怪我独り言

蜂窩織炎 藪尾根登山で細菌感染 (ほうかしきえん)

怪我
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2020年10月13日(火)〜15日(木)、静岡県寸又峡温泉から朝日岳、大無間山、風イラズを周り、尾盛駅へ下降するルートを歩いた。

山行記録はこちら

このルートは途中登山道(破線ルート)もあるが、約3分の2はバリエーションルートだ。

数少ない入山者や獣の歩いている踏み跡を利用して進むのだが、とにかく、足元が汚れる。
靴の中には小石や葉っぱが入り込み、靴下はいつの間にか泥まみれになる。

そんな不衛生な状況がきっかけとなり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)となってしまった。

※患部のグロテスクな画像を掲載しています。苦手な方はご遠慮ください。

私の汚い靴下(ワークマン純綿指付き軍足10足組 998円)

蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、傷口から細菌が入り込む感染症の一種だ。
基本的には、抗生物質を服用する事で、細菌の感染を抑えていく。

しかし細菌によっては感染ペースが異なり、もし治療スピードが追いつかない場合は「足を切断」といった事態に陥ってしまう事もある。
なかなか油断ならない病気だ。

実は、2008年に山スキーで靴ずれになってしまった時にもこの「蜂窩織炎」に同時に感染した。(その時は、足首まで炎症を起こしていた。)
その時に、細菌感染で「足を切断する事もある」と言う話をされたのをよく覚えている。

今回は、その時と症状が似ていたので、下山後すぐ気づき、翌日病院へ行く事が出来た。

山での状況

3日目の最終日(10月15日(木))、歩いていると右足の甲に少しの痛み。
おそらく小石が入ったのだろう。
指を入れて、登山靴の隙間から小石を取り除いた。

しかし、また、気になる痛みが出てくる。
今度は登山靴を脱いで、全ての小石や葉っぱを取り払った。
靴下も脱いで、手でぱっぱと払った。

その後は、じんわりと痛みを感じていたが、気になるほどではなかった。

尾盛駅に到着して、緊張から解放されたと同時に右足の痛みが強くなり気になり始める。

確認すると右足の甲が腫れている。そして、足の甲の左側にはいつの間に出来たのか、かさぶたになっている傷口があった。

クロックスに履き替えて歩くも、痛くて、びっこを引いてしまう。

夜、家に帰ってから改めて確認すると、腫れが広がっている。
この辺りで、もしかして「蜂窩織炎」かな?と予測がついた。

10月16日(金)午前0時での患部

明日の晩から山仲間たちが沢登りに行くつもりらしい。
逆立ちしてでもついて行きたい気分だったが、100%足を引っ張るし、怪我も悪化して苦しい思いをしそうだったので、非常に残念だが今回はお留守番する事にした。

就寝してから、足の痛みが気になり始める。
ピリピリとした痛み、痒みがずっと続き、一睡も出来なかった。

そして、夜が明けた10月16日(金)の午前中、早速病院へ行った。

病院での診断結果

形成外科・皮膚科の病院を受診。
やはり「蜂窩織炎」だった。

私が病院へ行く時は、いつも山での怪我だ。
で、山の話をすると、これも毎回だが、診てくれるお医者さんが素直にビックリしてくる。
今回も「足が泥だらけになってしまいました。」と説明したら、「過酷な状況に置かれていたのですね・・・。」と、大真面目に返された。

処方された薬

①ミノサイクリン
細菌による感染症を治療する抗生物質。朝夕1錠ずつ。
乳製品との相性が悪いので、控えること。(効果が無くなってしまう。)

②ロキソプロフェン
痛み止め。痛い時に服用。飲んだら5〜6時間の間を開ける。
胃薬のレバミピドを合わせて服用。

③アクロマイシン軟膏
細菌による感染症を治療する抗生物質の塗り薬。

病院へ行った段階では、まだ表皮が剥けていなかったので、主に錠剤を服用するよう指示があった。
軟膏は、表皮が剥けていないと塗っても意味がないそうだ。

また、先に記述したように、細菌の種類によっては、感染スピードが早く抗生物質が追いつかない可能性があるそうだ。
そういった場合は、点滴などもする必要がある。
患部の状態を確認したいので、また来週、なるべく早めに病院にいらしてくださいとの事だった。

診察費用1,090円、調剤費用750円、合計1,840円だった。

※以後、グロテスクな画像続きます。苦手な方はご遠慮ください。

経過観察

10月16日(金)16時頃

靴が履けないので、クロックスを履いているが、ちょっとした刺激で、体液がにじんでくる。軟膏は塗布せず。

10月17日(土)20時頃

足を動かしていない時は問題ないが、久々に立ち上がるなどの動作をすると、乾燥した皮膚が引っ張られるかのようなピリピリした痛み。
結構痛い。しばらく、耐えて、歩き始めると問題ない。軟膏は塗布せず

10月18日(日)16時頃

昨日に引き続き、動作する際に強い痛み。
買い物のため、クロックスを履いて外出。
ちょっとした間に足に痛みを感じる時がある。
帰宅して確認したら、クロックスと擦れて体液が溢れていた。
痛み止めは、抗生物質と同じタイミングで服用していたが、今日は痛くて昼過ぎにも服用してしまった。
軟膏は塗布せず。(いや、そろそろ塗布した方が良いか?)

10月19日(月)通院

9時頃。
先週の木曜日に受診して、朝晩抗生物質を服用しているものの、患部は次第に悪化しているような・・・。
朝一で病院へ行く事にした。

病院までは徒歩・電車。クロックスを履いて出発。
歩いている時はまだ平気だったが、信号待ちや椅子から立ち上がる時などは足に常に激痛が走る。
痛くてちょっと涙目。地獄だった・・・。

病院では、皮をベリベリ剥がされ、薬を塗り、包帯を巻いてもらった。
で、もしかしたら点滴するかもしれない可能性が浮上。
大学病院の紹介状を書いてもらい、電話をして明日の朝一でそちらで受診する事となった。

診察費用1,350円、調剤費用550円、合計1,900円。

17時頃。入浴するために包帯を外す。皮を剥いてもらってある。
シャワーを当ててもさほど痛くはなかった。

本日、処方してもらった軟膏「ポビドンヨードゲル10%「明治」」を塗布。
粘膜の傷口を消毒する塗り薬。細菌やウイルスを殺す作用がある。

明日大学病院に行く予定はあるが、1日だけでもと処方してくれた。
患部に綿棒を使って塗りたくる。そして改めて包帯を巻き直した。

今日は、持続的な痛みが増している。
座っている時、寝ている時は楽だが、立っている時が大変。
立ち上がる際の痛みは特にキツい。

引き続き、痛み止め、抗生物質を飲んで就寝。

大学病院へ

10月20日(火)
朝一で大学病院へ。

今日は痛みが強く、座っているのも辛い状況。

ここ最近、私は親しい間柄の方の家に一緒に住まわせてもらっている。
今朝は出勤前に、病院まで送迎してもらった。本当にありがたい・・・。

クロックスが当たると痛いので、ハサミで切って少し改造した。

8:20頃に到着し、初診の受付。
病院での待ち時間も足がジワジワと痛み辛い。

9:00に皮膚科へ移動し、しばし待機。
ここらは空いていたので、少し御行儀が悪いが、片足をソファの上に乗っけさせてもらった。
足を高い位置に持っていくと、痛みはなくなるので、やっと楽になれた。

9:30頃に名前を呼ばれて診療。
患部を確認後、再び包帯を巻かれて仮止め。

そして血液検査と点滴、CT検査をすることになった。
CT検査の場所までは遠いので、看護師さんが車椅子で連れて行ってくれることになった。

車椅子に乗り換えて血液検査、点滴を受ける。
・・・が、これは自分でも予想していなかったのだが。

血液検査自体、別に痛くもないし、緊張しているつもりもないし、血を見ないように目はつぶっていたのだが・・・。
時間が立つほどに次第に頭がクラクラしてきて、視界が暗くなってきた。
相当気持ち悪くなってしまい、身体に力が入らない。
頑張って診療室のベッドに横になったら少しは楽になった。
血圧を測ったら低下していたので、どうやら貧血のようだ。

そうしたら次は間髪入れずにお腹が痛くなって来た。
看護師さんに、正直にお腹が痛いからトイレに行きたいことを伝えると、すぐに連れて行ってくれた。

車椅子をガラガラ押されて、障害者用のトイレへ。
その時に嘔吐用バケツを持たされた。(私が吐くと思われていたらしい。)

障害者用トイレは、本当にありがたい場所だと初めて思った。
私は、たまに着替えるために障害者用トイレを使う事があるが・・・、我ながら良くないことだと反省。あのスペースは、本当に必要な人のために常に空けておくべき場所だ。

看護師さんはトイレの中まで来てくれた。
私が倒れると困るので、見張ってなきゃいけないらしい。
「気になるかもしれないけど、ごめんね。」と言われた。
で、私は、看護師さんの目の前で用を足したのだった。
完全に要介護レベルが上昇している・・・こんな経験も初めてだ。
しかし意外と、見られている事は気にならなかった。

このトイレの中での状態が過去一最悪で、しばらく看護師さんに「もう嫌だ」とか「無理」とかひたすら弱音を吐きまくる。
貧血はたびたびなったことはあるが、ここまでグロッキーになるのは初めてだ。
加えて、足が痛いのと、腹痛のトリプルコンボはかなり耐え兼ねる。

本当、看護師さんには感謝しかない。人間、弱ると何も出来ないものだ。
そして、大きな病気には絶対にかかりたくないと思った。闘病とか絶対に辛い。
健康には気をつけようとこの時強く思った・・・。

しばらくトイレでぐったりしている間も、看護師さんは辛抱強く待ってくれ、再び皮膚科の診療室へ。
本来なら、この後CT検査だったが、とてもそんな状態でないのでしばらく、診療室の脇にあるベッドでお休みさせていただくことになった。
ベッドで横になると、次第に具合も良くなってきた。
看護師さんが血圧も測ってくれたが、元に戻っている模様。
「顔色良くなったね。しばらく休んでね。」と言われた。

点滴を受けながら休む。
セファゾリンナトリウム注射用1g、ソリューゲンF500ml×2袋、生食溶解液キットH100ml×1瓶

しばらく眠ってしまい、気づくと、診療室は静か。今は休憩時間中のようだ。
結局CT検査へ行ったのは、13:30。
診察を受けてから4時間後。

またまた看護師さんに付き添ってもらい、足のCT検査へ行くことに。
これで細菌感染がどこまで広がっているかを確かめるそうだ。
(完全に、看護師さんの休憩時間を食い潰してしまったので非常に申し訳ない気持ちになった。)

その後、看護師さんが「お腹空いてるよね?」と言って売店に寄ってくれた。(もはや神・・・。)
パン屋でカレーパンとメロンパンを購入。(メロンパンが特に美味しかった。)
昼ごはんの調達をして、再び皮膚科の診療室へ。

ベッドでパンを食べ、検査結果を元に再び診察。

検査結果で主に見る項目は、「白血球数」と「CRP(高感度)院内」
CRPとは、細菌とどのくらい闘っているかを表す数値らしい(お医者さんが私のような素人にでも分かるようにとても簡単に言い換えてくれた。)
「蜂窩織炎」ではこの2つの項目の値が上昇するらしい。
白血球数は正常、CRP(高感度)院内は少し上昇しているが、気になるほどではないそう。

どうやら、私が前の病院で処方してもらった抗生物質(ミノサイクリン)はちゃんと効いていたようだ。

新しく処方する薬、軟膏を使用しつつ、また金曜日に病院へ行くことになった。
とりあえず、悪化してないことが分かってホッとした。

最後に、軟膏を塗って包帯を巻いてくれた。

帰る際、またまた看護師さんが付き添ってくれた。
御会計を済ませ、タクシーまで送り届けて貰った。

帰宅したのは16時過ぎ。長い長い1日だった・・・。

今日は、ぐったり疲れた。
とにかく足が痛くて、ベッドで横になっているのが最も楽だった。

仕事から帰って来た相手が、疲れているにも関わらず晩ご飯まで作ってくれた。
人間、一人だと出来ないこともある。もし、一人ぼっちだったらキツい状況だったかも。
本当、周りで支えてくれる人、心配してくれる人に感謝しかありません。

診察費用10,790円、調剤費用780円、合計11,570円。
タクシー代2,100円。

本日処方された薬
①バラマイシン軟膏
皮膚の病気の原因となる細菌の増殖を抑える薬

②セファレキシン
細菌感染症を治療する薬

経過観察その2

10月21日(水)

病院へ行った翌日。
歩く、座るのも痛くて、身体を動かすのが非常に億劫。
トイレ、お風呂など必要最低限の行動は頑張ったが、あとはひたすらベッドで寝ていた。

10月22日(木)17時頃

痛みがやわらいできた。
大学病院へ行った日から昨日にかけて、我慢するのが辛い程の痛みがあったが、今日はかなりマシになった。歩くと痛いが、座っても痛くはなくなった。

可能な範囲で表皮を剥がした。
病院でやってもらう時は、ピンセットだが、持っていないので爪で慎重に・・・。
再びお湯で洗い、バラマイシン軟膏を塗って包帯を巻き直した。

10月23日(金)通院

朝10時から予約を入れていたので、合わせて出発。
病院入口で車椅子を借りて皮膚科へ。
(車椅子の操縦は初めてだったが意外と難しいし、大変だった。)

特別な治療はせず、包帯を取り替えてもらった。
引き続き、軟膏の塗布をして経過観察することになった。

タクシーは利用せずバスで帰宅。

診察費用430円、調剤費用1,170円、合計1,600円。

次回通院は1週間後。来週の金曜日。

10月24日(土)〜25日(日)久々のお出かけ

本来の予定では、只見へ紅葉とスラブを見にいく予定だったが、泣く泣くキャンセル。
痛みはだいぶ引いて、無理しない範囲で歩けるようになったが、傷口はまだ塞がっていない状態。
沢靴や登山靴を履くのは、衛生的にもまだよろしくないし、流石に痛くなりそう・・・。

山仲間が廻り目平へ行くという話を聞いた。
キャンプ場でのんびりするだけなら・・・。という事で、ついていくことにした。

紅葉と岩が美しい

廻り目平へはクロックスを履いていった。
近場でボルダーをやりに行く仲間についていく。平地で少し歩く範囲では問題なかった。
(ちょこちょこ歩きでペースは非常に遅いが・・・。)
一応、雑な歩き方をしないように気をつけた。痛み止めは服用しなかった。

時間通り抗生物質を服用し、夜、軟膏を塗り包帯を取り替えた。
傷口の痛みはなかったが、痒みが気になり始めた。
怪我の周りをついボリボリかいてしまった。

久々の外。秋晴れの気持ち良い空気の中、まったりと過ごせてリフレッシュできた。
夜は、別で来ていた山仲間ともお話することが出来て楽しかった。

それにしても小川山・・・。色々な人が集まる場所だ。
この短い間にも猛者の山屋たちとお会い出来たので、刺激になった。

ボルダーも凄い。あんな岩をどうやって登るのだろうか。
私もホールドを摘んで見たが、そもそも花崗岩で痛い。
しかし、興味が沸いた。怪我が治ったら近くの岩によじ登りにいってみようと思う。

甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山を眺めたのも久しぶり

10月25日(日)22時頃。患部を確認。
再び、剥がれかけている表皮をベリベリ取り除く。
最も傷の深い部位も、薄い皮が再生した模様。
時折、強い痒みはあるが、痛みは無い。

かなり、回復してきた。
火曜日に病院へ行った時はあまりにも痛くて、本当に治ってくれるのか心配だった。
思いの外順調で、かなりホッとしている。

ただ、まだ沢靴を履くには不安。
来週の4連休までにもう少し治って欲しいのだが・・・。

10月26日(月)

患部に大きな変化はなし。順調。
痛み止めの服用はやめた。
ただ、時折強い痒みがあり我慢ならない・・・。

10月27日(火)

傷口もすっかり乾燥した。
もう必要はないと思うが、処方された軟膏を塗布しガーゼを貼り付けた。

10月30日(金)

通院日。
今まではクロックスを履いていたが、今日は靴を履いて向かう。
患部が乾燥すると伝えると、保湿剤を処方してくれた。
すっかり皮膚も再生し、ガーゼを貼る必要も無くなった。
本日をもって通院終了。

10月31日(土)〜11月3日(火)

怪我の状態も良くなったので、以前より約束していた山歩きへ行くことにした。
沢足袋やクライミングシューズを履いたが、問題なし。

11月5日(木)

病院で処方してもらった保湿剤を入浴後に塗布。
傷は治ったものの、傷跡が目立つ。
紫外線に晒されると色素沈着して、皮膚が黒ずんだまま戻らなくなってしまうと言われた。
余計な刺激を与えないように充分に気をつけたい。

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