GWの南会津で板がベタベタに
GWは南会津で山スキー縦走をした(南会津逍遥の山旅 奥只見ダム 〜 会津駒ヶ岳 前編)。
毎回、滑るたびにスキー板のソールが真っ黒ベタベタになり滑らなくなってしまった。
この状態になるとスキーシールすら貼れなくなるので、ベタベタを剥がさなければいけない。
SNSでも同様の被害報告が多数
当初は自分たちだけかと思っていたが、Twitterでもベタベタ被害に遭われた方がたくさん。
タイムラインは騒然としていた。
原因はブナの豊作
歴の長いベテランスキーヤーの皆さんから情報を集めたところ、どうやら原因は「ブナのヤニ」「芽鱗の油分」によるものだと教えていただいた。
私はスキー歴5年で今回初めて経験したが、長くやっている方は以前もこのような現象に遭遇したようだ。
ただ、コメントをくれた山スキー歴の長いベテランの方でも、40年で2回程しかこの現象にあったことがないらしく、とてもレアケースのようだ。
只見駅の駅員さんも今年は何年かに一度あるブナが豊作の年だと仰っていた。
尾瀬マウンテンガイドの浅井さん(@asairihito)に聞いたところ、7年ぶりにブナの花が大豊作、ベタベタはブナの花粉と目鱗のヤニだそうです。
https://www.instagram.com/p/CdQmvuKvUEi/
ブナのヤニは会津に限らず今年はあちこちでやられてるようです。私もだいぶ踏んずけました。ワックスリムーバーとか灯油(ガソリン?)みたいので綺麗になるみたい。
私も先日岩木山で滑っていて同じ目に遭いました。ブナが芽吹くとき葉っぱの外側を包んでいる外皮が剥がれますが、それの油成分とのことです。新緑のブナ林の下に大量に落ちている茶色いものが原因のようです。
過去の事例
山スキー歴の長い人たちが7年前の2015年もヤニが酷かったということを話題にしていた。
対処方法
一番はリムーバー(クリーナー)が確実で、帰宅後に掃除したところ簡単にきれいに落とすことができた。
今度から装備として山に持っていくのも良さそうだ。
ただ、長期の山行中で軽量化の為クリーナーを持っていない場合はスクレーパーやコンパス、クレジットカードなどで削ぎ落とすのが良い。
このとき、ベタベタを一度乾かしてからスクレーピングすると削りやすいとわかった。
新緑の森を気持ちよく滑走するつもりが、何度もブナに引き止められてしまった・・・。
数年に一度のレアケースということ、原因や対処方法も分かったので、次回の豊作年には備えることが出来そうだ。
大豊作の年だからか、なんだか今年のブナはひときわ伸び伸びと輝いているように見えた。