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尾瀬・南会津沢登り

檜枝岐川 黒檜沢 花崗岩の輝く沢へ

尾瀬・南会津

2021年8月07日(土)
6:25 三岩岳登山口駐車場 – 7:55 旧道交差地点 – 13:05 三岩岳避難小屋 13:30 – 15:55 三岩岳登山口駐車場(合計時間 : 9h30m)

メンバー : 2人(Waka:フェルト、Kさん:フェルト)

装備:30mロープ

天気 : 晴れ時々小雨

気象庁 過去の天気図
国土地理院地図

 お盆休みの天気がなかなかよろしくない。本来は長期で山に入る予定だったが、予定を縮めに縮めて日帰りで沢登りへ行くこととした。山仲間Kさんが檜枝岐村の「檜枝岐ステッカー」を欲しがっていたので買い物に行きがてら三岩岳の黒檜沢を遡行することに。

山行記録

 6:25、支度を済ませて三岩岳登山口より出発。三岩岳周辺へ入るのは今回で3回目だ。駐車場へ着くと、メジロアブが数匹飛び回っている。昨年も同じ時期に行ったが、その時は駐車場でアブは見かけなかった。今年はアブが大量発生しているという噂は本当らしい。

三岩岳登山口を過ぎて、国道の黒檜沢にかかる橋から入渓。

左岸にあるトラロープから

 数十mゴーロを歩いていくと、早速花崗岩の美しい沢床が現れた。景観を堪能しながら進んでゆくと2段4mの滝が現れた。2段目は右岸より巻き気味に突破。続く7m滝は水線右を直登。滝へ取り付く為にさっそく泳ぐ。夏とはいえ、最初1発目はやっぱりちょっと寒い。後ろのKさんが「つめてー!」と悲鳴をあげていた。てっきり泳ぎの少ない沢かと思っていたが、この後も釜を抱えた滝が多く意外と水に浸かった。

美しい渓相

最初の2段4m滝
7m滝、右壁を登る。

その後もゴルジュ内に段々とかかる小滝が美しい。白い花崗岩と四角く浸食された側壁。
檜枝岐村の国道を走っていると、檜枝岐川本流を見下ろすことが出来る。発達した白い側壁を眺めて感動した。黒檜沢はその支流だ。国道から見下ろす本流ゴルジュのミニチュア版て印象。

釜を持った5m滝は泳いで取り付く。滝壺部分は足が着いた。私はそのまま水線を踏んで直登。

ゴルジュと小滝

釜を持った5m滝

そのうちになかなか迫力のある7m滝が現れる。右岸より巻き。道中、美味しそうな木苺をつまみ食い。

行手に美しい滝が見えた

7m滝
高巻き中

高度を稼ぐほどに、谷は開けて、見上げると空が広がる。今日は曇り予報だが、太陽がバッチリと顔を見せており、次第に暑くなってきた。巨岩で出来た4m滝を越えると、美しいくの字滝が現れた。右のバンド部分を登る。詰めあげる程に沢水の濁りが徐々に少なくなっていく。

巨岩の4m滝
くの字滝
くの字滝の落ち口部分

その後も花崗岩の美しい小滝が続く。

小滝だが素晴らしい2条になっている。

快適に越えてゆく
小さな釜だが腰まで浸かる

アブがちょこちょこ飛んでいるが、トンボも沢山飛んでいる。何匹かがKさんの頭やザックにとまって休憩していた。

トンボを手懐けるKさん

バッタを手懐けるKさん

上部はしばらくゴーロ帯・巨岩帯が続く。巨岩帯はアップダウンが激しく、体力を消耗する。巨岩の下には花崗岩のナメが見え隠れしていて、もし全ての岩を取り除いたらどんな岩盤が現れるのか、少し気になった。

時折現れる滝は下部に比べると、傾斜が寝ていて比較的楽に直登できる。白く輝く滝はとても美しい。

巨岩の滝

花崗岩の滝
快適に登れる

水流にえぐられた、トイ状滝。

トイ状滝。

水線突破。
綺麗な形。あえて水線を登る。

ゴーロ帯に入ってからひときわ暑く、時折沢水に浸かってクールダウン。

花崗岩の中に石英質の岩がライン状に入っている。

オオバミゾホオズキ
暑いので沢に浸かる

左側を登る

スラブ滝が続く
Kさん笑顔

前方に稜線も見えてきて、いよいよ詰めも近い。側壁の岩質が花崗岩から別のものに変わった。沢床を覆い尽くすゴーロも花崗岩ではない。下流でも花崗岩の岩盤に別の性質の岩が無数に転がっていた。それらはここら辺の源頭部分から転がっていったのだろうか。

いよいよ稜線も見えてきた

岩質が変わった

二俣を右に入り、三岩岳避難小屋を目指す。細いながらも水流は続く。地盤がゆるいのか足をのせた岩が土ごとごっそり崩れた。露骨に崩れそうな浮き石よりも、こういう一見丈夫そうなやつの方がよっぽどタチが悪いと思う。後ろを歩いているKさんに被害が及ばないように気をつけるが、2度程地面を崩してしまった・・・。

あちこちでカエルが現れ、気づかずに接近してカエルがびっくりしてジャンプすること数回。幸いにも1度も踏んでしまうことがなくて良かった。

開けてて気持ち良いが暑い

トイ状にえぐれた岩に水が流れている
流しそうめん

ネマガリダケの藪漕ぎをこなし登山道を目指す。
木の幹にとまっていた大量のアブたちが、一斉に飛び立ち私の顔の周りをブンブン飛び交う。ここ最近快適な詰めの沢ばかり行っていた為、藪漕ぎ耐性が低下している私はイライラ気味。

ようやく登山道に合流し、一安心。三岩岳避難小屋へ入るのも3回目。前回は冬だった。1階部分はすっかり雪に埋まり、2階の窓から中へ入った。雪がなくなるとその高さに改めて驚く。

害虫がいそうな藪

この程度、いつもならなんてことない!
三岩岳避難小屋

当初は三岩岳へ登るつもりだったが、天気がよろしくないので避難小屋で休憩してそのまま下山。

下山でも数匹のアブがひたすらついてまわる。登山道ですれ違った人数はゼロ人。

気持ちの良い湿原

ホソバノキソチドリ

ブナの森

巨木

15:55三岩岳登山口駐車場無事帰着。

今回の沢を遡行するにあたり、福島登高会その空の下で。。。の記録を参考にさせていただいた。帰宅後に当時の写真と自分の撮影した写真と見比べるとその違いに驚く。
以下の写真は2006年に遡行した記録との比較だ。以前は、今以上に滝にかかる倒木が目立っている。それが今は、すっかりどこかへ流されている。その他にも倒木が消えた滝がいくつか確認出来た。あの巨大な倒木の数々は一体どこへ流れていったのか。
改めて自然のパワーはすごいと感じた。やっぱり沢は生きているのだ。

【食事】あした天気 11:00〜20:00(予算1,000円〜)

檜枝岐村のお洒落な洋食屋さん。おいしいのはもちろん、意外とボリュームあり、満足できる。
洋菓子が少しだけ売っていて、お土産にマドレーヌ、チーズパイ、アップルパイを購入した。

会津風ソースカツセット

【寄り道】バンガロー&キャンプからまつ
その名の通り、キャンプ場だが、可愛らしいオリジナルグッズも売っている。今回は檜枝岐ステッカーを購入。ステッカーやTシャツは道の駅でも購入可能だが、時間があればぜひこちらで購入して欲しい。店へ行けば可愛らしい看板ネコもお出迎えしてくれる。

バンガロー&キャンプからまつのTwitter

檜枝岐ステッカー(500円)

イワナTシャツ
檜枝岐村で花火鑑賞

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