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八ヶ岳アイス

赤岳鉱泉アイスキャンディ 峰の松目沢 初めてのアイスクライミング!

八ヶ岳

2023年1月21日(土)
八ヶ岳山荘 (6:00) – 北沢 – 赤岳鉱泉 (8:40) – アイスキャンディ

2023年1月22日(日)
赤岳鉱泉 (8:00) – 峰ノ松目沢出合 (8:25) – 峰ノ松目沢 – 峰ノ松目沢出合 (12:50) – 北沢 – 八ヶ岳山荘 (14:55)

メンバー : 2人(Waka, よっしー)
天気 : 晴れ

気象庁 過去の天気図
Powder Search

山仲間のよっしーからお誘いがあり、Waka人生初のアイスクライミングへ行ってきた。

アプローチ

八ヶ岳山荘に前泊し、当日6時前によっしーと合流。今回は赤岳鉱泉でテント泊の予定。私がテントとロープを担ぎ、よっしーは食料、調理具一式、共同のガチャなどを担いでくれた。

6:00八ヶ岳山荘を出発して、バリバリに凍結した林道をひたすら歩き、北沢登山道を辿り8:40赤岳鉱泉に到着。

Waka!
よっしー!
とうちゃこ

この週末は寒波が降りてきている。私は寒いのが大の苦手だ。特に八ヶ岳は他の山域と比べてどうにも気温が低い気がする。今回、八ヶ岳でのテント泊は初の試みである。普段は寒いのが嫌なので小屋泊しかしていなかった。さてこの週末は無事に乗り越えられるのか。

赤岳鉱泉に到着したらダウンを着込み、いよいよテントを設営。色々作業をしているうちにみるみる身体が冷えてくる。
よっしーを見ると元気そうだ。100均で買った毛糸の手袋をはめているのに。私は−29℃まで対応できるガイドグローブだというのに…今、めっちゃ寒いんですけど。笑

よっしーと協力してようやくテントを設営して、赤岳鉱泉へアイスキャンディの受付へ行く。赤岳鉱泉に入れば少しは温まるかと思ったが…寒いよ〜っ!

知り合いのTさんが受付をしていて、会話が弾む。Tさんが実はよっしーとも知り合いだったらしく、びっくりした。
その後にアイスキャンディの注意動画を鑑賞。ビデオを見上げていると、次第に具合が悪くなってきた。立っているのが辛くて思わず座り込んでしまった。私が涙目になって硬直しているのを、よっしーが心配してくれた。

屋外へ出る気分にはなれなくて、とりあえず赤岳鉱泉のココアをオーダーして、日当たりの良い部屋を案内していただきひと休憩。暖かいココアが身体全体に染み渡った。
ようやく生き返った心地がした。こんなに軟弱で今日と明日大丈夫かな?と心配になる。Tさんが、気温−17℃だと教えてくれた。私にとっては極寒の気温である。

※その時私は生理前だった。この時期は血行が悪くなって寒気を感じやすくなるらしい…。普段から血行が悪いので、それに加えてさらに冷えていたのかも。体調不良の原因はこれだと思う。

1日目:アイスキャンディ

ココアを飲んで、体調もモチベーションも回復したので、いよいよお楽しみのアイスキャンディへ。
アイスキャンディエリアはヘルメットとアイゼン着用必須。

トップロープ支点構築中。黄色いパイプ2本にそれぞれスリングカラビナをセットして支点にする。

朝は極寒だったが、次第に日が差してきたこともあり、身体が温まってきた。

いざ、トライ!
事前学習で「何度も足で蹴り込まない」「踵は落とす」「アックスも何度も打ち込まない」ということを学んだので、意識しつつ登ってみる。難しいし、結構怖い!
途中パンプしてしまい、休憩・テンションしながらもトップアウト。

初アイス!

続いてよっしーのビレイ。基本はフリークライミングと一緒ではある。

氷のフォールラインを避ける、ロープを踏まない、登る人がテンションした際に引っ張られてアイゼンを引っ掛けて転ばないように!などなど気を付ける。

アイスキャンディの番人?のおっちゃんが見守ってくれていて、あれこれとテクニックを教えてくれた。ありがたい!

よっしーがそこそこデカい氷を落とした時に「ラク!」と叫んでいる。ふむふむこれも必要なことか。
流石、よっしーはスルスルと順調に、あっという間にトップアウトしてしまった。

もう一度私のターン。
よっしーから、アックスは手首のスナップで振ること、自分の頭上方向真っ直ぐにキメること。私が斜めに足を置いていたので、つま先を壁にちゃんと向ける!ことなど教えてもらう。
ガイドグローブはアックスを強く握れないのでは?ということでよっしーのテムレスをお借りして再トライ(アイスキャンディはビレイ中のテムレス(ゴム質の手袋)着用は禁止)

1回目よりもスムーズになった気がしたが、やっぱり難しいし、怖い!
なるべくスナップ効かせてアックスを降るが、疲れてくると次第に命中率が悪くなってくる。踵は落として、爪先を氷に突き刺すように心がけたが、効いているのかいまいち分からない。なんとかトップアウト。

テムレスの方が、アックスが振りやすくて疲れなかった。八ヶ岳の低温にテムレスで対応出来るか不安だったが、日差しがあれば私でも問題ないようだ。

記念写真!

次はバーチカル面にトップロープを張って練習。

まずはよっしーから。パンプする〜とか疲れた〜とか言いながらも1テン程でトップアウト。平爪アイゼンなのにすごい!そして見るからに難しそうなんですけど。

では次は私…。まず、出だしから難しい。足を置く場所がない!!のっけからテンション祭りだったが、気合いとロープの力でジワジワ上へ。
フリークライミング同様、アイスクライミングは足で登るらしいが、もはや足が置けないのでアックスをキメて腕力で登ってゆく!そしてパンプした。

1秒たりともスクリュー打てるような時間はなく、ロープには常にテンションが。「絶対に落ちてはいけない」アイスクライミングでリードしてる人って凄いな、、、と思った。

常に張り気味のロープ
Tさんが上から撮ってくれた

ようやくトップアウト。ほんとに嬉しい!

登り切った!

続いて2回目の挑戦。まずはよっしーのターン。疲れたーと言いながらも順調に上までトップアウトしていた。

私もやったるぞ〜!という気持ちで取り掛かる。
出だし部分が案外綺麗なムーブで解決できた。(よっしーも褒めてくれた)しかし、その上、急にどっと身体が重くなり、1度テンションしてからは2度と身体が持ち上がらない。燃え尽きた…。

その後、再びナメ滝面にロープを張り1回ずつ登って、今日のアイスクライミングは終了。
最初よりもいくらかアックスの打ち込みがまともになってよっしーが褒めてくれた。
一度バーチカルで辛い思いをしたからなのか、次のナメ滝は1テンで登りきることが出来た。ちょっとは成長したぞ!

赤岳鉱泉でテント泊

今晩の夕飯はよっしーが用意してくれた!北陸の味「とり野菜みそ鍋」
めちゃうまでほっこり!

材料
上手にできました〜

夜もかなり冷え込むとのことで戦々恐々としていたが、プラティパス湯たんぽ、首にマグマホッカイロ、フリース2枚、ダウン、ダウンパンツ、象足ソックス、モンベル1番シュラフで寒さを感じず無事に乗り切った。
ちなみにマットはモンベルのフォームパッド90cm使用している。よっしーが「寒がりなのに矛盾してない ?!」とツッコミを入れてきたが、何故かマットはこれで寒くない。

よっしーは3シーズンシュラフに、プラティパス湯たんぽ、ダウン、フリース1枚、首にハクキンカイロ、足にダウンを巻いて乗り切っていた。シュラフ薄くても首と足を温かくすればイケる!そうだ。笑

寒さに強いよっしー?!
珍しくアルコール飲んだら眠気が…。
モルゲン阿弥陀をバックに

2日目:峰の松目沢

翌日、鍋の残りにサトウのご飯を入れておいしーい雑炊をいただく。テントを撤収し、支度を済ませて8:00出発。

途中で不要荷物をデポして、いよいよ峰の松目沢へ入ってゆく。雪の積もった沢筋をテクテク歩いてゆくと、F1が現れた。
よっしーにスクリューの使い方や回収方法、注意点を教えてもらう。今回は2人なので、フォローの私がスクリューを回収しなくてはいけない。

F1
スクリューのあれこれを教えてもらう

よっしーがリードしていると、後続PTが2組やってきた。
上からよっしーの登っていいよ合図が聞こえてきたので、いざ、登攀開始。ガイドグローブは持ち感が悪いので、ソロイストグローブに付け替えてやってみることにした。
1段目のナメ滝は怖かったけど無事にクリア。案外スクリューの回収が大変で緊張する。2段目の滝は、氷が薄いようで、コポコポと水の流れる様子が見える…。
ふとした拍子に足が滑ってテンションしてしまった。しかも落ちた拍子に左手のアックスを上方に置いてきてしまった。リーシュコードを引っ張るもバチ決まりで落ちてこない。マジかい…これは詰んだ?
アックス一本で行けるか?!と思ったが、覚悟を決めて一振り。キマったぽい。両手で握り締め、外れないでくれと願いながら慎重に上がる。左手のアックスを無事に回収し、よっしーの元へ。アイスクライミングこわー!!
よっしーが、アイスクライミングは助けてあげることが出来ないから、自分でどうにかするしか無いんだよね、、、。と言っていた。はい、深々と実感いたしました。笑

続いてF2。
今まで氷瀑はあまり見る機会がなかったので、目前の非現実的な景観に興奮がおさまらない。冬の沢登りも案外良いかもしれない!!

ばんざーい!

後続の2PTに先に行ってもらい、私たちのトライ。よっしー安定のリード。
ここの滝も水がコポコポ流れてて怖かった。私も慎重に登り、ノーテンで突破することが出来た!

よっしーナイスリード!
私も頑張る

小さなF3を突破した後、F4。振り返れば青空のもとに阿弥陀岳がこちらを見ている。良い景色だ。

F4

F4は一枚氷な感じでしっかりと足を決めて登る必要がありそうだ。氷の刺さりはよく、緊張しながらも順調かも。スクリュー回収がまた大変。グリグリとひたすら回してようやく回収。

時間が12時を回っていたので、F4を登ったところで終わりとして下山準備を始める。
全ての滝を懸垂下降でこなしてゆく。

全部懸垂!

北沢をテクテク歩いて、15:00下山

まとめ

よっしーに連れられて、初めてのアイスクライミング!かなり怖かったけど、楽しかった。2日目の峰の松目沢はより一層楽しかった。冬季の沢にも、その場所にしかない独特の雰囲気や景観があり、山の新たな一面を知ることが出来た。
リードはとても考えられないが、フォローでならまたアイスクライミングをやりたいと思った。

山仲間のよっしーとは雪山登山へ行ったり、フリークライミングを一緒したことのある仲である。今回久々に一緒に行動して、よっしーの支度の早さ、ロープワークの早さ、全体的な丁寧さに流石だなぁ〜と思った。なんとなく、山への取り組み方が私が普段パーティーを組んでいる山仲間のKさんと似ている。所作の1つ1つが信頼できるし、体力もあり荷物もかつげるので、今後の活躍が楽しみな山屋だなぁと思う!
そして一緒に泊まりの雪山登山を楽しめる同世代女子は少ないので貴重です。とってもありがたい!
私ももっと経験値をアップさせて、良いヤマが出来るように頑張ります!

↓よっしーとの山行記録

立ち寄り

とんかつ専門店 丸一( 11:00〜13:00 / 17:00〜20:00 )
〒392-0011 長野県諏訪市赤羽根3−22 (Google Map)

よっしーおすすめのとんかつ屋さん、私が美味しいと思ったとんかつ屋さんは今までに2店舗あるが、ここも美味い!!柔らかくて肉厚のトンカツをいただいた。私たちが入った後も続々とお客さんがやってきてあっという間に待ちの列が。人気店であることが伺えた。
とんかつ屋ということで価格はプチ高価だが、味もボリュームもgood!

とんかつ定食 1900円
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