海谷山塊の「駒ヶ岳」へ。
日 時 2020年5月24日 (日)
山 域 頸城駒ヶ岳(1,487m)
目 的 ハイキング
コース 大神堂〜頸城駒ヶ岳
距 離 5km
累積標高 (上り)950m・(下り)950m
人 数 2人
天 気 晴れ
舞鶴草
イカリソウ
シラネアオイ
ルート上、大岩壁の基部からは展望が広がる。
手前に見えている向かって左。茶色い山肌の目立つ山は「明星山」。
地元では「みょうじさん」と呼ばれている。
右手奥にあるピークが、「黒姫山」だ。
向かって右から朝日岳、赤男山、雪倉岳、鉢ヶ岳
山座同定をしてみた。
登山道は、大岩壁のバンド上をトラバースしながら急登を登っていく。
右手は「崖」だ。足を滑らせたら、助からないだろう。
上部には残雪があった。
雨飾山
海谷渓谷を挟んで向こう側に見えるのが「阿彌陀岳」
左奥は「鉾ヶ岳」
右手前の木々の向こうのピークは「鉢山」
奥に見えているピークは「大毛無山」
向かって右から、「焼山」「火打山」、左手前の黒っぽいピークが「昼闇山」
信州に引っ越してきて、初めて知った山域「海谷山塊」
静岡県に住んでいた頃は、遠く離れたこの地にワザワザ赴こうという気は無く、その為、存在自体も全く知らなかった。
この山域について調べてみると、なんと面白そうな場所か。
スケールは日本アルプスには及ばないが、内容の濃い山が楽しめそうだ。
海谷山塊の一般ルートは、今回登った駒ヶ岳の西側にある「大神堂」、「雨飾荘」。
駒ヶ岳の北側にある「海谷三峡パーク」から登るくらいだろうか。
そして、駒ヶ岳から鬼ヶ面山、鋸岳を経て雨飾山へと伸びる縦走路が存在している。
一般ルートで歩ける範囲は狭いかもしれないが、アップダウンがありスリリングな山歩きを楽しめるようだ。
そして、バリエーションルートの観点「冒険性」からみても、海谷は魅力溢れる場所だ。
海谷の岩盤は「脆い」と言われており、登る人は稀である。
しかし、海谷高地の奥にある鉢山基部にある「海老嵓」は比較的岩が安定しており、登りに来る人もそこそこ居るようだ。
海谷の「阿彌陀山(あみだ山)」に詰める沢、「不動川」は、沢登りでは国内屈指の難関ルートとして知られている。
海谷山塊は、一見するとスケールが小さく、入山者も少ない山域である。
しかし、蓋を開けると、非常に冒険的魅力に溢れた、「深い」山域だ。
先ほど、比較的メジャールートを紹介したが、それはほんの一部だと思う。
ルートの大半は「ガイドブック」などには載っていない。
あるとすれば、はるか昔1900年代の登攀記録だろう。
海谷山塊の魅力に気付いた登山者が、自ら地形図を広げ、探し出したルートを登攀する。
「脆い」岩壁の中にルートを見出すパーティーも存在している。
そして、山の懐にどっぷりと浸るのだ。
海谷にはまだまだ「未知なる冒険」が多く潜んでいる事だろう。
私自身は、技術が追いついていないので、正直なところ、「無理」だ。
しかし、誰かが行った海谷の山行記録を見つけるとワクワクさせられる。
地形図を見て「誰か登っているかな?」と、ネットで検索すると、僅かながらエキスパートたちの記録がヒットしてくれる事がある。
日本アルプスのような華やかさはないかもしれないが、海谷での登山は、とてつもなく達成感に溢れる事だろう。
私自身も、力がついたら、いつか海谷の懐に飛び込んでみたいものだ。