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ハイキング戸隠・頸城・海谷

飯縄山

ハイキング

日 時 2020年7月1日 (水)
山 域 飯綱山(1,917m)、霊仙寺山(1,875m)、瑪瑙山(1,748m)
目 的 ハイキング
コース
飯綱登山口バス停〜南登山道〜飯綱山〜霊仙寺山(ピストン)〜瑪瑙山〜戸隠イースタンキャンプ場

 

人 数 1人
天 気 午前中は雨のち曇り、途中晴れ間が見えるも稜線付近はガス。
午後12時過ぎから1時間半程、土砂降り。その後は曇り(時折小雨)。

2020.7.1 気象庁 過去の天気図

2020.7.1 気象庁 過去の天気図

御社からは長野市の町が見渡せる。撮影時にガスが湧いてしまった。

天気が良ければ見える山々はこんなにも。

モリアオガエルの卵。静かな池にはカエルの鳴き声だけが聞こえてきた。

いいづな山には、漢字表記が2つ存在する。
「飯縄山」と「飯綱山」だ。
調べたところ「飯縄山」は霊仙寺山や瑪瑙山を含めた連山全体を総称したものらしい。
「飯綱山」は単体のピークの名称とのこと。
今回私は飯綱山、霊仙寺山、瑪瑙山、全てのピークを歩いたので「飯縄山」に登ってきた。という表現が正しいのだろう。

最近は平日も祝日も総じて天気が良くない。
この日も朝は強い雨が降っていた。
朝から天気予報を確認し、天候が回復するタイミングを狙って自宅より出発。
午前中は曇り空。時折雲が途切れ、長野市の街を見渡すことが出来た。
飯綱山のピークに到着したところで、先ほどよりも濃い雲に覆われはじめた。
そこそこ強い風も吹いており、不安定な天候。
このまま、下山予定のキャンプ場に降りてしまおうか悩んだが、北東にあるピーク「霊仙寺山」までピストンする事に決めた。

飯縄山は長野市からも良く見える山だ。
以前登った高妻山からも、その山容は良く見えた。
何度も眺めているうちに、飯縄山の、あのなだらかな稜線は端から端まで歩きたいと思っていた。

展望こそ皆無だが、霧の中の原生林も雰囲気があって好きだ。
一歩一歩足を踏み締めて、稜線の形を想像しながら進む。

霊仙寺山から折り返したところで、いよいよ雨が降り出した。
次第に強さを増し、バケツをひっくり返したような土砂降りに。
正直なところ、往復した事を後悔した。

再び飯綱山の山頂に寄り道し、戸隠イースタンキャンプ場に向けて下山を始める。
上部は背の低いクマザサに囲まれた登山道が続く。
雨は狭い登山道を滝のように流れている。
もはや全てを諦め、じゃぶじゃぶと登山靴を濡らしながら下山していく。
瑪瑙山を目前に控えたところで、土砂降りはおさまってくれた。

あまりにもびしょ濡れになってしまい、今日はこのまま帰宅してしまおうか・・・。
という考えも頭をよぎったが、明日は戸隠連峰の西岳から戸隠山へと歩きたい。
とりあえずキャンプ場で幕営する事にした。
当然かもしれないが、私以外にお客さんはいなかった。

着替えを持ってきていなかったことが悔やまれた。
ツェルトの中は暖かく、服も幸いな事に寒さを感じない程度には乾いてくれたので、夜はしっかり眠ることが出来た。

ヤマオダマキ

白いオダマキ?

ミヤマキンポウゲ

カラマツソウ。
ミヤマカラマツは、おしべの花糸が付け根から先端に向けて太くなっている特徴がある。(こちらの写真では太さが一定。)

ハクサンフウロ

シロバナハナニガナ。ハナニガナは舌状花が8〜11枚、二ガナは5枚のみ。

ゴゼンタチバナ。白い花弁のように見えるのは実は葉っぱが変形した「総苞片(そうほうへん)」。本当の花は中心の薄緑色の部分らしい。

分からない。><
追記:ベニバナイチヤクソウ

ウラジロヨウラク

ハクサンチドリ

コメツガの木

ブナの木

今回の山歩きでは、土砂降りに全てを持ってかれてしまったが・・・。

飯縄山は山岳信仰の山でもある。
山頂付近には飯縄神社があり、神様が祀られている。
御社の目前には開けた展望、長野市街を見渡すことが出来た。
飯縄山から神様が長野市を見守っているような。

つい昨日、私は長野市の「水野美術館」と「東山魁夷館」に行ってきた。
東山魁夷の作品の中で「コンコルド広場の椅子」というものがある。
広場にある、小さな椅子の物語。
椅子は自分で動くことは出来ないが、春夏秋冬、長い年月そこにあり、広場の出来事をずっと見守っている。

神社に祀られた神様とはまた少し、存在が異なるかもしれないが、
神様が御社から市街地を眺めている様子を想像して、この物語を思い出してしまった。

案外、私は色々な存在に見られているし、見守られているのかもしれない。
山だって、植物だって、そこを歩く登山者をしっかり見ているのかもしれない。
そう考えると、山や自然に対して、失礼な事をしては絶対にいけないなと思った。
これからも山に敬意と愛情を持って接していきたい。

芸術に触れて、少しだけ感性豊かになった後に登った山は、また少し違く見えた。

翌日の記録はこちら↓

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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コメント ☆お気軽にコメントください☆

  1. 今週末、富士山、出かけます。
    しかし、
    長野市って、東北が近いですね~。
    このところ、
    イイ山をやってますね。
    羨ましい。

    やっぱり、スキーをやるなら、その辺りに住まなきゃね。
    山スキーの仲間が、福島に移住。
    3月に遊びに行こう。
    5月は、月山から肘折をやりたい。
    磐梯山も滑りたいですね~!!!

    http://buna-pow.com/2019/190302bandaisan.html
    3月は、美味しそうです。

    ま、コロナも気になりますが・・・。

    • ここ最近は東北の山にお熱です。笑

      福島に移住とは羨ましい!
      山スキー、色々と都合つけばご一緒させてください。(^^)

  2. しかし、
    スキーから帰って、メンテなしは、イカンですね。
    ワックス・錆止め・傷点検、などは完璧にですね~。

    • それはごもっともですね。(汗)
      気をつけます。
      そろそろ富士山の雪付きもよくなってきましたね!
      また御機会あればご一緒しましょう(⌒▽⌒)

  3. 「降順」、お疲れさまでした。
    見やすくなりました・・・・が、
    結局、投稿は下まで行かないとダメですね・・・。( ´艸`)
    投稿欄も上に行くとイイのですが・・・。

    沢事故、私も経験があります。
    1970年、南ア・黒桂河内川(つづらごうち)でO(オー)が足首骨折事故。
    当時は、よい沢靴がなく、登山靴で上っていた。

    2002年、上ノ廊下で、Nが脱臼事故。これは、富山県防災ヘリで救助された。
    http://susono-reihou.babyblue.jp/563.pdf

    ほか、私自身、丹沢・小川谷で死にそうになったこともある。
    沢は雪山・冬山より怖いの印象がありますね。

  4. 四万川の沢登りで女性が流され行方不明という。
    ネット情報だから、詳細は不明。
    だから、いい加減なことは言えない。が、

    ただ、大雨警報は出ていたという。大雨警報で大きな沢に入渓は理解できない。
    沢の事故は多い。
    統計では、岩壁より多い。(ま、統計にもよるが・・・)
    そして亡くなるのは、やっぱり、非力な(??)女性が多い。

    私の会でも、恵那山で豪雨の沢を強引に渡ろうとして、夫婦が流された。
    旦那は身長が大きく助かったが、奥様は堰堤下に落ちて亡くなった。
    しかし、旦那も4年後、丹沢大倉尾根のランニング登山時、心筋梗塞で亡くなった。
    夫婦で山に逝くとは、残された者は、言葉がなかった。

    今、労山でも機関誌で「沢事故」を連載している。
    多くの場合、似たようなケースで「繰り返し事故」が多い。
    言ってみれば、「過去に学んでいない」訳。
    とりわけ、初心・中級者に多い傾向。
    ベテラン(ロートル??!!)は、まあまあ、過去の事故は、インプリントされている。

    • 色々と設定を変えてみました。
      無事に降順になりましたよ。
      新しくメニューに「掲示板」を追加してみました。
      よろしければ、こちら、ご利用ください。(*^▽^*)
      https://bigislandyamaguide.com/%e6%8e%b2%e7%a4%ba%e6%9d%bf/

      そうですね。
      流された女性がとても心配です・・・・。
      早く見つかって欲しいです。

      いい加減な事は言えないですね。
      四万川ダム付近のルート調べたら、本谷か、ブノウ沢とか良さそうですね。
      本谷だと泊まりの方が良いかな?
      ブノウ沢は日帰りで気軽に行けますね。
      雨天の入渓記録もヒットしてしまいました。

      「危ない」って思ってたのか「危なくない」と思っていたのか?
      全てが謎ですが。
      どんなパーティー構成か分かりませんが、ただ少なくともメンバー同士の意思疎通って本当大切だと思います。
      結局自分の命を守るのは自分でしかないと思います。
      本当に命の危機が迫っている時は、例え先輩でも、年上でも、歯向かって、喧嘩してでも意見を伝える事が大事だと思います・・・。
      もし、その女の子が、危機を感じていながら、ズルズル引きずられて、うやむやな状態でこのような事になってしまったのだとしたら悲し過ぎます。

      私も決してひと事ではないので、十分気をつけます・・・。

  5. 乙妻山報告書

    http://susono-reihou.babyblue.jp/01-300.pdf

    このサイトって、表示が「降順」(最新のものが最初に来る)
    がいいですね。そのようになる、ならない??!!
    最初なら、いちいち下にスクロールの必要なし。
    拙者のHPはそのようにしてありますが・・・。

  6. その辺りの山は、「北信五岳」・・・「まみくとい」と呼ばれる。
    五岳は、斑尾・妙高・黒姫・戸隠・飯縄。

    中野市に労山の「まみくとい山の会」がある。
    一時、会報を交換したこともあった。

    「まみくとい」とは、なかなか、ロマンがある名称です。

    • なるほど、それぞれの頭文字をとって「まみくとい」ですね。
      これは知りませんでした。
      これからは使ってみます。笑
      「ま」「み」「く」、まだ登っていないので行かなければ!!

      • BCは、妙高はいうまでもない。

        黒姫は、東面が標高差があり素晴らしい。
        http://susono-reihou.babyblue.jp/page023.html

        戸隠は、乙妻山は厳しい。
        http://susono-reihou.babyblue.jp/page100.html

        飯縄も悪くない。
        http://susono-reihou.babyblue.jp/page024.html

        斑尾は未滑降。

        • そうですね。
          冬の頸城山塊、あちこち滑りたいと思っています。
          乙妻の記録、BCなのにKさんが板忘れてきたの、少し笑っちゃいました。

          もし、こちらで滑ることあれば、声かけてください。(^∇^)

          • さすがに板は忘れたことはありませんが、
            登山靴を忘れて、御殿場から戻ったことが一度あります。
            乙妻は、累計標高差が標高差が1458mと厳しい
            山です。
            今年は雪が多いことを期待したいですね。
            ま、コロナもありますが・・・。

  7. 正解で良かったですね。
    7/2富士山宝永山2352m峰でしたが、白が少しでした。
    紅はまだでした。

    ナガノに移って山には苦労しませんね。
    何か羨ましいですね。
    ナガノとか北海道は、一度、住んでみたいと思っていましたが・・・。

    谷川馬蹄は良かったですね。
    花が凄い。
    蓬小屋のオヤジは面白い。会いたかったですね。
    巻機から白門は、1974年にやりました。
    残雪期のが楽でしょうね。

    また、報告、期待しています!!!

    GG

  8. 無名の花は、「ベニバナイチヤクソウ」??!!

    • 調べました!!
      ベニバナイチヤクソウと一致しますね。
      さすがお詳しい!
      ありがとうございます(*^_^*)

登山ガイドWaka
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