2022年9月12日(月)
椹島ロッヂ
2022年9月13日(火)
6:15 椹島ロッヂ- 6:25 聖沢登山口 – 8:10 聖沢吊橋 – 10:10 乗越 – 11:30 滝見台 – 13:05 聖平小屋
2022年9月14日(水)
3:00 聖平小屋 – 5:20 聖岳 5:50 – 8:00 聖平小屋 8:30 – 12:10 竹内門 – 13:25 茶臼小屋
2022年9月15日(木)
5:05 茶臼小屋 – 5:30 茶臼岳 6:15 – 6:35 茶臼小屋 7:30 – 9:15 横窪沢小屋 10:20 – 13:55 沼平
ガイド登山(メンバー : 4名 + Waka)
天気 : 1日目 晴れ , 2日目 晴れ , 3日目 晴れのち雨 , 4日目 雨のち晴れ
ガイドのご依頼を受けて3泊4日で南アルプスを案内してきました。今回はピークハントではなく仕事目的の入山です。メンバー4人のうち2人は登山初心者(1人は全くの初登山でもう1人はこの日の為に金時山へ登ってきたとのこと。)で、もう2人は登山経験者です。全行程遅延なく終えることが出来て本当にみなさんよく頑張りました!
初日は椹島ロッヂに宿泊。オシャレな食堂あり、お風呂あり、個室あり、電源あり、でまさに街中の宿のような快適空間でした。
翌日は5:00に朝食を済ませて昼のお弁当を受け取った後、バスに乗り込み聖沢登山口へ。
お客様から「コースタイム通りのペースで。」とご指示いただいたので、その通りに到着するよう歩きました。
山初心者の2人がいてどうなるか?!と思いましたが、皆順調!私としてはザレ場のトラバースを懸念していましたが、心配ご無用でした。後ろで「金時山にこんな所無かったぞ?!」という声が聞こえてきましたが、皆さん確かな足取りでしっかり通過。すごいなぁ。私は人生初めてのトラバースはかなり怖かった記憶があります。笑
登りに差し掛かると足に負荷がかかり流石に疲れるようで、フウフウ言いながら頑張ります。10:10、お腹が空いてしまったので、途中の乗越で椹島ロッヂのお弁当をいただきました。風が通り涼しい場所です。木々の隙間から聖岳が覗いています。
その後のザレ場トラバースも問題なく通過。
昼過ぎ、無事聖平小屋に到着しました。14:00頃から雨が降る予報でしたが、降雨の気配はなくずっと晴れたままでした。
聖平小屋ではお済みの物は全て持ち帰りになっています。お手洗いで使用したトイレットペーパーをはじめとして、売店で購入したビール缶やペットボトルなども全て自分で持ち帰ります。荷物は増えますが、やっぱり皆ビールは飲みたい!ようで購入していました。笑
お客様2人は山小屋デビューでしたが、早々に順応している様子でこれまた一安心。
今晩は自炊で各自持参の食事で済ませます。
翌日は茶臼小屋へ向かう予定ですが、「おやおや?天気が良いぞ?」ということで早出して聖岳に行こう!となりました。明日もまた15:00頃から降雨予報で、昼過ぎには茶臼小屋へ着いておきたいです。時間を逆算して3:30に出発しよう!という話にまとまりました。
小屋のシュラフ+持参のシュラフカバーにくるまり就寝。
翌日はやけに皆早起きで、そして準備も早くて結局30分早めた3:00出発になりました。真夜中からヘッドライトを装着して聖岳を目指します。1人は初めての高度感におっかなびっくりでした。そんな中でも山頂まで頑張り全員無事に登頂。ちょうど朝日が昇ってきて素晴らしい展望が次第に見えてきます。「すごい!すごい!」って言葉を聞けて私も内心嬉しかったです。
その後聖平小屋まで引き返し、いよいよ茶臼小屋を目指します。昨日と同様コースタイム通りのペースで歩きましたが、上河内岳の肩へ向かう登りで聖岳の疲労が出たようで若干ペースダウン。休憩を挟みながら頑張ります。
ついに上河内岳の肩に到着。山頂はスルーか?と思いきや、時間があるのでせっかくだからと有志で寄り道してきました!
やっぱり山頂からの展望は素晴らしい。しばらく楽しみ、引き続き歩みを進めます。
竹内門の見事な褶曲模様。チャートという岩質です。チャートは海底で放散虫というプランクトンの遺骸が積もって出来た岩石で非常に硬くハンマーで叩いても傷がつかないのが特徴です。遥か昔、この場所は海底にあり、隆起してここまで標高の高い場所になりました。
地質図で見ると、オレンジ色の部分がチャートです。思い返してみれば、この部分は痩せた岩尾根でした。頑丈なチャート部分が残って、険しくなったということでしょう。
順調に歩き、13:30茶臼小屋に到着しました。
夕飯は各自持っているものの、1,000円で夕飯にカレーライスを注文出来るそうで、当然みんな食べたい!となり注文。小屋番の名倉さんとスタッフのお姉さんが気さくで優しい方で心地良かったです。
そういえば、こちらでもお済みの物は全て持ち帰りです。この大変なご時世の中、もしかして南アルプス全体でそうなっているのかもしれませんね。
翌日は有志で茶臼岳往復。早朝は雨が降っておりやる気を削がれる天候でしたが、「とりあえず行ってみよう!」と登ってみたところ、次第にガスが晴れて素晴らしい展望を眺めることができました。
じっくりと景色を楽しみ、名残惜しいですが茶臼小屋に引き返します。
その後支度を済ませ茶臼小屋を出発。横窪沢経由で沼平へ降ります。皆、歩くのが上手でお見事!
白樺荘の美味しいカツ丼を食べて帰路につきました。
お天気に恵まれ素晴らしい4日間でした。バッチリ展望を眺めることが出来て本当に良かったです。
みんな頑張っていましたが、特に初心者のお2人は、いきなり3泊4日の山歩きをすることになり大変だったと思います。それでも遅れることなく最後までコースタイム通りに歩けていたので、強いな〜と思いました。数日筋肉痛はミシミシ感じると思いますが、ゆっくり休んでください。
皆様ありがとうございました。ご一緒出来てとってもとっても楽しかったです。お疲れ様でした!