさか、こんなに早く願いが叶うとは驚きだ。
当初は別の場所を歩く予定だったが、天候によりやむなく断念。
代替案を考えていたところKさんが「以東岳は?」と提案してくれた。
気になる場所ではあるけど、距離が・・・と悩んだが、登ることになった。
結論は「素晴らしい」の一言だ。行ってよかった。本当に。
一緒に歩いてくれたKさんには感謝したい。
泡滝ダムに車を停めて、6時、登山開始。
大鳥川沿いの登山道約6キロ、大鳥キャンプ場へ向かう。
この近辺のブナ林は1つ1つのブナが大きく立派だ。
以東岳は、日帰りするにはなかなかのロングコースだ。
コースタイムは約11時間程度。
翌日の天気が良ければ1泊で歩くのも楽しそうだが、今回は一気に歩いてしまうことにした。
山形県最大の自然湖、大鳥池は見事だった。
池のどこかには「タキタロウ」と呼ばれる巨大イワナ が生息しているらしい。
少々増水した東沢を渡渉し、直登コースから以東岳へ向かう。
標高1,450m辺りから森林限界を越え、素晴らしい展望が広がる。
大鳥池を囲むように山々がそびえている。
マイナー12名山の1つでもある「化穴山(1,505.9m)」その周りの山々。
緑の山肌の所々は雪崩で削られて岩肌が露出している。
豪雪地帯の山によくある特徴だが、とても格好良い。
北アルプスや南アルプスとはまた違う雰囲気だ。
足下を見れば、ちらほらと高山植物が咲いている。
東北の花、ヒメサユリを見かけて嬉しくなった。
程なくして、以東岳の稜線に登り詰めた。
稜線向こう側には朝日連峰の主脈が続いている。時折切れる雲の向こうからは飯豊連峰が。
遠くにぼんやりと見えるのは新潟平野。その辺りには弥彦山と角田山が見える。
日本海の奥には佐渡島が見える。
東を向けば、鳥海山や月山が。
見渡す限りの山。本当に山深い場所だ。何度も何度も立ち止まり写真を撮ってしまう。
足下には相変わらず高山植物が咲き乱れる。
最も多かったのはシロバナハナニガナだった。ちらほらとウスユキソウやニッコウキスゲ、リンドウが咲いていた。
コースタイム11時間、急ぎ足が良い事は頭では理解しているが、この素晴らしい場所につい足止めをくらってしまう。
以東岳からオツボ峰方面は稜線漫歩が続く。
時間をかけて、じっくりと景色を堪能した。
大鳥川沿いの長い登山道を戻り18時、泡滝ダムに無事下山。
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