2025年4月17日(木) 晴れ
大力山駐車場(6:00)-大力山(7:15)-黒禿の頭(9:10)-笠倉山(9:55)-黒禿の頭(10:30)-(11:20)駒の頭(11:55)-トヤの頭(12:15)-鳴倉山(13:10)-一本杉(14:07)-林泉庵登山口(14:25)-大力山駐車場(14:35)/合計8時間35分
メンバー : 1人(Waka)
距離 : 13.4km 累積標高差 : 1,260m
概念図

山行記録
産後1ヶ月26日
産後のリハビリ登山。少しずつ標高差を増やしていき、今回は魚沼アルプスへ。丸一日晴天予報の今日。夫に娘の子守りをお願いして出発。
当初は、一本杉から時計回りに周回するつもりだったが、響きの森公園の駐車場が未除雪だったため、大力山の駐車場から反時計回りに周回することにした。
毎日誰か登っている大力山だが、まだ早い時間のためか、誰もいない。
鉄塔を越えると、登山道は薮のやせ尾根になる。振り返ると魚沼の素晴らしい眺望が広がった。
昨年の同時期はすっかり雪が溶けていたが、今年はまだまだ残雪が多い。
晴れの日に芽吹いたであろうブナの新芽があちこちでゆれる。一年ぶりの再会に心があたたまった。

今日は素晴らしい天気で、大力山の東屋からは遠くの山まで見通せた。しばし休憩し山頂へ向かう。
目前には雄大な越後三山の展望。過去に何度か大力山へ登っているが、今日が一番良く見えた日かもしれない。
大力山は無雪期であれば片道1時間ちょっとで登れてしまうお手軽な里山だ。それにもかかわらず、眺望はピカイチ素晴らしく、低山ながらに贅沢な山である。
黒禿の頭へ向かう尾根には、なんと直近のトレースがなく、贅沢にもノートレースを楽しむことができた。

痩せ尾根の雪は落ちていたが、広い尾根にはたっぷり雪が残っており、部分的にちょっとした片斜面のトラバースがあった。あまり怖い感じではなく、産後の雪山登山にはちょうどよい感じだ。
眺望の良い尾根が多く続き、距離は長いが飽きることなく楽しみながら歩けた。
ひと登りして黒禿の頭到着。時刻は9時過ぎ。結構疲れていたが、時間はまだ余裕がある。もうひと頑張りする気持ちで、笠倉山まで往復することにした。
笠倉山までは尾根通しに歩くことはできず、一度車道に着地する。しばらく車道を歩いた先に登山道があるが、今年は積雪が多く、雪を利用して法面を登って尾根の端っこから歩くことが出来そうだ。興味が湧いたので、早速実行する。ちょっと藪漕ぎをすると広い尾根に出た。雪がしっかりついた広い尾根で、左を向けば、毛猛や守門の眺望が見える。

しばらくのんびり歩いていたが、やがて雪の落ちた痩せ尾根になってしまいお楽しみタイムは終了した。藪漕ぎをして、登山道に復帰。結構たいへんだったので、帰りは大人しく登山道沿いを辿ることにした。
笠倉山へ至る尾根は広くて、雪つきが良い。ブナの気持ち良い森をのんびりと歩く。人もおらず、静かで、町が近い山のはずなのに、秘境感たっぷりの場所だった。テントを持ってきて幕営したい気持ちになった。
山頂直下はやや急斜面。1m以上はあるクラックが開いていたため、避けながら山頂へのぼった。
笠倉山のピークへ訪れるのは2度目だろうか。
晴れた今日は、360度、越後の山々を見渡せた。圧巻の展望だった。笠倉山は魚沼アルプスの縦走路から寄り道する形になるが、もうひと頑張りしてよかったと心から思えた。
ひとしきり楽しんで往路を戻る。下りは念の為にチェーンスパイクを装着した。
黒禿の頭で小休止し、次は駒の頭を目指す。黒禿の頭からグッと標高を下げる。雪は緩んできて、踵を踏み込みながら軽快に下ることができた。無雪期よりも降りやすいかもしれない。
気温が上がってきて、暑くなってきた。長い間、樹林帯の中を歩き、登り返したところで駒の頭。

20分ほど休んで、トヤの頭へ向かう。魚沼アルプスの中でも一番の急登ポイントである。
下りはまだ良いものの、産後で筋力が落ちているためか急登が辛い。ゆっくりと時間をかけて登った。

トヤの頭までくれば、残す主なピークは鳴倉山のみだ。実はこの先は歩いたことがないので楽しみだ。
引き続き残雪が多く、楽しい雪山登山だった。鳴倉山の登りも急登でつらい。
山頂では、単独の男性と出会った。ここに至るまで贅沢なノートレース登山ではあったが、ようやく人と会えて、逆に安心した。
一本杉までも登り返しがあり大変だが、どうにかこなす。
しだいに町景色が近づいてきて、車の音など生活の音が大きくなってくる。
ヘロヘロになりながら、14:25登山口へ無事下山。


















