戸隠・頸城・海谷 無雪期一般

戸隠連峰 西岳〜戸隠山 周回

日 時  2020年7月2日 (木)
山 域  西岳(2,053m)、戸隠山(1,904m)
目 的  地元の山の周回
コース 
戸隠イースタンキャンプ場〜鏡池〜P1尾根〜西岳〜本院岳〜戸隠山〜戸隠神社奥社

人 数  1人
天 気  午前中曇り、時折稜線はガス。午後になりガスが抜ける。

過去の天気図 2020.7.2

鏡池

本院岳へ続くダイレクト尾根。

垂直に近い鎖場が続く。

地面は泥で滑りやすい。

西岳と本院岳の間に広がるのは西岳本谷。

どこから眺めても厳ついダイレクト尾根。

最も尖っているピークは本院岳か。

目前に見えるは八方睨。

戸隠神社の巨大スギは何度見ても圧倒される。樹齢400年を越えている。

私にとって、戸隠連峰は自宅から近い身近な山である。
地元の山ならば、より深く理解したい。
まだ未踏のルートである、P1尾根から西岳、戸隠山のコースを歩く事にした。

前日は飯縄山に登り、そのまま戸隠イースタンキャンプ場に幕営。
荷物軽量化の為にツェルトを利用した。

翌日は夜明け前より出発。
戸隠神社のさかさ川歩道、森林植物園を経て西岳の登山口へ。
ここ戸隠周辺はツキノワグマの生息地である。
そこかしこに「熊注意」の看板が散見された。
さかさ川歩道は初めて歩いたが、両脇のクマザサが非常に繁っており、藪漕ぎをしているような気持ちになる。
その中で、ちょうど真左のクマザサから「グルル・・・」という獣の唸り声が聞こえてきた。
さすがに心臓が止まるかと思った。

森林植物園でもやはり「熊注意」の看板が。
すっかり怖くなってしまった。遭遇してしまう可能性はゼロではない。
熊鈴を持っていないのでスマートフォンで音楽を鳴らしながら歩く事にした。

静かな森の中には、不似合いな音楽が響いている。
まだ眠っている小鳥や生き物たちまで起こしてしまいそうで、申し訳ない気持ちになる。

やがて辺りが明るくなり、小鳥たちのさえずりが聞こえ始める。
これは私も歌っていいかな?
音楽を聞いて気持ちがノリノリになっていた事もあり、つい一人カラオケ大会を初めてしまった。

西岳までの取り付きは楠川を渡る必要がある。
前日の土砂降りも影響しているのか、水量が多く、渡れそうな石が見当たらない。
私は飛び石が苦手なので、大人しく靴を脱ぐ事に。
合計3回の渡渉。最後はジャンプで突破した。

道中、樹洞に潜むテンと鉢合わせ。(顔は黒い毛、身体は黄色い毛が生えているイタチ)
めちゃめちゃ威嚇されてしまう。向こうとしては逃げ場がないので当然である。

さらに稜線上ではサルと鉢合わせ。
鉢合わせた後も登山道上には新鮮なフンが定期的に落ちているので、心が落ち着かない。

その後も、私の気配に驚いたヤマドリが脇のクマザサから飛び出してきた。
今日の西岳はあまりにも獣パラダイスではないか?

朝っぱらから四方八方から威嚇され、気持ちが落ち込んでしまう。
そのうち山のボスが出てきたらどうしようかと思った。

西岳から戸隠山の縦走路では、藪の深いエリアも存在する。
そんな場所では、ホイッスルを鳴らして、獣たちに存在をアピールする。
両脇に迫るクマザサから、草の生い茂った足下から、何かが飛び出してくるのではないかとビクビクしながら通過した。

全体を通して、泥で滑りやすい道が続いた。
P1尾根の上部から鎖場は現れ、時には垂直に近い岩場が。
さすがに滑落したら助からないだろう。
定期的に休憩、栄養補給を挟み、慎重に進んでいく。
西岳から西岳キレットまでの下りは今回の中で最も精神を使った。

やがて八方睨に到着。無事に縦走を終えて一安心。
戸隠山に寄り道して、蟻の塔渡りから戸隠神社奥社に下山する。

奥社〜戸隠山は以前歩いたことがある。
当時の自分を懐かしく思い出しながら下山した。
あの頃と今では、山に対する取り組み方や、考え方も変わってきた。
いろんな感情をしみじみと思い出しているうちに、無事奥社に到着。

奥社の神様にご挨拶をして、巨大スギ並木の参道をバス停へ。
バス停に到着してちょうど2分後に長野駅行きのバスが来た。
実にスムーズに帰宅することが出来た。

今回、時間があったので、戸隠山から九頭竜山経由で下山することも考えた。
しかし、疲れ切った私はてっきり「高妻山」を「九頭竜山」だと勘違いしてしまい、「あんな標高差もう登れない・・・。」と大人しく奥社へ降ることに。
コースタイムとしては1時間程増えるだけなので歩いても良かったかもしれない。

これにて、私が歩いていないのは「九頭竜山」と「乙妻山」になった。

戸隠連峰は、急峻ながらも高山植物が豊かに咲いている。
戸隠山は花の百名山にも選ばれているほどだ。

南アルプスの北岳で標高2,900m近辺に咲くミヤマキンポウゲやハクサンイチゲまで見ることが出来て、ちょっとした感動を覚えた。
もし再訪するのであれば、花の咲く時期か、紅葉の豊富な時期が良さそうだ。
誰か「戸隠山を歩きたい。」と興味を持ってくれる友人が居ればさらに良いのだが。

戸隠山山頂からのぞむ高妻山。向かって左に乙妻山。

飯縄山。向かって右から、飯綱山南峰と本峰。最も左に霊仙寺山。

戸隠イースタンキャンプ場で幕営。他にお客さんはいなかった。

あちらこちらに熊注意の看板が。非常に怖かった。

奇妙なものがあった。「虫コブ」と呼ばれるものらしい。

ウスユキソウ(詳細な種類は分からなかった・・・。)

アズマギク

ヨツバシオガマ

ミヤマキンポウゲ

ミゾホオズキ

カラマツソウ

ヤマオダマキ

ツマトリソウ

ニッコウキスゲ

ハクサンイチゲ

シロバナグンナイフウロ

ハクサンチドリ

ミヤマクワガタ

2020.07.02 戸隠連峰 西岳〜戸隠山 周回【獣と鎖の山】

※過去の山行記録です。(旧ブログに飛びます)
戸隠山!蟻の塔渡りを歩く

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