吾妻・磐梯 山スキー

西大巓・西吾妻山 (グランデコから二十日平周回)

吾妻・磐梯
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 土曜日から東北に赴き、信頼のおける山仲間たちと羽後朝日岳へ。
その翌日に単独で焼石岳へ。奇跡的な好天に恵まれ、普段は悪天に閉ざされている東北の山々を歩くことが出来た。
そして本日も東北は好天の予報。明日になればいよいよ低気圧が接近し、東北の山々は再び閉ざされてしまう。

 3日連続で私としてはそこそこハードな山に登っていたため、そろそろゆっくり休みたい気持ちにもなったが、このチャンスを逃す訳にはいかない。
山に登らなくて後悔することはあるが、山に登って後悔する事は無いだろう。
色々と登りたい山はあったが、自分の残り体力と、帰りの運転を考えた結果、今日は半日コースで福島県の西大巓・西吾妻山に登ってみることにした。

 続く好天の為、思った通り雪質は悪く、帰りの滑走には難儀したが、好天の山々はやはり私に素晴らしい経験をさせてくれた。やっぱり登って良かった。

日 時

2021年1月26日(火)

山 域

東北 吾妻連峰

目 的

山スキー

人 数

単独

行 程

2021年1月26日(火)
5:35 グランデコスノーリゾート駐車場 – ゲレンデハイクアップ – 7:20 ゲレンデ終点 – 8:15 標高点1,843m – 9:00 西大巓 – 10:00 西吾妻山 – 10:50 標高1,548m地点 – 二十日平 – 11:30 渡渉点 – 11:40 グランデコスノーリゾート駐車場

天 気

快晴。昼近くなると低気圧接近に伴い高曇りに。弱風。
2021年1月 過去の天気図 気象庁

雪 の 状 態

樹林帯はモナカ雪。西大巓直下のみちょいザラメの良コンディション。西吾妻山直下はウィンドパックで硬い。
(既にトレースやシュプールが沢山。踏まれた部分はガリガリ。)

Powder Search
吾妻連峰は山を挟んだ南北・東のアメダス積雪量にけっこう差がある。
1月26日時点での積雪深・・・米沢(北):69cm、猪苗代(南):33cm、福島(東):0cm

ルートログ

グランデコスノーリゾートから出発

夜明け前、グランデコスノーリゾート駐車場に到着。
スキー場までの道のりはカーブが多く凍結すれば恐ろしいであろう道だったが、道路上に積雪や凍結は皆無。
もはやノーマルタイヤでも行けるんじゃないかという状態だった。

本当はリフトを利用して、上部から歩き始める予定だったが、どうやら本日のリフト運行は平日仕様になっている模様。
朝一で乗ってもゲレンデ最上部に到着するのは10時前になりそうだ。

ならばゲレンデハイクアップしたいのだが、リフトを使うかどうかで登高する標高差が2倍になってしまうのは仕方が無い。

それとスキー場のルールとしてゲレンデのハイクアップが許されているのかどうか。
バックカントリーが盛んな山域では、スキー場のルールに明示されているが、明示されていないスキー場もありよく分からない部分もある。実際のところグレーゾーンなのだろうか。
しかしルートとしてゲレンデをハイクアップするのが最もベストなので、ここは森を駆けるノウサギやカモシカのように、私も山の獣たちの一員になったつもりで、ひっそりと俊敏にゲレンデを登らせていただく事とした。

流石に万が一圧雪車に轢かれてしまうのは一大事なので、ソーラーランタンをザックのサイドにくくりつける。

5:30夜明け前に出発。
最下部のゲレンデで圧雪車の気配があったが、ちょうど私が登り始める段階で圧雪終了したようで別の場所へ移動していった。

全体的に調子良く登れたゲレンデだが、一番の核心は上級者コース「ラベンダー28」のハイクアップ。
非圧雪な上に夜明け前で雪面はガリガリ。
スキーを脱いでシートラーゲンで進む。
場所によりかなりカリカリな部分も。
キックステップを決め込みながら、ウィペットを突き刺し、4足歩行で登ってゆく。
このセクションが今回の山行で最も急登な箇所だった。

振り返ると美しい磐梯山の姿が

上部ゲレンデでスノーモービルに乗ったパトロールの方とすれ違う。
挨拶を交わす。

7:20にはゲレンデ最上部まで到着した。

入山口からは、既にガッツリとトレースが伸びている。
そのトレースを使わせてもらいつつ高度を稼ぐ。

真っ青な空
南西方面。(クリックして拡大)

上部へ登ると、所々展望が開ける。

山座同定(クリックして拡大)
シュプールの跡

雪面には気持ち良さそうなシュプールの跡がたくさん。

西大巓

急登も特になく9:00西大巓に到着。

初めて登った西大巓だが、その展望の良さに驚いた。

雪の飯豊連峰(クリックして拡大)

遠くにはべったりと雪をつけた飯豊連峰の姿が。

振り返ると磐梯山(クリックして拡大)

そしてゲレンデをハイクアップしている時から後ろで見守ってくれていた磐梯山が、今もその凛々しい山容を見せてくれている。

今回、磐梯山に登ろうかとギリギリまで悩んでいたが、やはりそのうちチャンスを見つけて登りに行きたいと思った。

朝日連峰と月山(クリックして拡大)
飯豊連峰と朝日連峰の間にも山々が広がる(クリックして拡大)
西吾妻山の左隣に蔵王連峰(クリックして拡大)
西吾妻山の右隣に安達太良山
中吾妻山の向こうにポッコリ東吾妻山

山頂はやや風があるものの、寒くはなく、景色をゆっくりと堪能できる。

準備を済ませて西吾妻山へ向けて、スノーモンスターの中へドロップ。

しばらくモンスターを進むと、シュプールの無い面ツルバーン。
ごく僅かな距離だが滑降を堪能する。

一瞬だが嬉しい。

あっという間に滑り降り、西大巓と西吾妻山のコルへ。

再び板にシールを取り付けて出発。
コルは全くの無風で、山頂で着込んだばかりだが再び衣替え。

西大巓を振り返る。

しばらくはトレースを辿っていくが、なんとなく、方向を変えてモンスターの森へ迷い込んでみた。

目の前に立ち並ぶモンスターたち

続く好天でモンスターたちはやや溶け気味だが、もこもこしており可愛らしかった。

スノーモンスターは限られた気象条件の元で出来上がる。世界的にも貴重なもので日本でしか見られないらしい。

以前、蔵王へスキーへ行った時は、悪天の吹雪だったためスノーモンスターが視認出来なかった。
今回、初めてその姿を見ることができて良かった。

森へ迷い込む
モンスターの向こうに飯豊連峰

西吾妻山から二十日平へ

10:00西吾妻山到着。
準備を整えて、二十日平方面に滑降開始。

ウィンドパックされている。

スノーモンスターの森を抜けると、滑りやすい開けた斜面が現れる。

斜面には既にいくつかのシュプールが。

方向を間違えないようにこまめに現在地を確認しつつ降っていく。

やがて樹林帯に入るが、滑降に難儀。
シュプール跡が固まってガリガリになっている。それを避けて綺麗な雪に入ればモナカ雪。

そこそこ樹林が密な部分もあり、ガリガリモナカではスピード調整が難しい。
私の技術では到底滑れないので(無理したらもはや危険)、難しいセクションは全てボーゲンでこなしていく。

これが全てパウダーならば楽しそうだが、今はガッツリ修行系だ。
雪が悪い事は覚悟していたが、流石に疲れる。
ここら辺から早く駐車場へ戻りたい気持ちになってきたのだが、まだまだ距離はある。

下部は樹林間隔が広くなるがガリガリは変わらず

やがて、二十日平を越えて、ようやくゲレンデが沢の対岸に見えてきた。

渡渉

沢を見下ろすと、結構普通に水が流れている。
初見では、え?これ大丈夫?となる。
上から渡渉点を探しつつ沢の左岸の高い場所を滑っていく。
適当な場所で沢へ下降。
付近の木に渡渉点の目印なのか、赤布が取り付けられていた。
沢筋への下降はなかなか急傾斜。一部分、木を掴んでずるずると横滑りをした。

渡渉箇所

渡渉点では念の為スキー板を外して渡渉。

無事、ゲレンデに合流。

このくだりは、先行トレースをアテにしてしまった部分もあった。
沢筋への下降はかなり急傾斜で、もし渡渉できなかった場合に登り返すのは大変。
沢筋を遠目からでもよく見て、的確な判断をしなければいけない。
やっぱり冬の渡渉は難しいと思った。

トレースをアテにしてしまった事は、いち山スキーヤーとしては反則・・・。
どんな状況下でも自分の意思で的確な判断・行動が出来るように、経験をしっかり積んでいきたい。

無事下山

ハイクアップしたゲレンデを快適に滑降。

11:40グランデコスノーリゾート駐車場に無事帰着。

下山した頃にはすっかり高曇りに。
貴重な好天を楽しめた半日だった。

周辺の食事処

まるいち食堂

住所:〒969-3122 福島県耶麻郡猪苗代町町尻342 (Google Map)
営業時間:11:00 〜 17:30

ソースカツ丼(950円)をオーダー。
よくある衣が分厚く、肉が薄いカツではなく、むしろその逆。
薄い衣に分厚い肉。肉肉しさを存分に堪能することの出来る、美味しいソースカツ丼だった。
そこまで脂っこさを感じなく、ペロリと完食することができた。
(このカツなら口内炎の方も美味しく食べることができそう。)

どうやら話題のお店のようで、県外ナンバーのお客さんも多く来ていた。
※駐車場が店の前に4台程しか停められないので注意。

コメント一覧 お気軽にコメントください。

  1. GG より:

    冬山一泊の装備でスキーは厳しい。
    まして、下部は雪が悪い。
    「もう、イヤ~」は、良く分かる。
    しかし、その「修行」で、将来は、「日本オート・ルート」か!!!

    西大巓は、20年前12月にヤリましたが、悪天候・当時はGPSなしで、
    えらい苦労をしました。

    GG

    • Waka Waka より:

      西大巓のような地形では悪天候、GPSなしではかなり大変ですね。
      私自身、山スキーではGPSにかなり頼っている面があります。
      道具に頼りすぎて、技量を越えた山に勘違いして突っ込んで遭難しないように気をつけたいと思います。(^_^;)

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