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PHガイド記録山歩き上信越

秋の苗場山 登山ツアー ガイド記録

PH

2024/10/12(土)〜10/14(月)

今年2度目の苗場山ツアーを開催しました。前回は7月の花の時期、今回は秋の紅葉時期に開催です。

1日目

朝、越後湯沢駅に集合し、登山口の小日橋までタクシーで向かいます。準備運動をして10:20登山開始です。

三連休の初日とあって駐車場はほぼ満車。何度か他の登山者に追い越されたりしながら、私たちも赤湯温泉へ向かいます。

登山道は乾いていて良いコンディション。13:30過ぎに赤湯温泉に着。

今日はなんと満員御礼だとか。赤湯温泉山口館は本館と別館がありますが、今日は本館奥の角部屋「苗場山」を利用しました。

のんびり温泉を満喫し、夕食をいただきます。ナラタケ、ヒラタケ、ブナハリタケなど、秋の山の恵みをふんだんに使った美味しい食事でした。

赤湯温泉山口館はとっても居心地の良い場所でした。私たちは登山目的ですが、温泉で話した方はここの宿泊を目的に来ていると言っていました。

明日に備えてゆっくり就寝です。

2日目

7:00、赤湯温泉出発。10分ほど河原を歩き、尾根を1つ乗っこし、清津川にかかる橋を渡るといよいよ本格的な登りのスタートです。

このルートは、数ある苗場山の登路の中でも登山者が比較的少なく、静かな山歩きを楽しめます。秡川ルートと異なりスキー場が建設されていないため、周辺いっぱいに手付かずの自然が広がります。
登り始めからしばらくは沢沿いの登山道を辿ってゆきます。見上げると立派なカツラ、サワグルミ、トチなどが、いっぱいに両手を広げて私たちを見下ろしていました。

今日の行程は苗場山頂ヒュッテ泊なので、時間は充分あります。のんびりと苗場山の雰囲気を味わい尽くします。

標高を稼いでゆくとやがて尾根地形に乗り上げて、「フクベの平」に到着。一帯に広がるブナの原生林は当コースのハイライト。樹齢120年以上のブナだとか。山口館の昼おにぎりをいただきながらのんびり休憩しました。

フクベの平から急登をひと登りすると、次第に展望がひらけてきました。周辺の木々は紅葉してきて目を楽しませてくれます。目指す苗場山、明日下山する神楽ヶ峰、振り向けばお向かいさんの仙ノ倉山と平標山。山肌は、黄や赤の木々がポンポンと彩っています。

シラビソ廊下を越えて、いよいよ目前に苗場山山頂台地の末端が見えてきました。

なだらかな山頂台地の縁は風化侵食により険しく急峻な地形となっています。最後の最後、台地への取り付きは急な岩場です。ラストスパート、頑張りましょう!

景色が美しくて何度も振り返ってしまいます

急登に喘ぎながら登ると、目前に広がる湿原。景色を楽しみながらまずは苗場山頂ヒュッテを目指します。

日曜日のお昼で、山頂部は登山者がいっぱい。チェックインを済ませて、日帰り登山者が下山をした14:00過ぎから山頂台地の散策へ向かいました。
ちょうど上空に雲が通過しており、スッキリした展望とはいかないものの、幻想的な空間。苗場神社の先の龍ノ峰まで足を伸ばし、引き返しました。

日没前にもう一度散策。雲が落ち着き、真っ赤に染まる美しい湿原を眺めることができました。

夕飯はおかわり自由のカレーライスをお腹いっぱい食べて就寝。

3日目

朝ご飯の時間まで、まずは散策です。外に出ると外気温3度。風も強く寒いので防寒着を着込んで出発です。

次第に夜が明けていき、西の空は美しいグラデーションに彩られます。昨日見えなかった山々もバッチリ見えています。

朝一番の湿原は朝日に赤く照らされ、とても美しい。

あまりにも美しい光景、ついついずっと立ち止まって見ていたくなります。
昨晩は相当冷え込んだのか、木道には霜が張っておりツルツル。うっかりスリップしないよう慎重に歩きます。

西側には北アルプスの山々がくっきりと見えました。

苗場神社の分岐まで歩くと、昨日は見えなかった鳥甲山がバッチリ。右後ろには妙高火打まで。遠くまでくっきりと見えて大展望です。いくら晴れているといってもここまでクリアな展望に恵まれることはあまり無い気がします。今日はとてもラッキーな朝でした。

名残惜しいですが、食事の時間が近づいているためここで引き返しました。

昨日はカレーライスを満腹になるまで食べましたが、朝の散歩効果もありお腹ペコペコ。バイキング形式の朝食をお腹いっぱい食べて出発に備えました。

8:00、名残惜しいですが下山です。

山頂直下の急斜面にはヒカリゴケの自生地がありましたが、残念ながら穴が土砂で埋まったようです。今年の7月の時点で観察できなくなっていました。今日もまた覗いてみましたが、やはり確認できませんでした。苗場山の貴重な観察ポイントだっただけに残念です。これも諸行無常ということなのかと、自身を納得させるほかありません。

神楽ヶ峰まで行ってしまうと、苗場山は見えなくなってしまいます。少し手前で、苗場山にいよいよお別れを告げました。

中ノ芝まで下る頃には、東の空の雲も晴れて、山々が姿を現してくれました。ちょうど紅葉が見頃でとても美しかったです。

12:30和田小屋到着。タクシーを呼び、越後湯沢駅で解散しました。

好天に恵まれた奇跡の3日間でした。ご参加の皆様ありがとうございました!

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