2020年7月28日〜8月5日まで、超短期ではあるが太郎平小屋でアルバイトをさせていただいた。
ここ、黒部の山々は高山植物の宝庫である。
私が勤務していたのはわずか9日間であるが、その間にも様々な花を眺めることが出来た。
入山した当初は殆どが蕾だったイワオトギリも、下山する頃には花が満開となっていた。
山小屋の人間は、時折お客さんから花の名前を質問されることがあるそうだ。
花の名前を覚える事は、山小屋でアルバイトをする上でも重要なことである。
当記事では、私が休憩時間中に撮影した高山植物の記録をまとめようと思う。
撮影範囲は太郎平小屋〜北ノ俣手前のお花畑、太郎平小屋〜折立とする。
参考にした図鑑は
新井和也著「高山植物ハンディ図鑑」
本自体もコンパクト、写真も分かりやすく、非常に重宝した。
今回は人にお借りしたので、改めて自分で購入したい。
【内容抜粋】
タテヤマリンドウ(立山竜胆)
ミヤマリンドウ(深山竜胆)
オヤマリンドウ(御山竜胆)
花が開く事は稀なようだ。
ニッコウキスゲ(日光黄菅)
ヨツバシオガマ(四葉塩釜)
エゾシオガマ(蝦夷塩釜)
「蝦夷」と名前が付くが、北海道・本州の中部地方以北に分布している。
上からみると卍模様でクリーム色をしている。ピンク色はトモエシオガマと呼ばれる。
イワオトギリ(岩弟切)
葉っぱに黒点があるのが特徴。
シナノオトギリは葉っぱの縁に黒点が並び、葉の中心部に僅かに黒点が点在するのみ。オトギリソウは、花弁にも黒点や黒線が多いようだ。
ホソバノキソチドリ(細葉の木曽千鳥)
ネバリノギラン(粘芒蘭)
触るとネバネバしている。
ゴゼンタチバナ(御前橘)
ツマトリソウ(褄取草)
名前の由来は、花弁の先端にある紅色の縁の色の入り方が、鎧の威色目の「褄取威」に似ていることから来ているそうだ。参考:鎧の「威色目」
写真のツマトリソウは、残念ながら染まっていない。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子)
ヤマハハコ(山母子)
イワイチョウ(岩銀杏)
ミツガシワ科イワイチョウ属の1属1種。
湿原に分布する花。秋には銀杏のように紅葉する。
イワショウブ(岩菖蒲)
イワイチョウと同じく湿原に分布している。
枯れる前には赤い実をつけ、湿原を赤く染め上げるそうだ。
丸まっていたが、ワタスゲ(綿菅)もあった。
別名スズメノケヤリ(雀の毛槍)とは、なんとも可愛らしい。
ミツバオウレン(三葉黄蓮)
ハクサンイチゲ(白山一華)
チングルマ(稚児車)は実になっていた。
コイワカガミ(小岩鏡)
イワカガミの葉っぱの縁はギザギザが目立つが、コイワカガミの葉っぱの縁はギザギザしているものの浅くて荒い。
ウサギギク(兎菊)
アオノツガザクラ(青の栂桜)
ミネズオウ(峰蘇芳)
アカモノ(赤物)
萼は赤色で、毛が密生している。真っ赤な実は萼が肥大されて形成されたもの。
コケモモ(苔桃)
真っ赤な果実が実るが、アカモノと違い毛は生えていない。
オオコメツツジ(大米躑躅)
日本海側の多雪地に分布。コメツツジとの違いは葉の3脈が目立つこと。
モミジカラマツ(紅葉唐松)
葉っぱがモミジの形をしている。
ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)
カンチコウゾリナは、総苞に黒い毛が列になって生えるが、ミヤマコウゾリナは写真のように、不規則に毛が生える。全体的に白い毛が目立つのも特徴。
タカネ二ガナ(高嶺苦菜)
ハナニガナと比べ、小さい。また、葉っぱの付け根が茎を抱いていないことでも見分けることができる。
天気の悪い日は花を閉じている。
シラネニンジン(白根人参)
似たような花が色々あるが、葉っぱの違いで区別することが出来る。
シラネニンジンは、まさに人参のような葉っぱである。
また、総苞片がある。
ハクサンボウフウ(白山防風)
総苞片は無い。
ミヤマママコナ(深山飯子菜)
花喉の両側に黄色の斑があるのが特徴。(花が終わる頃には消えてしまうそうだ。)
キンコウカ(金光花)
ミヤマキンバイ(深山金梅)
ツルリンドウ(蔓竜胆)
ヒメツルアリドオシ(姫蔓蟻通)
モウセンゴケ(毛氈苔)
モウセンゴケの花
オオカメノキ(大亀の木)
分からない・・・。
分からない・・・。