2023年12月30日(土)
メンバー : 2人(Waka, Kさん)
天気 : 雨のち晴れ
Kさんが「30日は晴れ予報だ!」と目を輝かせて言うので、自宅から片道50分の守門岳へ向かった。この年末年始、守門大岳は混雑が予想されたので静寂を求めて主峰の守門袴岳へ。
朝5:00に起点の田小屋集落へ到着すると、なんと雨。
そのうちやみそうな雰囲気があったので、とりあえず支度して5:20登山開始。
林道を辿っている間も雨が強まったり弱まったりしていたが、夜明けが近づくにつれ雨が止んでくれた。

Kさんがずっと「腰が痛い」とうめいている。「帰る?」というと、「大丈夫!」と返されるので心配ではあるが進むことにする。腰痛の原因は12/23の大雪での除雪作業だ。Kさんが除雪で痛めたのはこれで2回目。
新潟では12月23日に大雪が降ったものの、それ以降降雪はなく溶ける一方。この時期にしてはかなり小雪。大池のあたりから袴岳に向かう尾根に乗り上げる予定だが、「登山道のあるルートだから雪が少なくてもなんとかなるっしょ」と思っていたのが間違いだった。

猛烈な藪&急斜面で難儀させられた。時には藪を引っ掴んでゴボウで這い上がる。右にも左にも藪があるので、ルーファイに頭を使った。結局キックターン連発して無理やり標高を稼いだ。
7:45ようやく尾根に乗り上げて一安心。ここからも藪っぽい尾根が続くが、斜度が緩んだので問題ではない。山頂まで約4kmの長い尾根を進んでゆく。
ふとスキー板が重くなり、裏をみたらべっとり雪が。小雨スタートだったため、シールが凍りついてしまったのが原因だろう。出発前にシールワックスを塗ったはずのKさんも同様の事態に。
Kさんのシールを眺めて、やはりシールワックスを塗った後に”アイロン掛けで仕上げする”のが肝心なのかなと思った。
私はもはやシールワックスを塗っていなかったので帰ったらちゃんと塗ります…。雪が下駄になるのは気温の高い残雪期だから、「この時期はまだ大丈夫でしょ。」と油断していた。

スクレーパーで氷を除去しきれず、しばらく雪が張り付き板が重かったが、そのうち付着しなくなって一安心。
9:15藤平山着。すっかり天気が良くなり、越後三山や毛猛連山の展望が見渡せるようになった。立ち並ぶ山々の展望は圧巻。今回のルートはアップダウンが多いものの、展望が素晴らしく来てよかったと思った。

藪は落ち着き、尾根は広がり、快適&楽しい尾根歩きが始まる。新潟の山ってやっぱり素敵だな。

いよいよ前方に守門袴岳が見えてきた。尾根歩きもフィナーレだ。
「東洋一の大雪庇」と謳い文句のある守門岳だが小雪の今は、雪庇がちまっとしか発達しておらず少し寂しい。これから先、毎年この姿になってしまうのだろうか。
11:00守門袴岳登頂!

風が強いので早々に支度をして滑降。今シーズン初滑りの私(巻機山ではろくに滑れなかった)、おっかなびっくりの滑り出しだったが雪はよく、楽しく滑ることができた。
登り返しはシール歩行やカニ歩きでこなし順調に下ってゆく。
藤平山を超えたあたりから藪がうるさくなってきて、さらにストップスノーに。
あまり無理をすると怪我しそうなので慎重に滑降する。
最後の核心、猛烈な藪の急斜面は全く楽しめず、とにかく横滑り&斜滑降を駆使してジリジリ標高を落とした。

気温が非常に高く、まるで5月のようだ。今が年末だなんて信じられない。
朝は暗くてよく分からなかったが、見渡す山肌にあちこち全層雪崩の跡が…。本当に厳冬期だとは思えない。
13:40無事帰着。

↓今シーズンのスキー初めはこちら