日 時 2020年12月9日(水)
山 域 奥多摩
目 的 リードクライミング
人 数 2人
天 気 晴れ
ローリングストーン 5.8・・・RP
クラックジョイ 5.9・・・RP
山仲間のM田さんからお声がかかり、初めての天王岩へ。
苦手意識のあるパワー系課題に挑戦。
まずはローリングストーン 5.8にトライ。
リードやボルダリングには体を慣らすための「アップ」があるらしいが、今の私は最も優しいグレードでさえギリギリ登っている状態。
よって「アップ」出来るルートなど存在しない。しょっぱなから常に本気、全力だ。
見上げたローリングストーンは、捻くれたルートではなく、頑張れば登れそうだったので、マスタートライしてみることにした。
いざ登攀開始するも、意外と怖くてテンション。
どうにか上がるも、終了点までの1手が上がれず、取り急ぎすぐ近くにあったお隣の課題の終了点からロアーダウンした。
その後、M田さんがアップでローリングストーンを登る。
さすが、11や12を登るクライマーはスイスイ上がっていき、正しい終了点にヌン掛けをした後に降りてきた。
若干の休憩を挟み、再びリードでトライ。
やはり終了点直下の1手が怖い。
うじうじしていたが、勇気を出して、1歩上がる。
慎重に慎重に・・・。
幸い落ちる事はなかった。
時間がかかったが、ノーテンで終了点までいけた。
無事にRP。
その次に、クラックジョイ 5.9に挑戦。
このルートはM田さんチョイスのルート。
私にとっての岩場は全てが新鮮。ルートも良く分からないので、こうして選んでくれるとありがたい。
(ちなみにKさんに言わせると、クラックジョイは超有名ルートらしく、クライミングをやっていない人でも知っている程らしい。私は知らなかった。)
そこそこロングなルート。
マスタートライは心配だったので、M田さんにヌン掛けしてもらいまずはトップロープでトライ。
ポイントは、核心部手前のテラスでの休憩。(天王岩ホテルと呼ばれているらしい)じっくり休んだ後に核心のクラック部分に挑む。
テラスから一手目は結構迷った。上部のガバを掴んで、パワーで岩に乗り込む。
一度ずり落ちかけたが、足元のスメアが効いていた様でテンションをかけずに済んだ。
乗り込むと、大きなクラックに手をツッコミ、奥にあるガバを掴む。
その後4ピン目の下部ではうまい具合にクラックに右半身が挟まりレストすることができた。
それ以降は「クラック登り」というよりカンテ登りで高度を稼ぐ。
欲しい場所にしっかりしたガバがあり、身体は割と安定した。
無事にノーテンでトップアウト達成。
例えトップロープでも、テンションかけずに登れてとても嬉しい。
しばし悩んで、次はリードでトライすることにした。
この手のパワー系は数を打てば打つほど、身体は疲弊する。
本音は、トップロープで何回か登って安定して登れるようになってからリードしたいところだが、おそらく、それでは私の身体が持たない。やればやるほどに、RPも遠ざかるだろう。
次の1回、全力で集中して、最初で最後のトライにするつもりで挑戦することにした。
M田さんのトライ( ブラックストーン5.11b/c )のビレイをしつつ身体を休める。
慌てず、十分に休憩してからいよいよトライ。
大きく深呼吸。スムーズに登っていき、天王岩ホテルで休憩。
と、M田さんから声が飛んできた。
良くみると、ロープのクリップを1つ忘れていた!!
とんでもない失敗だ。
運よく、遠すぎない位置にあったので、なんとかクリップ。
改めて呼吸を整える。
核心部では、むやみやたらに動かずに、一気に乗り込む。
そして、無事にRP。
全力集中モード、無事に登り切ることが出来た。
今回取り組んだクラックジョイは瑞浪の「エクササイズ」でやったカンテ登りが活かされた気がする。
エクササイズは未だにRP出来ていないが、何度か取り組んだことによって、何かしらそこで得るものがあったのかもしれない。
おそらく、エクササイズに取り組んでいなければ、クラックジョイはかなり苦戦していたと思う。
今回、色々なルートを登ることの重要性を改めて実感した。
私がリードクライミングを本格的にはじめたのは、先月の11月11日。
もう少しで1ヶ月になろうとしている。
まだまだ、5.9でアップアップしている初心者クライマーだが、初心者だからこそ、正しい基礎をしっかり覚えてなるべく癖のないレベルアップをしていきたい。
私の周りには強いクライマー(山屋)がたくさんいる。
とてもありがたいことだ。周りの言うことをちゃんときいて、実践して、頑張っていきたい。
※クラックジョイの浮き石について。クラック内部の浮石は気付かなかったが、天王寺ホテルより下部の浮石は確かにあった。
そこそこでかい浮石がぐらついており、さすがに掴むのはやばいと思った。むやみやたらに掴んで力を込めればぽろっと外れてしまいそうな感じ。浮石部分は触れずに登った。