2023年4月26日(水)
私の大好きな大室山へ。
約1200年前の富士山の大噴火によって流れ出た溶岩上に青木ヶ原は誕生しました。
森は全く人の手が加わっていない貴重な原始林で、森の成り立ちを深く考えることができます。
大室山はさらに以前(約3000年前)に噴火して出来た富士山の側火山です。1200年前の大噴火の時は溶岩は山を避けて流れています。溶岩上と大室山周辺で全く異なる植生を楽しむことが出来ます。
ブナの巨木は元気でした。
ミズナラの巨木には残念ながら会えませんでした。なんとナラ枯れ被害が深刻でいつ倒れるか分からないほど弱ってしまったようです。危険なので近づかないよう周辺にバリケードがされていました…。
ナラ枯れを引き起こすのは「カシノナガキクイムシ」です。
出発時に降っていた雨はいつの間にか弱まりました。
どんより空の下でもパッと明るく葉を広げるブナたち。来てよかった。
大室山へ向けて標高を上げていくと森は冬の姿へ戻ってゆきます。
今日はガスが濃く、風が強いので大室山南峰には行かず、北峰のみで引き返しました。
また晴れの日に再訪したいです。
精進口登山道へ合流し、天然記念物の富士風穴を見学。
中へ入るには入洞許可が必要なので外から。
帰りがけにマレーシアから遊びにきた2人組とお会いしました。ゲストハウスのオーナーに富士風穴をおすすめされて見にきたとのことでした。先ほども欧米系の3人組とすれ違い、何故こんな場所にいるのか疑問でしたが、なんとなく理由が分かりました。
1日雨予報だったので、行程を短くして午後から入山しました。次第に雨も弱まってくれ、皆さん新緑や初めての地に喜ばれているご様子で良かったです。大室山・青木ヶ原樹海は私の大好きな場所で、ご案内できて幸せでした。
晴れた日の大室山南峰からの展望も素晴らしいので、またチャンスをみて再訪したいと思います。