2022年2月7日(月)
7:50 水生地下駐車場 – 8:05 旧天城トンネル – 10:25 青スズ台 11:25 – 11:45 八丁池 12:00 – 13:25 ゲート – 13:40 水生地下駐車場
天気 : 雪のち晴れ
メンバー:2人(Waka , Gさん)
Gさんと久々にハイキング。
取り付きは、どうやら工事中のようだ。
工事員の方に「こちらのルートは滑ると危ないのであちらからのルートでお願いします。」と声をかけられたが、「本当に危なくなったら引き返します。」と伝えて予定通り進む。
登山道が全く歩けない状況なので脇の水の枯れた水路を直登する。
傾斜はやや急だが問題なくトンネル上部の登山道に合流。ここまで来れば通常のハイキングコースで一安心。
空からは雪がチラつき、地面には薄らと積雪。
ひと登りすると「旧天城トンネル」に到着。
正式名称は「天城山隧道」。明治時代、1905年に誕生した日本初の総石造り道路トンネル。
内部に使われている石は35,000個以上におよび、全てが1つ1つ積み上げられて出来ている。
このトンネルができる以前は、西側にある二本杉峠(旧天城峠)から山越えするルートが使われていたが、時には命を落としてしまうような険しい道のりだった。
当時の南伊豆は海上交通が盛んで、住民達は峠越えしなくとも生活が成り立っていたが、そのうちに海上交通が衰退していき南伊豆にとって天城山の存在は死活問題となった。
そこで悲願の旧天城トンネルが作られたようだ。
旧天城トンネルについてはこのサイトを一読すると理解が深まるだろう。
→「旧天城トンネル – 伊豆市観光ガイド」
しばらく旧天城トンネルを眺めてから先に進む。
相変わらず雪はちらついているもののそこまで寒くはない。
久々のGさんとのんびりお話をしながら進んでゆく。
その中でカワセミの話はなるほど〜と思った。
一般的に、鳥のオスは派手でメスは地味な見た目をしているが、カワセミはどちらも綺麗な青色をしている。
両者を見分けるポイントはクチバシの色にある。オスのクチバシは全て黒色だが、メスはクチバシの下の部分が赤色だ。
カワセミの羽は「構造色」と呼ばれており、光の加減や当たり方によってエメラルドグリーンのような輝くブルーや、濃いブルーに変化して見えるらしい。(カワセミ – 野鳥観察)
今思えば、ここ最近めっきりカワセミを見かけていない。たまにはカワセミがいるような公園や小川をのんびり散歩するのも良いなぁと思った。
スリップに注意して一歩一歩進んでゆく。
天城の登山道はトラバースが多くて気が抜けない。
トラバースをこなし、尾根上に乗り上げると、周囲には原生林が目立つようになる。
巨大なブナやヒメシャラの木があちこちに生えており素晴らしく立派な雰囲気。
ヒメシャラの巨木は一際目を引いた。Gさんがこれを私に見せたかったんだと言っていた。
参考(ヒメシャラ – 森と水の郷あきた)
標高を上げると木々の枝にも雪がつく。
先ほどよりも気持ち肌寒くなってきたような。
先ほど一時的におさまっていた雪が再びチラつくようになった。
天城のタコブナもまた立派。
雪国のブナと違い、伊豆のブナは雪のように妨げるものが無いから縦方向だけでなく横方向にも育つのだろう。ぐねぐねと枝を左右いっぱいに広げたブナは伸び伸びと気持ちよさそうだ。
10:25青スズ台到着。ここで早めの昼ごはん。
鍋焼きうどん美味しいっ!
身体もポカポカ温まってきた。今度から冬山ハイキングの必携装備になりそうだ。笑
青スズ台からしばらく歩くと八丁池へ到着。
一部は水が染みており「全面凍結」とまではいかなかったものの、湖面を歩ける場所もあり、自由に歩いて楽しむ。
私が湖の中心まで歩こうとしたらGさんに止められた。笑
帰りは来た道を少し引き返し「上り御幸歩道」から沢筋を下降。
そのうちに、再び空には青空が。足元の積雪も次第になくなってきた。
13:40水生地下駐車場無事帰着。
【つぶやき】
山は理屈ではなく経験がものをいう。
理屈ばかりこねている人はまるで説得力がない。
本当に人の心を動かすのはその人の「行動」だと思う。
Gさんはとても前向きで、今もなお精力的に登山活動を続けている。
そんな姿をずっと見ていて、心から凄いと思った。Gさんの言葉の一つ一つには不思議と重みがある。
私もGさんのようなスタイルでありたいと思う。
そしていつか、私にとってのGさんのように、自分の行動が誰かの指針になったり、励みになったら、とても嬉しい。