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装備独り言

KEEN ネクシス エヴォ【グリップ × 軽量】1足持って損は無し! おすすめ登山靴 紹介

装備

良い靴に出会った。
低山ハイキングはもちろん、岩場のアプローチ、ロングトレイルやファストハイク、里山歩きを快適にこなせるトレッキングシューズ。

履いた時の心地良さはクッション性の高いランニングシューズのよう。だけど不整地ではしっかりグリップが効いてくれて心強い。何よりとても軽い。

そんな、素晴らしいトレッキングシューズが2022年2月16日にKEENで発売された。

KEEN (キーン) の最新作 NXIS ネクシス シリーズ

KEEN NXIS EVO MID WP キーン ネクシス エヴォ ミッド ウォータープルーフ 防水ハイキングシューズ (¥19,800-)

KEEN NXIS ネクシス エヴォ ミッド ウォータープルーフ
防水なので雪上でのグチャグチャになったが、中は濡れていない

先月発売されたばかりの、このKEENネクシスを履いて、早速兵庫の六甲全山縦走にトライしてみた。歩いたり走ったりで11時間ほどで無事達成。距離は42km程、岩場、ザレ、泥、アスファルト、色々な地面があったが、どれも軽快に突破することができた。大して蒸れることがなく快適だった。
あらら?予想以上に良い靴ではないか。

実は私は今回初KEENだが、なかなか履き心地が良くて驚いたのが本音だ。今まで意識していなかったが、かなり優秀な靴だと思った。
今回、「こういう靴もありますよ。」というPRの意味を込めて、記事をまとめてみた。

KEEN NXIS ネクシス エヴォ ミッド の魅力

今回紹介するのは足首周りが守られていて登山にも使いやすそうな「ミッドカットタイプ」だが、より軽量な「ローカットタイプ」も販売している。KEEN ネクシスは「KEEN史上最軽量のトレッキングシューズ」だ。そして雨や泥に強いウォータープルーフ仕様となっている。

 私の履いているものはウィメンズタイプで色は「Vapor/Porcelain」。カラーバリエーションがメンズ、ウィメンズタイプそれぞれ3種類ある。

KEEN ネクシス(NXIS) – 特集ページ

こちらのトレッキングシューズでございます

実際に履いてみて率直に感じたことを以下に記す。

① 軽い

まず一番はこれ。片足375g。履いている時、重さは全く気にならなかった。

参考までに、私の持っている靴の重さ比較。
・ランニングシューズ(ナイキ ペガサスエアズーム)・・・ 235g
・登山靴(スカルパ ZG トレック GTX)・・・ 600g

ロード専用のランニングシューズと縦走向けの登山靴の中間くらいの重さだ。

② グリップの安定感

ソールは安定したグリップを兼ね備えている。軽量とはいいつつ「走る」行為に偏りすぎたシューズという訳ではない。「歩く」ための登山靴としても魅力的な側面を持っている。

ソールの凸の高さを測ってみたところ4mmだった。私の持っているスカルパの登山靴は5mm、ナイキのランニングシューズは2mmである。

凸凹がハッキリしており登山靴らしいラグパターン
凸は4mm程

実際に歩いてみて、乾いた岩のグリップは問題なし。
六甲縦走時、所々に現れた僅かな残雪、泥、ザレ、岩場、木の階段は問題なく歩けたが、残雪では多少ズリっと滑ることがあった。

このような場所は問題なし。残雪があまりに多い場合はチェーンスパイクの着用を勧める
風化してザレた岩場の通過

そもそも「悪い道」は靴の性能を過信して突っ込むべきではない。いかなる装備であってもスリップに気をつけて慎重に進むべきだろう。

つま先が硬いソールで保護されているので、どこかにぶつけても安心

ソールは柔らかめ

自宅にあるスカルパ登山靴の方がソールが硬く、KEENネクシスは柔らかかった。「重荷を背負う縦走向け」か「軽い荷物で軽快に移動するハイキング向け」かの違いだろう。

③ クッション性が高い

基本的に、「クッション性」は硬いロードをひたすら走るランニングシューズに求められる性能だ。
KEENネクシスのクッション性は驚くほどに抜群だった。これはランニングシューズか?!と感じてしまうほどに。

六甲全山縦走では途中にロード区間がある。全山縦走を試みる人の中で、ロード区間で登山靴の硬いソールで歩き続けたために足を痛めてしまう人も多いとか。
KEENネクシスは、その点問題ない。ロードでも快適、かつ登山道でも快適、という良いとこ取りのトレッキングシューズである。

走れる!

私の使用モデルはミッドカットタイプだが、それでもロードでも登山道でも、快適に走ることができた。
42kmの縦走を終えても、足裏が痛くなることは無かった。こういった駆け足山行をやるにも使い勝手が良いと感じた。

④ 蒸れない

11時間を越える着用、走ったりと積極的に汗をかくような行動をしていたにも関わらず、予想より足が蒸れることがなかった。かといって靴の生地が薄くて「寒い」ということも無い。
登山靴は割と足が蒸れやすい。これはなかなか画期的だと思う。

⑤ 高い防水性

KEENネクシスは「ウォータープルーフ」となっている。

(2022/5/22 追記)残雪の上をグチャグチャになりながら歩いたが、中は濡れなかった。

ウォータープルーフなのでこのくらいはへっちゃら!

⑥ 濡れた岩でのグリップ性能

(2022/5/22 追記)ソールの凸凹のフリクションが効いてくれるため、花崗岩など、表面がザラつく岩は濡れていても問題なし。

玄武岩や蛇紋岩などの表面がスベスベしている岩が濡れている場合は注意。あくまでも、スリップしそうな危険箇所では足をフラットに置いていく意識が必要だ。

KEEN NXIS ネクシス エヴォ ミッド のデメリット

(2022.11.01追記)

① 靴紐が解けやすい

丸紐タイプかつ硬めの靴紐なので、他の靴紐に比べて明らかに解けやすい。知り合いの山仲間もKEENの靴紐が解けやすいことは指摘していた。
しばらく履いてみて、気になる場合は靴紐のみ他のメーカーのものに取り替えてしまうのが良さそうだ。使わないKEENの靴紐は予備として持ち運べばいざという時にも役立つだろう。

②メッシュ部分が破けやすい

あまりにハードな使い方をすると、メッシュ部分が破けてしまう。藪漕ぎしたら…、いつの間にか破けてしまいました…。軽くて濡れなくて歩きやすいからといってウッカリ無茶はしない方が良さそうだ。
メッシュ生地は軽さを追求している分、どうしてもデリケートだ。(藪漕ぎなどの)ハードユースを考える場合は、メッシュ靴ではなく、破けなさそうな革メインの靴が良いかもしれない。もはやそういうシーンでは使ってはいけない…。
もちろん、普通に山道を歩いている分にはメッシュ生地で全く問題ありません!

がーん!!

KEEN NXIS ネクシスに向いていない山行は

先に、KEENネクシスの特徴を踏まえて「向いてない山行」から考えてみる。

気にすべきはソールが柔らかいこと。

北アルプスのようにひたすら岩稜帯が続く山で使用すれば柔らかいソールはゴリゴリ削られ、寿命を縮めてしまう要因になる。歩けない訳ではないと思うが、靴が勿体ない気がするのでこのような山での使用を私は勧めない。
重い荷物を背負った縦走でも、軽い登山靴ではより多くの負担がかかり、これまたせっかくのKEENネクシスを早々に痛めてしまうことになるだろう。

KEEN NXIS ネクシスに適した山行は

次に「適した山行」を考えてみる。

・軽量かつグリップ力がある
・クッション性があり蒸れにくいので長時間履いていても疲れない

この2つの特徴をふまえて、KEEN NXIS ネクシスに適している山行は
日帰り装備で、土の上をメインに歩く山行
ではなかろうか。

体感で「重く感じない」荷物を背負っての低山ハイキング。さらに荷物を軽くして、低山のロングトレイルやファストハイクなど。はたまたフリークライミングやボルダリングのアプローチシューズに。
登山者からクライマーまで、幅広いユーザーのニーズに応えてくれるはず。
森林限界を超えない、緑豊かな山でこそKEEN ネクシスの真価は発揮されるだろう。

かかとには「KONNECTFIT」機能搭載
靴紐を締めると、かかと部分も連動してキュッと締まる

また、クッション性が高いので、街中でのウォーキングに適しているといえる。私自身、街中で使用したことがあるが歩きやすくかなり快適だ。

1つだけ気がかりな点があったが、KEEN ネクシスのレビューにて納得できるコメントがあったので以下に引用する。

また、街の中で水で濡れてる滑りやすい石畳の上などで、転ぶようなこもありませんでした。

メンズ | ネクシス エヴォ ミッド ウォータープルーフ | 防水ハイキングシューズ – レビュー

雨降る街の中、商店街や駅前の濡れた石畳に対しての摩擦係数も高いようだ。私としてはかなり重要なポイントだ。下手な靴履くと本当にすっ転びますから。

ミッドカットモデルでは足首部分にパッド入り。優しく足を包み込んでくれる

購入に関する参考情報

サイズについて

私の足のサイズは24cmで、靴は24.5cmを選択。
私は無雪期の登山では基本的に薄手の靴下を履いている。六甲全山縦走時はランニングソックスを合わせて履いていて、ちょうど良かった。

登山で一般的に使用する中厚手の靴下を合わせる場合、+0.5cmでは窮屈なので+1cm余裕のある靴を購入することを勧める。(例えば私だったら25cmサイズ。)

つま先部分の横幅は正直なんともいえないが、モンベルやキャラバンほど広くはない。スカルパよりはややゆとりあり?という感じだろうか。

一般的な登山靴より柔らかく履きやすいため、割と幅広いユーザーに馴染みやすいようだ。(あくまでもネットで情報収集して独自にくだした結論です。)

靴の汚れについて

カラーバリエーションが3種類あり、私は最もホワイトで純白なカラーの靴を購入した。
しかし、やっぱり服だろうが車だろうが、どうしても汚れが目立つのがホワイトの宿命。気になる方は、汚れの目立たない色を購入する方が無難だと思う。

公式オンラインストアに靴の洗い方の説明が記載されているので、長く綺麗に使いたいならこまめに洗ってあげましょう。(自分に言い聞かせます。笑)

購入場所

KEEN公式オンラインストアの他
KEEN直営店、KEEN取扱店、オンラインストア正規取扱店で購入できる。(検索はこちら)

※KEEN取扱店として、石井スポーツや好日山荘でも、店舗によっては取り扱っていると思うが、最新作のNXISが確実に置いてあるかは不明。店舗に赴く前に、電話で問い合わせたり、SNSやブログで入荷情報を確認した方が良いと思う。

【KEEN(キーン)】 アウトドア・フットウェアブランド購入プロモーション

最後に

今回、初めてKEENの靴を履いた。予想以上に素晴らしい履き心地で、何よりそのクッション性の良さに驚いた。こんなに「疲れない」トレッキングシューズは初めて履いた。防水で軽くてグリップが効いて、柔らかくて履きやすい。森林限界を超えないエリアでなら色々なニーズに対応してくれるだろう。
まさに「街中からアウトドアまで快適な履き心地」だ。
ぜひ一足、手元に置いておくのはいかがだろうか。KEENネクシスはきっと、登山の幅を広げてくれるはずだ。

一足、山のおともに!

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コメント ☆お気軽にコメントください☆

  1. 5-10のアプローチシューズが3年でダメになって、最近ネクシスが気になっている者です。
    昨日ICI石井スポーツの店員さんに聞いたのですが、上層部が「これは登山靴/トレッキングシューズとは認めない」とかで、ICIではこれまで、また今後も当面は扱うことはないとのことでした。

    • 初めまして、コメントありがとうございます!ICIのオンラインショップ調べると取り扱っている店舗もあるようですが、店長の趣向で置いていないところもあるという事ですかね。KEENはカジュアルな印象ありますが、それが原因なのですかね。しかしそれだけで切り捨ててしまうのは、勿体無い気がします。私は相変わらずKEENを愛用していますよ。低山ハイキング、先日はフリークライミングの時にも履いていきました!

    • 私もNxis Evo WPを使って驚きました。危険地帯を足早に通り抜けるなど まさに軽量な装備でファストトレイルを快適に楽しむには良いモデルだと思いました☺登山専門店の方は本当に世界の色々なブランドの変革がわかっているのでしょうか?

      • コメントありがとうございます!六甲縦走の時は本当に軽快でロードも山道も快適でした。これからも積極的に履いていきたいと思っています。

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