装備独り言怪我

イソジン 登山で使える最強の消毒液

装備

現時点で、私が最強だと思っている消毒液の紹介です。あくまでも根拠は私の実体験に基づくものです。もしご意見や他に良い医薬品、おすすめ等あればぜひお気軽にコメントください。

私は過去に2度、足元からの細菌感染の被害に遭っている。1度目はスキーブーツ(ゲレンデ用)で靴ずれをほったらかしたまま歩き続けて感染。2度目は登山靴で、おそらく靴の中に入った石ころが原因で感染。

当時の記録(※グロテスク注意)
1回目:バックカントリースキーで靴擦れ!怪我の備忘録 (2018年3月18日)
2回目:蜂窩織炎 藪尾根登山で細菌感染 (ほうかしきえん) (2020年10月15日)

1度目はだいぶ痛くて、仕事を早退遅刻して病院通ったりと日常生活に割と支障が出た。2度目はさらに酷くて、一時歩けないレベルになり泣くほど痛かった。1回目の経験があったからこそ、2回目はすぐ病院へ行くという決断が出来た。もし数日遅れていれば皮膚の壊死、もしくは足を切断していた可能性があった。

【写真※グロテスク注意】
1回目:患部の写真(靴ずれ)
2回目:患部の写真(蜂窩織炎)

細菌感染は、些細な傷から始まる。最初は赤く腫れて「なんか痛いな?」くらいだったのが、数時間後には痛みを伴いみるみる内に皮膚がただれていく。我慢したりほったらかしたり、判断を誤ると運が悪ければ死んでしまう恐ろしい病気だ。重症化しないためには「大袈裟」くらいの判断、処置がきっとちょうど良い。

イソジンのすすめ

不衛生な状態が続くと、細菌感染のリスクは高まる。山中で傷を負った場合はどうするのか。引き続き縦走しなければいけない、汗臭い登山靴を履いて下山しなければいけない、と言う状況はおおいにある。

そんな中で、もし足に傷が出来た場合に使う傷薬としておすすめなのが「イソジン」だ。

私が蜂窩織炎を治療中に医者に処方してもらった薬の中に「ポピドンヨードゲル」というものがある。細菌やウィルスを殺す作用のある消毒液だ。

当時医者に処方してもらった「ポピドンヨード」

「イソジン」はまさにこのポピドンヨードが配合されている。(「ゲル」というのは薬の形状のこと。イソジンはポピドンヨード「液」だ。)
私の知る限り、市販で簡単に手に入り、かつ持ち運びしやすい形状で販売されている「ポピドンヨード」はきっとイソジン以外には存在しない。

他に販売しているキズ薬(消毒液)との違い

他に販売している代表的な傷薬「マキロン」との違いは、ウィルスを殺菌するかしないか。マキロンは菌を殺すがウィルスには効果がない。

大してイソジン(ポピドンヨード)は、病院での手術でも使われているほど、殺菌消毒といえば高い信頼のある消毒液だ。菌もウィルスにも有効。また「耐性」のあるウィルスに対しても強い攻撃力がある。

ただし消毒液というのは強力であればあるほど傷を修復するための良い菌までも殺してしまうらしい。
マキロンは公式に「皮膚の修復成分配合」とあるように殺菌と回復のバランスが良いキズ薬といえる。

私自身の見解としては、やっぱり山中ではイソジンの方が安心ということだ。傷の修復自体は後回しで良いのではないか?山行中はとにかく衛生的な状態を保ち続けたい。傷口についた有害な菌やウィルスは待ってはくれない。早急に退治しなければいけない存在だ。

イソジン

山では傷口からの感染を防ぐことが大切

私の手元には「山のファーストエイド教本」がある。確認したところ、教本も私と同意見。
大事なのはばい菌の感染をいかに少なくするか。

ちなみに教本でも消毒液に「イソジン」を使用している。

山のファーストエイド教本

消毒液を使わない?

消毒液を使うべきではないという意見もあるが、これは「湿潤療法」に基づいた意見だろう。傷は自分の体液を使ってこそ修復する。消毒液を使ってはせっかくの良い細胞を殺してしまうので、傷の回復が遅くなる。ということだ。つまり「傷が早く治る・痛くない・跡が残らない」のメリットを訴える意見。しかしこれは二番目に考えるべきことではないか。
不衛生な山中において最も優先すべき大切なことはとにもかくにも「ばい菌の感染を防ぐこと」。そもそも論点が違う。傷跡が残るとか残らないとかは、正しい処置をして重症の危機を脱した後に考えれば良いことだと思う。

「湿潤療法」の特性を生かした絆創膏といえば「傷パワーパッド」がある。本当に清潔な状況であれば傷を水で洗浄した後にペタッと貼っておけばそれで解決してしまう。ただし傷口の洗浄が不十分だと、無用心にそういった絆創膏を貼れば密着が逆効果で細菌感染を起こしてしまうので注意が必要だ。(イソジン消毒をした後ではもちろん傷パワーパッドは効果を発揮できない。)

私の1回目の蜂窩織炎では、しばらく病院ではガーゼと抗生剤を貼り付けての処置をしてもらっていた。炎症が収まり、有害な細菌がいなくなったことを確認して初めて「傷パワーパッド」を使い始めた。

※別の点での重要事項として「傷の中の異物」は菌が繁殖しやすい、とある。石ころや木片が傷口に入り込んでいる場合は、丁寧に取り除く必要がある。

靴ズレの手当てについて

傷口に対する細かい手当ては、まぁ本などを参考にしていただくとして

今回は、蜂窩織炎に深い関わりのある、「靴ズレ」といった足周りの手当てについて記述したいと思う。まずファーストエイド教本でそれらしきページを紹介。笑

山中でのまめの手当て 山のファーストエイド教本

不衛生な山中で「水抜き」してしまって良いかどうかは結構悩むかもしれないが、正解は「やるべき」だ。水抜きしないでぶよぶよの皮膚のままで歩くと、テーピングやガーゼで覆っていたとしても傷は悪化する。(私の1回目の蜂窩織炎がそうだったので。)

ここ最近実際に行った私の靴ズレ治療は以下の通り(1泊2日の山スキーでの出来事)
①イソジンで傷口消毒
②ハサミで皮をチョキチョキ、水抜き。

③ティッシュで水を拭く
④イソジンで傷口消毒
⑤ガーゼを当てる
⑥テーピングを巻く

使った道具

不衛生な山中で、皮をチョキチョキ切ったりとか、逆に細菌が入りやすそうだし、上の治療を行うにはなかなか勇気がいるかもしれないが、やっぱり「やる」べきなんだと思う。ぶよぶよしたまま歩くのはやっぱり痛い。傷口を露出させたからには、しっかり消毒を行う。ここで最強の「イソジン」を使う、という訳だ。

この時、翌日はスキーブーツを履いての滑降だった。痛かった靴ズレは痛くなくなりすこぶる快調。悪化することもなかった。
今回の靴ズレについても、もし対処を一歩間違えればまた蜂窩織炎になるかもしれないとすごく怖かったので、実際に蜂窩織炎の治療で使っていたポピドンヨード(イソジン)を持っていたことは結構心強かった。

まとめ

蜂窩織炎になったことのある登山者は一体どれくらいいるのだろう?比率としては数少ないかもしれない。しかし私は運悪く2回も感染した。怪我って当事者にならなければ重要性が分からないのかもしれないが「傷口からばい菌が入る」のは本当に恐ろしいことだ。

イソジンはそういう悪いウィルスや細菌を阻止するにはかなり優秀な消毒液だ。ぜひファーストエイドキットの仲間に加えることをおすすめします。

最後に一つ、声を大にして言いたいのは

「ほんの些細な傷も決して侮ってはいけない!!」

細菌感染はとても苦しいです。皆さん、本当にお気をつけください。

※当記事は私の実体験及びネットの情報収集で得た知識をもとに作成しました。あくまでも個人の考えに過ぎません。もし興味がわいた方がいれば自分なりに色々調べてみることを勧めます。

有効成分ポビドンヨード(PVPI)とは? – イソジン

【参考資料】

山のファーストエイド教本 – 日本山岳ガイド協会

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